ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

冬の道東紀行 2019年12月 その2 網走/知床編 シマフクロウ オオワシ オジロワシ クロガモ シノリガモ オオアカゲラ等

2019-12-06 | 北海道

シマフクロウ 知床 羅臼町 鷲の宿にて

12月6日(第2日目)網走〜斜里〜羅臼: 12月の北海道、明るい時間が短く、午後4時にはすっかり暗くなってしまいますが、朝は6時半ごろには何とか明るくなります。2日目早朝から起き出し、網走港に寄ってみました。シノリガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、オオハクチョウ等相変わらずのメンバーでした。午前中は時間が取れるKくんをピックアップして濤沸湖に向かいます。白鳥公園からの湖面の面子は同じようでしたが、背後に気配‥‥振り返ると、何とイタ公。ほんの少しウロウロした後物陰に。
遠くの木にオオワシが止まっています。近づいても、こちらの事は全く気にならないようで、堂々とたたずんでいます。小枝が邪魔ですが、どうしても枝被りになってしまいます。2羽いました。
すると、オジロワシの若鳥が近くを飛んで、オオワシの近くに止まりました。この付近はワシの休憩所になっているかのようです。
湖の北側を流してみたところ、すっきり見える木どまりのオジロワシ成鳥がいました。やっぱりこちらを気にする様子はありません。
小清水原生花園に寄って見ましたが、小鳥の気配無し。カラスが何やら啄んでいるので見ると、何と何とコミミズクです。何故落鳥したのかは分かりませんが、生きて、飛んでいるのに会いたかったですね。他にはケアシでなく、ただのノスリが飛んでいました。海は相変わらず波高しですが、波間にカモが見えます。クロガモのようで、高い波が来ない所にちゃんといるようです。
続いて、網走港のポポ260に立ち寄って、コオリガモを見た後、足を伸ばして、能取岬に寄って見ました。昨日ほどではないですが、相変わらず風は強かったです。崖の上から見下ろすと、海にはカモ達が浮かんでいます。シノリガモがほとんどでした。
お昼になったので、Kくんを送って、今晩の宿がある知床の羅臼に向かいます。途中の森に寄って見ましたが、カラ類以外の鳥影は薄く、冬の北海道の森は寂しいものです。しかし、オオアカゲラが現れ、何とかカメラに収まってくれました。
森を後にし、更に南下していると電柱の上にオオワシが止まっています。全身はすっきり見えますが、どうも電柱の上は色気がないですね。
途中の斜里漁港に寄って見ましたが、めぼしい成果はない中、10数羽のカモの一団がいました。ほとんどはお休み中でしたが、みんなシノリガモの♀のようです。この時期、時々単一性の集団を見ることがありますが、どういうことなんでしょうね。
時刻は午後3時。最早、夕暮れの気配です。暗い中を走るのもどうかと思い一路、羅臼に向かいました。民宿鷲の宿に到着したのは、もう暗くなった午後4時半ごろ、宿の親父さんが飛び出して来て、「もう、シマフクロが出るかもしれないので、急いで支度して!」追い立てられるように食堂兼の観察小屋に入るとツアー客もあり、この時期にしては、既に満席状態。一番奥のポジションでセット完了。しかし、待てど暮らせど主人公のお出ましはありません。「昨日は、4時半には出たんだけどな〜」との言い訳を聞きながら、6時ごろには食事。漁師さんの宿だけあって、魚が美味しんです!お腹も膨れたことで、臨戦態勢に入りましたが、サッパリ。12月初旬頃は、シマフクロウの求愛シーズンで、♀へのプレゼントのため採餌によく現れると言うのですが‥‥ まあっこんなもんさと、待っていると日も変わろうかという午後11時半、音もなく主役が登場!まず近くの木に止まります。
黄色の足輪が右足にあり、♀のようです。すぐに降りて来てヤマメを捕獲。食したかと思うと飛び立ちましたが、すぐ近くの電柱の上に止まっているようでした。
直ぐに戻って来ましたが、♀ではなく、どうやら♂のようです。黄色の足輪が左足についています。
上手にヤマメを捕獲します。
口にくわえて、飛び立ちましたが、向かったのは♀のいる方。求愛給餌のようです。
その後しばらくお出ましがないので、部屋に引き上げ、就寝の準備をして、午前2時ごろまで待つことにしました。明日もあるので、睡眠を取らないわけにはいきません。もうダメかなと諦めかけた午前1時50分、お出ましになりました。やれやれです。また、♂のようです。
ヤマメの捕獲シーンを連続で見て見ましょう。構えて生簀に向かいます。
羽を広げたままジャンプ!
足で探るように生簀の中を移動。
捕獲すると淵に飛び上がります。片足には獲物が。
まずは自分で賞味。「んっ! うまい!」とでも言っているような表情です。
時に失敗することもありますが、懲りずにチャレンジします。
捕まえた獲物は、求愛給餌のためでしょうか、くわえて飛び立ちました。もう♀は巣に戻っているのか、川の上流に向かって飛んで行きました。
やれやれと安心して、就寝しましたが、この後、3時、6時に現れたそうで、3時には、♂と♀の2羽で現れたそうです。悔しいですが、しょうがないですね。翌朝は、少々寝不足気味ですが、6時半には起床。8時前には野付半島に向けて出発しました。
写真は翌朝の鷲の宿です。ちょっと横に伸ばしていますが、遠くに見えるのは、羅臼岳でしょうか。


