ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

乗鞍岳畳平紀行2020年9月 その1 ライチョウ ホシガラス イワヒバリ カヤクグリ ルリビタキ等

2020-10-22 | 中部地方
ライチョウ♀  乗鞍岳畳平

9月12日11時〜14時頃 乗鞍岳畳平大黒岳: 本年9月のシルバーウィークは4連休、混雑を避けてその前の週の9月12〜14日に乗鞍岳畳平と白樺峠に行ってきました。タカの渡りのピークには少し早いと思いましたが、少しは飛ぶだろうし、ライチョウ、ホシガラスは少し早いほうがいいかなという目論見でした。コロナのせいか山はがらがら、乗鞍白雲荘に投宿しましたが、2泊とも大部屋に1人で広々でした。しかし、ライチョウ初め高山の鳥達にはしっかり会えて良かったのですが、白樺峠はハズレ。ハチクマは結構飛んでくれたのですが、お天気が良過ぎたせいか皆んな高い!近くを飛んでくれませんでした。
さて、乗鞍岳観光案内所10時発のバスに乗り込み畳平に到着。いい天気ですが、紅葉はまだでした。宿に荷を下ろし、ライチョウが目撃されている富士見岳、大黒岳に向かいました。早速ホシガラスのしゃがれた声が聞こえてきますが、そこら中にいた2017年に比べると静かです。閉鎖されている岐阜県側の乗鞍スカイラインの道沿いに歩いているとハイマツの上に食料確保に余念のないホシガラスが突然現れます。 
ハイマツの松ぼっくりを咥えて運んで行きます。
道路上の飛翔、翼の裏側(下雨覆)の模様がよく見えます。
道路の欄干に止まってくれました。
大黒岳に岐阜県側から登りました(上りが緩やかなもんで‥‥)。するとハイマツの上にカヤクグリが出て迎えてくれました。
ホシガラスのクチバシの先に松の実が見えます。貯食しているのでしょうね。しまい込んだ場所を憶えているホシガラスの記憶能力はヒトを遥かに凌ぐそうです。
山の天気は変わり易い。先ほどまでいい天気でしたが、すっかり雲に覆われ、おまけに細かいシャワーの様な雨が降り出しました。
こりゃいかんと山を下っていくと、いきなり道のそばにいるライチョウと鉢合わせ!
近過ぎ!て画角からはみ出す!という事で、後退りして写真に収めさせてもらいました。足輪のある♀の様ですね。
濡れた羽をブルッと。
ゆっくりと歩みを進めます。
遊歩道の上をゆっくり歩いたり、立ち止まったり‥‥
羽を広げてくれました。初列と次列風切羽は夏でも白いんです。
ライチョウを追っ払って前に進むわけにもいかないので、雨も止んだことで、再び遊歩道を山頂側に戻ることに、しばらくしてまた同じ場所に来ると、まだいました。
ふと声のする方を見るとホシガラス。
ようやくライチョウが道からゆっくりと離れて行きました。
付近の開けた所にイワヒバリも。
何か突いているので、見ると花弁です。コマクサの枯れかかった花弁ですね。これも食料になるんですね。
ハイマツの上に乗った小鳥を見るとルリビタキ、幼鳥の様です。
近くに別の個体が現れましたが、こちらは成鳥♀のよう。
周辺の景色です。辺りはハイマツに覆われ、遠くに岐阜県側の山並みが望めます。

次回は、この続きで、まだまだ小鳥達が結構出てくれました。
2017年9月に同所に出かけてホシガラスがそこら中にいた(ライチョウも結構いました)時の日記はこちら

春の舳倉島紀行 その3 コウライウグイス シロハラホオジロ キマユホオジロ コルリ オオルリ キビタキ カラスバト コムクドリ サシバ カンムリウミスズメ等

2019-05-09 | 中部地方
コウライウグイス

5月9日舳倉島(続き): 舳倉島に来て5日目になりますが、相変わらず水場を中心に島をウロウロ。新しい鳥もあまり入っている様子はなく、メンツはあまり変わりませんが、夕方になって、コウライウグイスが出てくれ、無事写真に収めることができました。2日の延泊のおかげです。
朝の早い時間でも、水場には小鳥たちが集います。散々撮りまくりましたが、やっぱり、キビタキの美しさについつい撮ってしまいます。
キビタキは♀もよく見かけます。
餌場には相変わらずコルリ♂若が居座っています。
朝食後、宿から島中心の道に行く途中にオオルリ♀もいました。
相変わらずキマユホオジロはあちらこちらで見かけます。
竹林に入ろうとする直前小鳥が佇んでいるので、見ると今回初めてのルリビタキ♀タイプでした。
港近くを歩くとイソヒヨドリがよくいます。その土地の雰囲気が出るような所に止まってくれると嬉しいですが、なかなかそうはいきません。屋根瓦の脇に見えるので、良いかなと思い一枚。
なんども水場によりますが、なんらかしら鳥が出てくれます。今シーズンも、かもしれませんが、露出頻度の高いシロハラホオジロです。
キビタキが出ると、やっぱり写してしまいます。
止まり木がありますが、覗き窓からほんの数メートル。近いです。

