7月1日(金)。昨日,ツバメシジミの孵化を見逃したのが,とても残念。今季はもう観察できないのかもしれないと思い,この日の朝,再び公園に出かけました。もちろん,シロツメクサの花が残っていたら,卵があるかもしれないと思ったからでした。
幸いにも,三本残っていました。見ると,そのうちの一本に孵化後の卵殻が付いています。同じ花にもうないか,探しました。なんと,アッター! それも孵化が始まって,頭部がほんの少し見えるではありませんか。運というものはすごいものです。
急いで持ち帰って,撮影開始です。
09:00。この状態が正午を過ぎても変わりません。何かが起こったのでしょうか。
13:07。様子に変化が。動きかけました。蓋を開けています。
13:29。半分開きました。からだの様子が見えています。
13:35。休むことなく,蓋を開け続けます。
13:37。ほぼ蓋が開きました。
13:37。これで完了。
13:37。「さあ,出ようか」。なんだかそんな声が聞こえて来そう。
13:38。「よいしょ」。そんな掛け声が聞こえて来るような。
13:38。このまま消えて行きました。
動きが始まってから30分間は目を離せませんでした。直径0.5mmの卵で観察できた物語。なんとか撮影完了! これで「ほっ!」です。産付日がわかっていたら申し分ありませんが,それだけは目撃に頼るほかなし。生態観察というのはたいへんな労力がいります。それでも今回撮影できたのはまったくのラッキーものでした。感謝。