次回は、野付半島編で、ユキホオジロ、コクガン、ウミアイサ、カワアイサ 等をアップする予定です。

冬の道東紀行 2019年12月 その1 網走編 ケアシノスリ オオハクチョウ カワアイサ ゴジュウカラ エゾモモンガ等

2019-12-05 | 北海道

ケアシノスリ幼鳥 濤沸湖にて

すっかりハマった冬の北海道、今シーズンは少し早めに2019年12月5〜9日に網走、知床、野付半島、根室を鳥友HMさんと回って来ました。昨シーズンよりは鳥達の渡来種と数は多いようですが、大当たりとまではいかないようです。しかし、ライファーであるケアシノスリとチシマウガラスをはじめとして、ユキホオジロ、ギンザンマシコ、キレンジャク、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシ、コオリガモ、コクガン、ワシカモメ、シロカモメ、カケス等54種類の野鳥達と会うことができました。道東は気温は氷点下でも、雪は少なく天気には恵まれました。しかし、時に強風に見舞われ、落石クルーズは中止となり、海鳥が不十分だったのが残念です。
12月5日網走周辺: 今回は初めて朝9時着便で、女満別空港に降り立ちました。網走を選んだのは、エゾモモンガを見たかったのと小学生の頃から優秀なバーダーだった鳥友のKくんが大学生になって網走に来ているからです。まずは、Kくんからの情報で、濤沸湖にケアシノスリ、オオモズが出ていたと言うことで、空港から向かいました。閉鎖されていますが、小清水原生花園で探索を開始。斜里岳がきれいに見えます。
しかし、鳥影は少なく、小鳥はカワラヒワを1羽見かけたのみ、葦原の上をチュウヒが舞ってくれましたが、後はカラスが時々飛び回るのみです。仕方なく、お昼をしていると南の方から白い猛禽がやってくるではありませんか、慌てて双眼鏡で確認するとケアシノスリ! 初めての出会いです。頭上を横切り、風に向かいながらしばしホバするように定点飛翔しています。夢中でシャッターを押しました。虹彩が黄色なので、幼鳥のようです。
少し離れましたが、順光側に。
背中側の模様も見せてくれました。
湖は完全結氷していないせいか、まだ白鳥がいます。白鳥公園に移動して、水鳥達を観察です。オオハクチョウがまだかなりの数いて、岸に上がった個体は目の前です。
他には、カワアイサ、マガモ、オナガガモ、スズガモ、オジロワシなどがいました。カワアイサが飛んでくれました。
午後1時着のHMさんを迎えて、30分ちょっと網走湖の呼人野鳥探索路を少し歩いてみました。カラ類とオジロワシ、チュウヒ程度でした。被写体になってくれたのは、亜種エゾコゲラと‥‥
亜種シロハラゴジュウカラぐらいでした。
そして、キャンパスにKくんを迎えに行き、3人で能取岬に行ってみましたが、強風が吹き荒れ、雪も舞いだしたので、早々に退散。そのままエゾモモンガのポイントに向かいました。初めてでどこにいるかわからないけど、既に先着の車があったので、CMを探せばいいやと高を括って森を歩けども、影も形も無し。日も暮れかかって来たので、諦めて帰ろうかと思って、最初の分かれ道の反対方向に行くと何とすぐに先客の方がいらっしゃいました。木の影で見えなかったようです。すでに出ているよとのことで、カメラの先に目を凝らすといましたいました!やっぱりかわいいですね。
程なくもう1匹現れ、2匹で並んでくれます。