出てくれるとやっぱり嬉しいコルリ♂です。成鳥のようで、光の具合が丁度よかったのか、綺麗に撮れました。また、大体の小鳥は、水浴びするとビショビショになるのですが、コルリはなぜか、ずぶ濡れ感がありません。なんででしょうね?
だんだんと日が高くなってきます。森の中を歩いているとコムクドリ♂がいました。
お昼は宿に戻ってとりますが、だんだんとダレてきて、お昼はあまり鳥は出ないからなどと理屈をつけてゆっくりと出かけますが、やっぱり鳥は今ひとつ。のんびりと回っているとFさんから、「コウライウグイスが出てるよ!」との連絡があり、慌てて駆けつけます。しかし、潜ってしまったようで、その姿はありません。昨年粟島でチラ見しただけなので、何としても写真に収めたいとひたすら待ちました。皆さん諦めかけて三々五々移動。1時間以上は待ったでしょうか、付近を捜索していると、潜った場所とは少し離れた場所で、4、5人の方が興奮気味。なんとコウライウグイスが飛んできたとのことですが、またもや木立の中に潜った後。写真に撮られた方は悠々と引き上げていかれますが、悔しい思いの3人ほどが、諦めきれず待っていると、一人の方が双眼鏡を見ながら「出てる⁉️」。高鳴る心臓の音を聞きながらその方向を双眼鏡で見ると黄色の鳥が目に飛び込んできました。慌ててカメラを向けて、やっと一枚収めることができました。ちょっと遠かったですが、嬉しい写真ライファーです。その後は残念ながら出てくれませんでした。
日も傾いた頃、カラスバトが枝被りなしで、見えました。が、ちょっと白抜け。そして宿に戻ります。

5月10日舳倉島: 最後の夜も、鳥合せして、早々に就寝。翌朝やはり、4時起きして、島を回りますが、風はすっかり治り、さすがに今日は船は出そうです。まだ薄暗いなか、見るとキマユホオジロが芝生の上にいました。暗いせいか、わりと近寄らせてくれます。写るのかな?と思いながら、撮ってみると結構写りますね。
オオルリをあまり見かけなくなったのですが、新しいのも入ってきているようで、やっぱり撮ってしまいます。
道に降りて、ミミズをくわえて行きましたが、途中で落としてしまいました。
枝先に止まってくれて、バックが抜けると嬉しいですね。やっぱり。
コウライウグイスが出たあたりをウロウロしますが、さっぱり。そこは、カラスバトが桜の青い実を食べる場所でもあるので、遠いですが、カラスバトがよく見えます。
最終日もやっぱり、水場に行きますが、シロハラホオジロも相変わらずよく出てくれます。
歩きながら上空を見ると猛禽が飛んでいます。サシバです。
昼食後水場に行くとやっぱりキビタキです。
船の出航まで粘ろうとしていたところ、2日欠航だったので、乗客が多く、皆さん早々に乗り込んでいるというので、定員オーバーで締め切られてはかなわないと、慌てて乗り込むことになり、このキビタキで、島の鳥撮は〆です。
出港前の船中で、島で知り合った方達と鳥談義しているうちに出航。あまり期待していませんが、やっぱり、甲板へ。海鳥は、少なく、オオミズナギドリ程度でしたが、輪島港近くの七ツ岩付近で飛び立つ鳥を撮れました。みると、カンムリウミスズメです。潜るんじゃなくて、飛ぶこともあるんだと感心しきり。

そして、輪島港に入港し、一路東京へ向かいました。これにて初めての舳倉島遠征は終了です。
次回は、近隣でのサンコウチョウとタマシギをアップする予定です。その後にAPNツアー(6月2〜4日)で出かけたやんばるの森の鳥達をアップします。

春の舳倉島紀行 その2 シロハラホオジロ キマユホオジロ コルリ マミチャジナイ オオルリ キビタキ カラスバト キマユムシクイ エゾムシクイ等

2019-05-07 | 中部地方

キマユホオジロ

5月7日舳倉島(続き): 3日目になりますが、昨日夕刻雨が降ったせいか、一番たくさんの鳥を見かけました。島の道を歩くと次々に鳥が横切ります。といってもなかなかゆっくりとは姿を見せてはくれません。
ムシクイたちがたくさん入っているようで、地鳴きが良く聞こえ、特にエゾムシクイの声が多かったです。足元の草むらをチョロチョロしていますが、時にその姿を見せてくれます。キマユムシクイがその特徴である2本の翼帯と丸っこい体型を見せてくれました。
朝食後水場で待っていると、いつものキビタキがいます。つい、撮ってしまいます。目線で間近に撮らせてくれるのはやっぱりありがたいです。
水場に現れたのは、カシラダカ。すっかり夏羽になっていて、冬に見かける可愛い感じが少し精悍な様子になっている気がします。
そして、マミチャジナイが登場。今回は、♀のようです。

昼食後、歩いているとコサメビタキがフライキャッチで採餌中。コサメは、オオルリやキビタキのように低いところでは見ないので、元気なんでしょうか。
そのオオルリも良く見かけますが、目線か、地面が多いです。
何度となく、水場を訪れます。エゾムシクイがやってきました。
そして、コルリ♂も。
囀りは良く聞こえていたノゴマがやってきました。北海道か、大陸かどこへ行くんだろうな〜と思いながら、一枚。
シロハラホオジロも水場に現れますが、少し色の薄い、若い♂でしょうか。

