卵の殻をとおして内部の幼虫が見え始めたら,いつ孵化が始まるのかわかりません。予測不能です。したがって,しきりと気にしておくほかありません。
幸い,初めての観察なのに,孵化の兆候が見えてきた瞬間がありました。左上の卵です。卵の一部が動いているのです。これは口で殻を破り,出口をつくっていることを示しています。
じつにさっさと出て来ます。
動きが速いので,ピント合わせがたいへん。からだの特徴を見ると,本シリーズ(2)でご紹介した幼虫とはちがっています。あの幼虫にはなにか異変が生じていて,いのちが停止していたのかもしれません。
出てしまうと卵殻方向に向き直りました。そうして近づいて卵殻を食べ始めました。
しかし,全部を食べてしまうことはなし。
初めての観察。そして撮影となりました。記念となるコマです。言い過ぎかもしれませんが大満足ですね。