さらにもう1匹登場です。
よく見ると下の方の木の洞からさらに1匹、顔を出しています。
位置関係はこんな感じです。
どんどん暗くなって来ますが、シャッタースピードを落とし、ISO感度を上げて粘ります。
そしてエゾモモンガ達は、森に散っていきます。暗いですが、何とか飛んで行くところも見ることが出来ました。
やれやれ、何とか間に合ったと引き上げ、3人で夕食に向かい、鳥談義。

次回は翌日の網走周辺のオオワシ、オジロワシ等と知床半島羅臼のシマフクロウをアップする予定です。


夏の北海道野鳥紀行2019 その6 旭岳編 ギンザンマシコ ノゴマ マミジロ 等

2019-06-23 | 北海道
ギンザンマシコ♂♀ 旭岳姿見平にて

6月23日旭岳姿見平にて: 今日は北海道遠征最後の山場、旭岳のギンザンマシコ狙いです。以前は、夏シーズンは、6時始発だった旭岳ロープウェイが8時始発になっています。天気予報も今一つだったのでゆっくり起きる筈でしたが、明けてみると良い天気。旭岳も綺麗に見えています。慌てて起きだし、旭川周辺で情報をもらったチゴハヤブサを探してみましたが、残念賞。諦めて、旭岳に向かい、ロープウェイの旭岳温泉駅に到着。思ったより人が少ないので、あれれと思いながら、始発便に乗りこみ姿見平駅に到着。いつもの年より、雪が少ないなと思いながらまずは、第3展望台に乗りこみカメラをセット。一番乗りでやれやれと思うも、カメラマンは我々のほかに数人だけ。日曜日なのになんでかなと思いながら後ろを振り返ると旭岳がくっきりとその威容を見せてくれました。
さてギンザンマシコはどうかなと待っても一向に出る気配がありません。遠くを♀が飛んだのが見えたのみ。そんな中、ノゴマがハイマツの上に出て喉の赤さを見せつけるようにさえずってくれます。
登山道のすぐそばでずっと囀っている♂がいました。HMさんが道の脇にある巣を発見。こんなところにというぐらい道から丸見えでした。
綺麗に晴れ渡って、眺めは素晴らしいのですが、一向にギンザンマシコの気配がありません。待つこと5時間、やっと、目の前に現れてくれました。思わず「出たあ!!」と叫んでしまいました。お化けじゃねえよ、と自分にツッコミを入れながら、シャッターを切ります。
そのあともう一回出てくれました。
考えてみると天気が良すぎて、猛禽などを警戒し、かえって出が悪いのかもしれません。そんなわけで、周り見回すと、高山植物が綺麗に咲いています。まだお花畑と言えるほどには咲いていませんが、そこかしこにあります。小さな花が可愛いエゾノツガザクラです。
雌阿寒岳で最初に見つかったからか、名前はメアカンキンバイ。
シーズンにはこの花で埋め尽くされるチングルマ。
ロープウェイの最終便まで粘って下山して、駅の周りを見るとミズバショウが咲き誇っていました。
とにかくギンザンマシコは出てくれたので、やれやれと旭岳温泉の宿、白樺荘で一泊し、ギンザンマシコに乾杯!