5月8日舳倉島: 4日目なります。昨日から、風がどんどん強くなり、早々に欠航が決まっているようで、予定では、舳倉島を後にする日ですが、もう1日(結果的に2日)滞在することになりました。南西の風が強いせいか、風に乗って鳥たちは渡ってしまったのではないかと皆さん推測するほど鳥たちの数が減っています。昨日見逃したマミジロキビタキがいたあたりを捜索するも影も形もなく、未練だけが残っています。その近くで、カラスバトのポイントがあるようで、遠いですが、松の木に止まっています。朝日を浴びて真っ赤な感じに仕上がったようですが、金属光沢が良くわかります。
新しい鳥はいないか〜、と島を巡りますが、いつもの鳥たちばかりです。でも、やっぱりキビタキは撮ってしまいます。若い個体のようです。
センダイムシクイも少ないながらいます。
水場では、キビタキもやってきます。
島のあちこちで、キマユホオジロは見かけます。
森の中で、出身地元の大先輩Fさんにお会いし、一緒に待たせていただいていると、コマドリ♀が現れました。
夕刻になり、エゾムシクイを納めて、4日目は終了です。


5月9日舳倉島: 強い風は収まらず、かすかな希望も潰えて、早々に欠航を知らされます。2日の延泊になりました。
早朝日の出を島の北端で待っていると、ハヤブサが佇んでいます。渡っていこうとする鳥を狙っているようで、飛び立って、しばらくっして戻ってくると獲物を掴んでいます。
日の出の後、まず水場に行ってみました。すると、もう何か来ているようです。見るとシロハラホオジロとカシラダカ。よくに似ていますね。
近くの餌場では、まだ、若いコルリ♂が居座っています。

次回は、続きと最終日の舳倉島をお送りします。延泊したおかげで、コウライウグイスの写真を収めることができました。 

春の舳倉島紀行 その1 シロハラホオジロ ハイイロヒレアシシギ ミゾゴイ コルリ コホオアカ ムギマキ マミチャジナイ オオルリ キビタキ カラスバト等

2019-05-05 | 中部地方
シロハラホオジロ♂成鳥

行きたい行きたいと思っていたBWの聖地、舳倉島に5月5日から8日(延泊で10日)の日程でついに行ってきました。長年通われている方には、珍鳥が少ない少し物足りない今季だったそうですが、初めての身には感動ものでした。ライファーであるシロハラホオジロとハイイロヒレアシシギをはじめとして、コウライウグイス、ミゾゴイ、キマユホオジロ、コホオアカ、マミチャジナイ、コルリ、オオルリ、キビタキ等亜種を含めて92種が確認できました。3回にわたって、報告したいと思います。
今回の遠征は、十数年以上通われている大先輩のKさんに誘っていただき、鳥友HMさんとKさんのお仲間Tさん、Sさん、Kさんとご一緒しました。まずは、5月4日朝、関越に乗って、能登半島の輪島まで車を走らせて夕刻に到着し宿泊。途中金沢市の普正寺の森に寄ってきましたが、めぼしい成果はありませんでした。輪島は初めてでしたが、観光地らしい和風な町で、太鼓のイベントなどもあり、楽しめました。
5月5日 輪島港〜舳倉島: 翌朝、朝市を巡って、いよいよ能登半島の沖50Km先に浮かぶ舳倉島に向かいます。この日は、穏やかな良い天気で、順調に出港しましたが、翌日は、早速欠航でした。日本海側は海鳥が少ないですが、季節柄ヒレアシシギでも見えないかなと、甲板にて海鳥ウォッチング。七つ岩を過ぎたあたりで、浮かんでいる鳥を写すとアカエリヒレアシシギでした。その後オオミズナギドリ等が出てくれましたが、やはり少ない。岩礁のウミネコのコロニーを過ぎて、いよいよ島が近づいてきたころ、近くから飛び出すヒレアシシギをなんとか補足。写真を拡大してみると嘴が太く、根元が黄色いのです。ライファーのハイイロヒレアシシギではありませんか。1羽は夏羽の赤色が出初めているようです。
島に到着すると民宿の名の書かれたリヤカーが港に置いてあります。荷物を積み込み宿に向けて進みます。途中民家の屋根のイソヒヨドリを一枚。屋根に重そうな縄が置いてありますが、風で瓦が飛ばないようにでしょうか。

宿に荷を降ろして早速鳥見に出発。初めての我々のため、Kさんが島を案内してくださいました。人口100人ほどの面積0,55㎢の小さな島なので、すぐに1周できます。中ほどの水場を中心にお好みで好きなところをめぐることができます。早速水場近くで、離島の鳥らしいコホオアカが出ました。
キビタキがあちこちにいますが、本土では考えられないような低いところや、民家の軒先にいます。滞在中に今までの生涯分以上に撮った気がします。
島の北側にもう一軒の民宿があり、その前は草地でいい鳥見ポイントになっています。ノビタキやカワラヒワなどがいましたが、やはりこれ、キマユホオジロ。数が多く、あちこちで見かけました。
朝でも結構現れますが、やはり、水場は午後。コルリ♂がやってきました。
なかなか大物が出ないな〜と水場で待っていると、HMさんが「ミゾゴイがいたよ!」と戻ってきました。飛んで木に隠れたとのことでしたが、戻ってるかもしれないと行ってみると、いましたいました。遠くの道に佇んでいるではありませんか。以前一度だけ見たことはありましたが、写真に収めるのは初めて!嬉しい写真ライファーです。
この日は、これにて鳥見は終了。宿に戻って夕食後、鳥合せをして就寝。

5月6日舳倉島: 朝は4時起床、日の出前に出動し、日の出のポイントで朝日を楽しみながら島を巡ります。朝でも水場で待っているとなんらかしらの鳥がやってきます。コルリの♀でした。覗き窓が設けられているおかげで目の前で撮ることができます。
水場近くにずーっといたキビタキ♂です。
朝食に戻ろうとすると道の脇にムギマキです。若い♂のようです。

島らしいオオルリが欲しいな〜と思っていると道に降りています。疲れ切っているようで、全然逃げません。大丈夫かいなと心配しつつ、でも写真は撮らせてくださいね。
誰かがミルワームをあげるとしっかり食して、少し元気になっていました。猫が近づいてきたので、追っ払っておきましたが、無事に渡っていったでしょうか。

ある餌場にムギマキ♂若が出ずっぱりでした。
別の餌場にシロハラホオジロが出ているとのことで待っていると出ました出ました。嬉しい島でのライファー第1号でした。この調子でと期待しましたが、ライファーはこれっきり。マミジロキビタキ、アカマシコ、カラアカハラも滞在中出ていたようですが、残念賞。シロハラホオジロは結構入っているようで、以後あちこちで見かけることとなりましたが、この個体は♂成鳥のようで、顔の白黒のコントラストが際立って、一番きれいでした。写真を撮っているとあの疲れ切ったオオルリが飛んできて、我が愛機のレンズフードに止まりました。おおっ!とスマホに収めようとしましたが、すぐに飛んでしまいました。
水場に戻ると居座っているキビタキ♂が目の前です。やっぱり撮ってしまいます。
午後3時頃でしょうか、水場にマミチャジナイが登場。目の前です。写真は、ほとんどノートリミングです。
道には、ムギマキがまたいましたが、きれいな♂成鳥。いいですねー、やっぱり。
この日は、ムギマキで盛り上がってのち、雨に降られて終了。夕食後やはり鳥合せして就寝。

5月7日舳倉島: 島で早くも3日目です。朝日とハヤブサを楽しんだ後、島を巡ります。
絵になるようなキビタキは漏らさず納めます。草地やアブラナなどをバックに撮らせてくれました。
ムシクイ類もいろいろ入っています。センダイムシクイ、エゾムシクイ、キマユムシクイ、ムジセッカ、メボソムシクイ等。でも、何故か島のムシクイは、地鳴きのみで、全然囀ってくれません。なんででしょうね? この写真は、背中の緑色味が強いので、メボソムシクイでしょう。
留鳥とは思いますが、本土では見かけないカラスバト。声はしていましたが、なかなか写真に収められませんでした。3日目にしてやっと。枝被りですが。

次回はこの続きからアップします。7日は、船が折り返し運転でしたが、なんとか就航。新たなBWが島に上陸。知り合いがたくさんやってこられました。

コマドリ クロジ ミソサザイ ゴジュウカラ ソウシチョウ 山梨県

2019-05-02 | 中部地方

コマドリ

この季節になるとつい行ってしまうY峠。年によって状況が変り、年々笹が減少していき、コマドリ、コルリが数を減らしています。第一ポイントの周りに笹がほとんどなくなり、鳥も人も寄り付きません。第二ポイントの周りの笹も減少傾向にあり、新たに設定された第三ポイントに鳥も人も奪われてしまっていました。2年前までは手つかずの第三ポイントで、笹の隙間からコマドリ、コルリを探すのが面白かったのですが‥‥
さて、今年は、春先が寒かったせいか一部の夏鳥の到着が遅いのか、この日コルリは声も気配もありませんでしたが、コマドリは♂成鳥と♂若鳥が頻繁に出てくれ、クロジ、ゴジュウカラ、ソウシチョウ、アオジ等が出てくれました。
まずは、♀に求愛給餌をするゴジュウカラです。自分でも取れるのですが、わざわざ♂におねだりするのが、面白いです。でもこれ以上擬人化するのはやめておきます。

コマドリ♂成鳥がよく出てくれました。

飛び出そうとする瞬間です。

コマドリの若い♂です。色がまだあせた感じですね。
ホップしたところですが、足が長い上にデカイ感じですね。

合間にクロジが出てくれますが、綺麗な成鳥の♂です。冬にはこんな綺麗なクロジはまだ見たことないです。

コマドリのスナップショットを続けて出します。時に囀ってくれたりしました。

今まで、尾羽を広げて囀ったのを見たことなかったのですが、ついに目にすることができました。が、向こう向き、見事にお尻丸見えでした。

山を少し登り、沢に行き当たるとミソサザイの囀りが聞こえてきます。見るとソングポストを回っているようで、それらしいポイントの前で待つことにしました。時間が決まっているわけではないですが、何度もやってきて目の前で囀ってくれます。
地面に降りて、何をしているでしょうね。水浴びか砂浴びのような体制に見えるのですが、よくわかりません。

そして山を下りていくとポイントでまだまだ出ているようなので、再び写させてもらいました。まずは、コマドリ。目の前です。
続いて、クロジ。
外来鳥でも、派手な色彩なので、つい撮ってしまうソウシチョウです。

翌日の5月3日は、MFの狭山丘陵へ。ちょうどキビタキ♂が大挙してきたようで、あちこちでバトルを繰り広げています。絡んでいるシーンを撮りたかったのですが、早すぎて無理でした。そこで、止まっているところを一枚なんとか撮れました。


次回は、5月4日〜8日の予定が、〜10日まで延長になった舳倉島の鳥達をアップする予定です。

長野県諏訪地方遠征 ミコアイサ オナガガモ ヒガラ等/渡良瀬遊水池 チュウヒ

2018-12-01 | 中部地方

ミコアイサ♂

12月1〜3日まで、鳥友KSさん宅にお世話になり、KSさん、SMさん、HMさんと諏訪地方で鳥見を楽しみました。昨年イスカで賑わったポイントへ出かけましたが、鳥果はさっぱりでした。イスカの姿を見ることはできましたが、被写体にはなってくれず。もう一つの目玉は、やってきてないようでした。この冬はどこも鳥が少ないとみなさん嘆いている通りでした。山での写真は、ヒガラのみです。