6月24日旭岳 宿周り、姿見平にて: いつものように4時起きし、宿の周りを散策。キャンプ場が鳥見に良いようです。カラ類、アオジ、ベニマシコ、アカハラなどのさえずりを聞きながら、散策しているとチョボチーと聞こえるマミジロの囀りがすぐそばで聞こえます。必死で探すと枝の上で囀っているのを発見。もろ逆光なので、残念賞ですが、なんとか写真に収めることができました。
そして8時始発のロープウェイに乗りこみ、姿見平の第三展望台を目指します。今日は何故かカメラマンが多いようですが、ポイントには一番で到着。今日も旭岳が綺麗に見えています。そのせいか、ギンザンマシコのお出ましは中々ありません。しばらく待っていると雪渓の上に出ているとの事で行ってみると、なんと白い雪の上にギンザンマシコの♂と♀がいるではありませんか、どうやら、雪の上に落ちている虫などを採餌しているようです。雪の上だと虫が見えやすいからなんでしょうね。
ハイマツ以外では初めてだと感心しながら、展望台に戻って待っていると、日が陰ってきました。雲が湧いているようで、旭岳も見えなくなっていました。そうするとやはり、ギンザンマシコがよく出てくるようになってきました。まずハイマツの上に出てきたのは、♂と♀。でも、あれっと思ってよく見ると赤みが薄い!多分若いオスなんでしょう。なので、若いカップルなのか、兄妹なのか、どちらかでしょうか。
続いて、赤い♂と♀。こちらは、成鳥のカップルでしょう。少し、霧がかかっています。
時折霧に覆われるような天気のおかげでしょうか。ハイマツの上によく出てくれます。10人以上のカメラマンで展望台は大いに盛り上がります。
♂だけかと思っていると、いつの間にか♀も出てきます。ペアで行動しているようです。
ハイマツの芽や青い実をバリバリ食べながら、ちょっと位置を変えたりします。
少し向こうにいた♀が‥‥
♂の方に飛んできました。
食事しながら、うまく全身を見せてくれました。
羽も拡げてくれて大サービスです。
やっぱり天気だなと納得しながら、撮りまくっているともはやお昼。今日は、苫小牧まで行って、深夜便のフェリーに乗り込まなければなりませんので、ここで切り上げ、今日の半日の方が、昨日の丸一日より沢山撮れて嬉しい限りです。意気揚々とロープウェイに乗り、車窓からの雄大な眺めを楽しみながら、駅の食堂へ。食堂の窓からもミズバショウが見えたり、ちょっと変わった旭川ラーメンも楽しめます。