失意の中、諏訪湖に立ち寄ると水門辺りに水鳥がたくさんいました。中でもミコアイサがかなりの数おり、他にホオジロガモ、カワアイサ、キンクロハジロ、ホシハジロ等でした。ミコアイサ♂、♀、♂若等いろいろでした。♂もまだエクリが残っているようです。



ミコアイサ♀の飛翔シーンです。


ホオジロガモ♀タイプがいました。

翌日は、犀川白鳥湖(ハクチョウは工事のため近寄っていないとか)でカモの飛びを狙ってみました。もっぱらオナガガモです。




ヒドリガモも一枚。

近くには、ジョウビタキ♂

翌週の12月8日は今シーズン初の渡良瀬遊水池でしたが、ここも、さっぱり。昼間飛んでいたチュウヒです。



そして夕暮れ時、第一調整池のチュウヒのねぐら入りを狙いましたが、数が少なく、めぼしい写真は撮れませんでした。渡良瀬川に近い場所に多くのカメラマンが陣取っていましたので、彼方の方が今シーズンはいいのでしょうか。


最後におまけですが、埼玉緑の森博物館の池に一羽のカモがいました。単独でいると識別に悩んでしまいましたが、キンクロハジロの幼鳥(1年目冬)であろうと結論しました。

次回は、12月15日に今季2回目となる埼玉県民の森のオオマシコとウソをアップする予定です。

秋の乗鞍岳/白樺峠紀行 その2 ハチクマ サシバ ツミ ノスリ等

2018-09-23 | 中部地方

9月23日(日)は天気予報で、この日だけ晴れと出ていましたので、絶好のタカ日和として、白樺峠はバーダーでごった返すのではないかと思われましたが、予想通り、大変な人出でした。乗鞍岳畳平を朝1番のバスで乗鞍高原三本滝まで下りて、すぐに白樺峠に向かいましたが、すでに遅し。路上駐車しか有りません。タカ見広場はすでに200人以上のタカ見人でごった返しています。それでも、カメラを置く場所はなんとか確保でき、あとは、タカたちが飛んでくるのを待つばかり。昨日は午後から晴れても、それほど飛んでいないので、朝からガンガン飛ぶのではないかと思いましたが、やはり、定番通り、朝はさっぱり。手持ち無沙汰で、マツムシソウに飛んでくるクジャクチョウやアサギマダラと遊んでいましたが、タカの観察会の方よりアナウンスがあり、長野県の東のポイントを600羽ほど通過したので、およそ2時間後にはやってくるとのこと。アナウンス通り、12時半頃より、飛んでくるようになりました。結局この日は、公式記録で、サシバ1,388 ハチクマ160 ノスリ14 ツミ23 ミサゴ3 チゴハヤブサ1とのことでした。他には、HMさんのみ写真に収めたハリオアマツバメ、ツバメ、イワツバメ、アマツバメ、ホシガラス、エゾビタキ等が現れました。そして、タカの出現の終わった夕刻近く、ハシブトガラスの出現になぜか拍手がおこり、タカ見は終了となりました。
まずは、12時50分頃に現れたノスリです。最初の頃は、ノスリが多かったです。

そして、次々にサシバがやってきます。一度に複数羽で、目の前を通過していくので、どれを撮るかオロオロしている間に頭の上を通過していきます。胸からお腹に縦斑があるので、サシバ若鳥です。

続いて、サシバ♀成鳥。腹の横斑が胸まであり、眉斑がはっきりしています。

縦斑が少し見えるので、サシバ若鳥でしょう。

バックが山になって、ハチクマ若鳥の綺麗な茶色がよく見えます。

そうこうしていると、ハチクマも近くを通過してくれます。模様から♀で、羽が揃ってないので、成鳥です。

タカ柱を作ったり、集団で迫ってきたりと楽しませてくれます。サシバ若鳥です。

次は、色が薄く、横斑がないので、明らかに今年生まれのサシバ幼鳥でしょう。

ハチクマ♂ですが、成鳥と思われます。

今度は、ハチクマ幼鳥でしょう。くちばし付け根のろう膜が黄色いです。

虹彩が黒く、羽が綺麗に揃ってなく、模様からハチクマ♂成鳥でしょう。

時に、素早く羽ばたきながら、ツミ♀成鳥が飛んできます。

サシバ♀成鳥でしょう。

サシバ幼鳥でしょう。

時に羽の上面を見せてくれる時もあるサシバです。♂成鳥かもしれません。

曇ってきて、風がないせいか、結構間近を飛んでいきます。サシバ若鳥でしょう。

ハチクマも飛ぶ高度が低くなってきます。♂成鳥でしょう。

同じく、ハチクマ♂成鳥ですが、お腹に茶色味がある個体です。


虹彩が黄色いので、ハチクマ♀成鳥です。

山をバックに飛んでくれたサシバ若鳥です。模様がきれいに見えます。


またまた、ハチクマ♂成鳥です。♂成鳥がなぜか多かったです。

最後は、翌日のハチクマ幼鳥です。この日は、ぱっとしませんでした。乗鞍高原も回って、ヒタキたちを探したのですが、さっぱりでした。

次回は、10月6日から9日まで、ALPNツアーで出かけた与那国島/石垣島の鳥たちをアップする予定です。

秋の乗鞍岳/白樺峠紀行 その1 ホシガラス イワヒバリ

2018-09-22 | 中部地方

タカの渡りのこの季節、高山の鳥と渡りのタカを求めて、昨年と同様に鳥友のKSさん、HMさんと乗鞍岳畳平、白樺峠と巡って来ました。9月22日から乗鞍岳、23、24日と白樺峠です。お天気に振り回される今年、秋雨前線の停滞でどうなることかと思いましたが、何故かKSさんと一緒だと晴れてしまうので、不思議です。初日の22日は午前中雨が残っていましたが、乗鞍岳に着く頃には、すっかりいい天気。しかし、乗鞍高原は閑散とした雰囲気。どうやら岐阜県側がまだ雨とのことで、畳平行きのバスは運休しているようで、午後2時頃再開とのこと。おかげで、タクシーもフル稼働のようで、なかなか来てくれません。しばらく待つと運良く空車のタクシーが降りてきて、なんとか、畳平に着くことができました。さすがに、登山客は少なく、静かな畳平でしたが、なんと鳥も静か。昨年同時期にそこらじゅうで見かけたホシガラスがいません!山荘に荷を降ろし、ライチョウを求めて、大黒岳に向かいましたが、鳥影はさっぱり。やっと、ハイマツの実を集めるのに余念のないホシガラスを遠くに見ることができました。山荘のご主人によると今年は、去年より早い時期にやってきてピークは過ぎたようだとのことでした。ドンピシャは難しいものです。


この岩の上が松ぼっくりの処理場なのか、剥がれた松の実のかさが散らばっています。

大黒岳の岐阜県側の登り口に着いたところ、目の前にイワヒバリが登場。昨年は遠くに一度だけでしたので、嬉しい限りです。全く恐れる様子がないので、たっぷり写真を撮らせてもらいました。


車道のすぐそばですが、道の側溝によく降ります。結構、餌が溜まっているんでしょうね。

その後、ハイマツの手前の地面ををチョコチョコと動き回って、楽しませてくれます。





目の前までやってくることがあります。そこで、正面顏を収めます。

チョロチョロしながら時に佇んでもくれます。

雨上がりのおかげか、空気が澄んでいて、雲の合間に穂高や槍ヶ岳が顔を覗かせます。

今年は、イワヒバリがサービスしてくれましたが、ライチョウの姿がさっぱり。夕刻になったので、諦めて帰る途中、ホシガラスが、松ぼっくりをくわえたり、喉に溜め込んで、飛ぶシーンを見せてくれました。




翌日はいい天気。でも風は強かったです。朝食前にライチョウを求めて散策しましたが、空振り、今年はライチョウに縁がなかったようです。雲海に浮かぶ御来光が綺麗でした。

次回は、白樺峠のハチクマ、サシバ等をアップする予定です。

キビタキ クロジ ミソサザイ ビンズイ センダイムシクイ アカハラ等 山梨県東部 

2018-05-26 | 中部地方

今季2度目のY峠に鳥友HMさんと行ってきました。もうピークは過ぎて、カメラマンの数も少なく、舞台へのスターの登場は望めません。マミジロを期待して出かけたのですが、残念ながら、囀りもなし。2年前には囀りも良く聞こえ、偶然、姿も♂♀で見えたのですが///→https://blog.goo.ne.jp/hidebitaki/e/cc73b1204281fef153d335eba54b1cfb
さて、林道に入るとすぐに、ミソサザイが迎えてくれました。

下のポイントの水場には人影もなく、上のポイントで少し待ってみましたが、鳥の気配がないので、林道を登っていくと、ウグイスが目立つところで囀っていました。


さらに林道を登ると、コルリ、コマドリの囀りが聞こえてきますが、なかなか姿は見せてくれません。カメラマンが集まったところでは、2羽のコマドリが、笹薮の中を動き回っていました。巣でもあるのかもしれません。登るだけ登って、お昼を食べた後、徐々に下っていくと、音もなく、姿を見せたのは、ビンズイでした。

更に下ると、焼酎一杯グイーの声、見るとセンダイムシクイが佇んでいました。頭頂部の頭央線がよく見えます。

ということで、たいした成果なく、ポイントの舞台に戻って、待つことにしました。登場は少ないものの、クロジがやってきました。

しばらくすると、キビタキの♀。すぐに飛び去ってしまいます。

そうこうしていると、キビタキ♂も登場。この頃になると葉が繁って、舞台は、日陰になるので、撮影にはちょうど良いです。やっぱり、キビ♂は綺麗です。




よくやってきたのは、アカハラです。

いや、ソウシチョウの方が多かったかも。

次回は、伊佐沼のハジロクロハラアジサシとさいたま市のタマシギをアップする予定です。

コルリ コマドリ クロジ アカハラ キビタキ 山梨県東部

2018-05-01 | 中部地方

連休の合間の5月1日に休みを取り、夏鳥を求めて、鳥友HMさんと山梨県Y峠に、出かけてきました。コマドリ、コルリが間近に見える誘惑には勝てません。9時前にポイントに到着しましたが、すでにカメラの列。先着の方々の後ろに並んで、3列目です。昨年は、コルリ♂が現れてくれなかったので、今年はどうかと待っていると、ソウシチョウ、クロジと現れた後、コルリの囀りが聞こえてきました。よかったいるんだと思っていると、舞台の袖でひっそりと待っている青い小鳥が目に飛び込んできました。おおっ!コルリ♂です。ちゃんと出てくれました。朝日を浴びて、背中の青色が輝きます。