旭岳〜美瑛/富良野〜十勝岳望岳台〜苫小牧: 一路苫小牧を目指しますが、途中美瑛、富良野を通るので、せっかくだから、有名な景色を見てみようと、美瑛の四季彩の丘に立ち寄ってみました。いかにも観光地だな〜と思いながら、それにしてもなんだこの人の数は!と驚き、早々に退散。考えてみるとほとんど一般の観光客が行くような処には全く行ってないので、しょうがないですね。でも、ラベンダーは綺麗だなと写真には収めました。
富良野を過ぎて、白金温泉から十勝岳の山麓にある望岳台に寄ってみました。ナキウサギのポイントですが、時間が中途半端なせいか、全く姿が見えませんでした。シマリスが出てくれたのがせめてもの救いです。写真は、十勝岳と咲いていたイワブクロです。
これにて、北海道内での鳥見は終了。でも‥もっといたい!
夜に苫小牧に到着、港近くの回転寿司やさんで、食事して、フェリーに乗り込み就寝。翌朝、起き出して下北半島沖あたりから鳥見を始めますが、往路と同じで、やっぱり海鳥の出は今一つ、クロアシアホウドリばかりでしたが、一度だけ遠くにオオトウゾクカモメが見えたぐらいでした。
以上で、2019年夏の北海道野鳥紀行は終了です。初めて自分の車で、フェリーを使っての旅となりましたが、結構いけるもんだなと思いました。自宅からの総走行距離は1,900kmになりましたが、HMさんと同行なので、楽しい旅となりました。帰ってくると、また行きたい!です。
次回は、盛夏の折、鳥はさっぱりですが、近隣のアオバズクなどをアップする予定です。


夏の北海道野鳥紀行2019 その5 ベニヤ/オムサロ原生花園編 ベニマシコ ノゴマ オオジュリン シマセンニュウ ノビタキ コヨシキリ等

2019-06-21 | 北海道

ベニマシコ ♂✖︎2  オムサロ原生花園にて

6月21日ベニヤ原生花園にて: サロベツ原生花園を後にして、オホーツク海側に移動。山を越えると濃い霧が覆っています。海側に出ると厚い雲に覆われていて、霧雨も降る中、浜頓別町のベニヤ原生花園に到着。お天気がイマイチなので、ビジターセンターというか番小屋と言った方がいい案内所で先ずは情報収集。咲いている花の情報を得て、霧雨を突いて、園の中を散策。先ず出迎えてくれたのは、クロバナロウゲ(黒花狼牙)。黒い花びらが珍しいです。

ここは他の原生花園と違って、エゾニュウという巨大なセリ科の花が豊富。蕾はハンドボールほどもある丸い形をして、それがニョキニョキ生えているのは、不思議な景観です。コヨシキリが蕾の上に止まって囀りを聞かせてくれました。花は本当に巨大ですね。
別の場所のエゾニュウの蕾の上にはノビタキが止まっています。ソングポストにしているのでしょう。

空には、チュウヒの♀若鳥が飛んでいます。
ここはコヨシキリの個体数が多いです。
他にノゴマ 、オオジュリン、シマセンニュウ、ツメナガセキレイ等がいました。お天気が悪いせいか鳥の出は今ひとつでした。

外は寒いので、ストーブのある番小屋にお邪魔し、お昼を食してベニヤ原生花園を出発、100km程南下して午後4時頃には紋別市のオムサロ原生花園に到着。ここは、好きなポイントの一つで、とにかく、野鳥の密度が濃く、距離が近い、何よりベニマシコが豊富です。加えて団体客があまり来ないのもいいです。しかし、今日はお天気が今一つ、厚い雲が覆って、光は少し不足気味ですが、早速、ベニマシコがカメラの前に立ってくれました。
ノゴマの鳥影も濃いのですが、子育てに忙しいようで、あまり目立つところには出ず、地面を歩き回っていました。
ヨモギが蔓延っていて原生花園らしい花が今ひとつですが、ハマナスの赤い花が目立ちます。ベニマシコとハマナスのセットを狙いますが、なかなかこちらの思うようにはなりません。それでもハマナスの前で待っているとベニマシコがやって来ます。おおっ!とシャッターを切るもなんかおかしい!なんとずぶ濡れではないですか。水浴びの後なんでしょうか。
濡れていない個体を見つけると、花には絡んでいません。すると別の♂の縄張りだったのか、もう一羽が出て来て、追っ払ってしまいました。残った方はずぶ濡れでした。やれやれ(涙)
空はますます暗くなるので、今日はこれで引き上げです。