ここY峠は、鹿の食害なのか、年々笹が少なくなっているように見えます。そのため、コマドリ、コルリが減っているのではないかと思われます。2年前は、林道に入ってすぐに聞こえたコマドリ、コルリの囀りがほとんどありません。そんなことを思いながら待っていると、コマドリのヒンカラカラララ‥‥が響きます。ほどなく、コマドリも出現。


ソウシチョウ、クロジが度々現れる中、コルリ♂も再来。写真は、まず、ソウシチョウ、続いてコルリです。


2時間近く、楽しんだ後、二人で、他の夏鳥たちはいないかと林道を登りましたが、高いところで囀るキビタキやヒガラ、ゴジュウカラ等が出るくらいで、少し寂しい感じです。何人かのバーダーが双眼鏡を向けているので、見るとコサメビタキが営巣していました。苔などを集めて、綺麗なカップ状の巣を作っていました。

渓流沿いでミソサザイが出るくらいで、あまりぱっとしないまま、お昼をいただき、ゆっくり林道を下って舞台に戻ると、みなさん帰宅されたのか、数人しか残っていません。午後になると逆光だからでしょうか。そこで、最前列が空いているので、もう一度待つことにしました。すると、まだまだやってきます。本日、新顔のアカハラです。

そして、コルリ♂もまだまだ現れます。午前中とは、光の具合が変わっているので、違った写真になります。光が当たらず、かえって影ができなかったり、浮かび上がったように写ったり、結構写真を楽しめます。

クロジも今日は、今の時間のほうがいいかなと思ってしまいます。


そして、コマドリもまだまだ出てくれます。




去年から出の悪くなった下のポイントにキビタキ♂が出ているとのことで立ち寄ってみました。すると、程なく現れたので、本日は打ち止めとしました。


次回は、5月3−5日にYBツアーで出かけた飛島紀行をアップする予定ですが、悪天候のため、船が欠航。最終日に2時間半ほど滞在できただけでした(涙)。

コマドリ ミソサザイ クロツグミ サンショウクイ コムクドリ等 長野県東部 

2018-04-21 | 中部地方

4月21日から3日間、夏鳥を求めて、鳥友KSさんのお世話になり、長野県東部に遠征してきました。まだ夏鳥は全て揃っていませんでしたが、コマドリ、クロツグミ、サンショウクイ、コサメビタキ、コムクドリ、ヤブサメに会うことができました。他に囀りを聴かせてくれたルリビタキ、ミソサザイ等に会うことができました。
先ずはコマドリです。最近とみに有名になったポイントのようで、県外ナンバーも多く、かなりのギャラリーが詰めかけていました。さて、コマドリは、まだ多くは渡来していないようで、多分1羽だけでした。最初弱々しく鳴いていましたが、次第に元気に鳴きだし、舞台以外でも明るいところに出てきてくれました。





渓流沿いのポイントなので、ミソサザイが元気に囀ってくれました。フレンドリーなミソサザイで、頭の上でもその美声を響かせていました。



2羽のルリビタキがやって来て、2羽とも♀タイプでしたが、1羽は囀りを聴かせてくれたので、おそらく若い♂なのかもしれません。多分♀のようなもう1羽が降りてきて、水浴びをしていました。

渓流沿いにヒーツーチーの囀りが聞こえてきて、見るとエゾムシクイが木々の間を飛び移っていました。

次は、クロツグミで有名になっているのか、多くのバーダーが来ていた森ですが、やっぱり、クロツグミはしっかり姿を見せてくれました。まだ、美声は少しだけでしたが、楽しませてくれました。



サンショウクイをよく見かけました。ビリリリと鳴いているときは、だいたい木の高いところを通過するのが見えるだけですが、時に低いところでその姿を見せてくれます。写真は、♂、♀と♀に求愛給餌をしているところです。



数羽の群れでいたコムクドリ♂です。

コサメビタキも結構な数がいて、囀りを聴かせてくれました。

小さな小鳥が地面に降り立ち動いているので、見るとヤブサメでした。最近ヤブサメの声が聞きづらく悲しい限りです。

次回は、山梨県東部の有名な峠のコルリ、コマドリ等の夏鳥たちをアップする予定です。

ホシムクドリ ムギマキ コホオアカ サメビタキ オオルリ 新潟県粟島その2

2017-10-09 | 中部地方

(粟島編続き)今回粟島で、サービスしてくれた渡りの珍鳥はホシムクドリでした。欧州では、数が増えて日本のムクドリのように都市部では厄介者扱いされ、米国には移入されたものが増えすぎて、当初は、欧州からの移住者に故郷を懐かしめるということで、歓迎されたようです。が、今では、欧州同様厄介者のようです。まだ、日本では珍種です。ただ、故郷の岡山のある場所には冬鳥として渡来しており、見栄えは綺麗な鳥ですが、近い将来、同じことにならないとは言えません。
粟島では、珍種として楽しませてくれました。学校のグラウンドに2羽で降り立ち、虫などを採餌しながら、タンポポの綿毛と写ってくれました。




最終日にも島の北側のヒタキのポイントでヒタキ三兄弟に加えてムギマキ、オオルリ♂若、コホオアカが楽しませてくれました。
ヒタキ三兄弟では、一番よく見かけたサメビタキ。

同じようにフライキャッチするのですが、すぐに木陰に隠れてしまう。ムギマキ♀。


オオルリは、なぜか、見かけたのは♂の若鳥だけでした。

渡りのホオジロ類珍鳥であるコホオアカが、枝先に止まっていました。

今回の粟島行きは、天気に恵まれ、海も凪で、残念ながら、足止めを食うこともなく、すんなり島を後にすることができました。

サメビタキ コサメビタキ エゾビタキ ノビタキ ノジコ ツツドリ マガン 新潟県粟島その1

2017-10-08 | 中部地方

10月7~9日にYBツアーで初めて粟島に、秋の渡りの珍鳥を求めて、鳥友HMさんと行ってきました。新潟県村上市の沖に浮かぶ粟島は飛島より面積は広いうえ、森が多く、鳥見のポイントは少なく、それぞれ離れています。初日は、パッとせず、一日の終わりに写真判定に持ち込まれたシラガホオジロらしき(ライファーですが、今回リスト追加は見送り)が上空を飛んだのと、ツツドリとノビタキぐらいでした。2日目は早朝からコホオアカ、ノジコが出て、やっと離島の鳥見らしくなってきました。午後にはサメビタキ、コサメビタキ、エゾビタキのヒタキ三兄弟がそろい踏みしてくれ、特にサメビタキがたっぷり楽しませてくれました。そして、最終日には、最も盛り上がり、早朝からホシムクドリ、ムギマキと続き、一瞬で写真は撮れませんでしたが、鮮やかな黄色のコウライウグイスが姿を見せてくれ、リストに追加しました。続いて、ヒタキのポイントでは、三兄弟とオオルリ若、ムギマキ、コホオアカ、ノジコと出てくれました。島の上空を小鳥たちの小群が南に向かって、ひっきりなしに飛んでいきますが、アトリ以外は種類がわかりません。渡り鳥は多いようですが、なかなか姿を拝むのは難しかったですが、49種類を記録して秋の離島の鳥見を堪能しました。
ヒタキ三兄弟では、やはり、お目々がくりっとして、一番可愛いコサメビタキ。


他の2つに比べて中々平地では姿を見れないサメビタキ。


渡りの時には、平地でよく見るエゾビタキ。頭部から背中に白い斑点が見え、今年生まれの若鳥のようです。

1羽だけ、電線にしばらく止まっていたツツドリ。

秋らしくオギの穂に止まってくれたノビタキの♂。

中々順光の位置で撮らせてくれないノジコ。

朝、上空を南に向かって飛んでいくマガン、V字編隊を組んでいました。

ライチョウ ホシガラス 乗鞍岳畳平 その2

2017-09-24 | 中部地方

(続き)翌9月24日は朝から雲ひとつない青空。朝食後早々に鳥見に出発します。今日は、まず大黒岳を目指して進むと朝からホシガラスが松ぼっくり集めに大忙しです。ついついカメラを向けて、なかなか先に進めません。







やっと、岐阜県側の大黒岳の登り口に到着、山道を登って開けた場所に出て、遠くを双眼鏡で探すと、昨日とは別のライチョウの家族3羽が移動しているのが目に飛び込んできます。♀親と2羽の若鳥(♂、♀多分)のようです。母親に見守られながら、活発に動き回って、採食しています。横からの朝日が照らし、逆光気味のシーンもなかなかいいかな、とたっぷり撮らせてもらいました。山の上の方に移動するときは、ハイマツの中を通るのは避けて、山道を登っていました。絶滅が危惧されているライチョウですが、昨日は、若鳥1羽、今日は2羽と少ないながら、なんとか命をつないでいるようです。これからの厳しい冬を無事乗り切ってくれることを祈るばかりです。








ライチョウ ホシガラス 乗鞍岳畳平 その1

2017-09-23 | 中部地方

9月23日午後、白樺峠から乗鞍岳畳平に同じメンバー4人で移動、ハイマツ帯に入るとホシガラスが目に飛び込んで来ます。慌てて車を止めて、唯一カメラを抱えていたKS氏が早くもゲット。ウラヤマシーと思っていましたが、畳平に到着すると、前週に出かけたTさんの「ウジャウジャいるよ」の言葉通り、なんのことはない、アチコチ飛び回っています。急いで、山荘に荷を降ろし、カメラを抱えて飛び出すと、玄関先のハイマツにいるではありませんか、その距離数メートル。早速カメラに収めて、富士見岳の方を見ると、Yツアーの人たちがカメラを向けているのが見えます。双眼鏡で見ると2羽のライチョウが道を横切っているのが目に飛び込んできました。慌てて、そちらに向かうも、途中のハイマツにホシガラスがいて、ついついカメラを向けていると、ライチョウを見かけた場所に到着した時には、すでに姿がありません。あちゃーと思いながら、ホシガラスが現れるので、暫く遊んで、ふと、見上げると遠くのハイマツの隙間にライチョウが見えます。暫くすると、2羽(手前が♂若、後方が♀親)で近くにやってきました。

赤い実をくわえています、ナナカマドの実でしょうか。

♀親の全身が見えると足環をしています。もう1羽を見守るように、首を上げて周りを時々見回します。




もう1羽の全身が見えてくると足環をしていません。よく見ると目の上がうっすら赤く、♂の若鳥のようです。

ホシガラスがハイマツの中から飛び出して来たり、飛び込んだりします。時に松ぼっくりをくわえてどこかに飛んでいったり、すぐに地面に降りて、松の実をつまんで飲み込んだりします。喉がぷっくり膨れています。喉に溜め込んで、どこかに運んで貯食しているようです。貯食した場所は正確に覚えているそうで、その記憶力は人間をはるかに凌ぐそうです。