6月22日オムサロ原生花園にて: 例によって朝早くに出かけましたが、お天気は今ひとつ。もう少し光が欲しいな〜と思いながら、せっせとベニマシコ、ノゴマ、オオジュリン、シマセンニュウ、ノビタキ を撮りまくりました。
相変わらずノゴマは、地面ばかり。
シマセンニュウはなかなか花に絡んでくれません。出ずっぱりで囀ってくれるポイントには、花がありません。

オオジュリンがハマナスと絡んでくれました。贅沢をいえばきりがありませんが、出来れば、花の方を向いて欲しかったな〜。
♀もいました。
とにかく、ここはベニマシコが多いです。冬に本土で見るロゼ色の羽毛とは違って、真っ赤な羽毛をまとっています。やっぱり真っ赤なベニマシコはいいです。
ノビタキ は、幼鳥が何羽か飛び回っていて、うまく、エゾノシシウドの花の上に止まってくれました。テーブルみたいになっているので、止まりやすいんでしょうね。
親もそばにいますが、花のちょっと向こう。

ベニマシコはたっぷり撮れたし、他の小鳥達もなんとか収められたので、次の目的地である旭川に向けて出発。途中、上川町の浮島湿原に立ち寄りました。
ここは標高870mにある高層湿原で、未舗装の林道をしばらく走って、更に駐車場から徒歩で20分ほど森の中を歩いて行くと、突然、目の前に湿原が広がって来ます。70個程の小さな沼があるそうで、草の島が浮かんでいるので、浮島湿原と呼ぶようです。鳥はあまり期待できませんが、観光客もほとんど来ない不思議な景観なので、寄ってみました。
花もさほどありませんでしたが、食虫植物のモウセンゴケが沢山生えてました。
木道でお昼を食べていると雨が降り出し、どんどん強くなるので、慌てて退散。車に戻って、林道を流してみましたが、期待したエゾライチョウには出会えませんでした。諦めて、旭川に向かうと、どんどん天気が悪くなり、旭川に入る頃には土砂降り。早めに宿に入り、夕食は、北海道らしく、ジンギスカンと地ビールで楽しむことにしました。

次回は、長々と続けて来た本シリーズの最後で、旭岳のギンザンマシコ、ノゴマ等をアップして、〆とする予定です。

夏の北海道野鳥紀行2019 その4 サロベツ本編 シマアオジ ツメナガセキレイ オオジシギ ノビタキ ホオアカ キビタキ ニュウナイスズメ等

2019-06-19 | 北海道
シマアオジ♂ サロベツ原生花園にて

6月19日サロベツ湿原: 利尻島から稚内港へ午後4時15分に到着、すぐにサロベツ原生花園に向かいました。少し日の傾いた原生花園は、さらにエゾカンゾウの花が増えているようです。少し逆光気味でエゾカンゾウに囲まれたホオアカを狙ってみました。
湿原の夕景を見たいところですが、そろそろ服の洗濯もしたいので、まだ明るい午後6時頃には、宿に直行しました。

6月20日サロベツ湿原: 午前4時には起き出し、サロベツ原生花園に向かいます。今日は、いい天気で、どこまでも続く花々の先に利尻山がきれいに見えます。サロベツ原生花園を前景した利尻山の眺めは素晴らしく、本当に気持ちが良いです。
木道のデッキに到着すると先着の方が、5時前に囀っていたよ、とのことで、待っていると5時半頃、さえずりが聞こえてきました。3日前よりは、大きな声です。声のする方を探すといましたいました!かなり遠いですが、シマアオジがはっきり見えます。コバイケイソウの上で囀っていました。
トリミングすると・・・
背中の栗色、お腹の黄色に黒い顔、間違いなくシマアオジ♂成鳥です。さらに拡大するとこんな感じです。
早朝なので、色温度が低く、少々赤っぽくなります。少し、色温度を上げてみるとこんな感じです。
この♂は同じコバイケイソウの上で、20分近くさえずってくれました。
シマアオジに今年もちゃんと会うことができて嬉しい限りです。その1時間後もう一度出てくれました。さらに近くです。
でも、その後はお出ましがなく、翌日には、全く姿が見えませんでした。24日に旭岳でお会いした方のお話で、21日からずっと見えてないとのことで、7月のYBやAPNツアーでも全く見えてないようで、この日の出会いは本当にラッキーでした。サロベツ原生花園には、2012年から2、3年毎に訪れ、今回で5回目ですが、来るたびにシマアオジは個体数が減っているようで、木道から見えにくくなっています。大量捕獲があったという中国での近年の保護の取り組みが功を奏することを願ってやみません。今年が日本で最後のシマアオジにならないでほしいです本当に。
下の写真は、6年前のものですが、その頃はエゾカンゾウの花に止まるところが間近で撮れました。まだ、機材がデジスコなので、どアップの上画質が今ひとつなので、今の機材で撮りたいと思うのですが、もう無理かもしれませんね‥‥(涙)。

シマアオジだけでなく、他の小鳥たちも少なくなっているようですが、オオジシギは健在で、ディスプレイフライトを見せてくれました。
花の中のホオアカをなんとか見つけました。


朝の9時頃にサロベツ原生花園から兜沼に向かいました。大きな兜沼と森、草原、小ぶりな沼など環境が多彩で中々面白い場所です。駐車場からキャンプ場の森に入ると開けたところに、ニュウナイスズメ♂がさえずっていました。
兜沼を見ると、遥か彼方にカンムリカイツブリやマガモ、多分カワアイサ等が見えました。さらに進んで、中沼を覗いてみると、アカエリカイツブリの幼鳥がいましたが、すぐに潜ってしまい、成鳥は姿を見せてくれませんでした。周りの林には、コサメビタキがいました。
キャンプ場に戻ってくるとキビタキが、餌をくわえています。子育てをしているのでしょう。

午後には、場所を変えて、幌延の下サロベツにツメナガセキレイを求めて移動。今日は良い天気なので、前とは違った写真になるだろうとの目論見です。同じポイントに行ってみるとやっぱり同じように現れてくれましたが、回数が今日は少ない。日も強すぎると写真はまた難しいですね。

夕刻近くになり、観光客も少なくなっただろうと期待して、サロベツ原生花園に戻って、木道を歩くと、目の前にホオアカがいました。近すぎて、花がバックになりません。
夕刻には、もはやシマアオジの姿は見えず、ノビタキと遊んで過ごしました。
夕暮れ時が近づき、利尻山の方に日が傾いてきます、朝とは違った景色です。
この日はこれで終了し、宿に戻ってHMさんとシマアオジとの再開を祝して乾杯!

6月21日午前サロベツ原生花園: 今日もシマアオジ!と勇んで30分早く出ましたが、全く出てくれません。

チュウヒが飛んだり、ハイタカが獲物を掴んで飛んできたりと、ひょっとしてハイタカにやられた?!まさかとは思いながら、どうしたことかと悩みながら、ディスプレイフライトのオオジシギを撮りまくりました。羽音が聞こえるでしょうか。
今回は、オオジュリン、ノゴマなどの姿が見えず、ノビタキばっかり花に絡んでくれました。
今回なんとかシマアオジは見えたものの、本当に少ない。他の小鳥たちの数も少なく、サロベツ原生花園はどうなってしまうんでしょう。心配です。
サロベツ原生花園を後にして、ベニヤ原生花園、オムサロ原生花園に移動。次回はそこでの、ベニマシコ、ノゴマ、オオジュリン、シマセンニュウ等をアップする予定です。


夏の北海道野鳥紀行2019 その3 利尻島編 クマゲラ コマドリ ハリオアマツバメ ウソ キクイタダキ アカゲラ等

2019-06-18 | 北海道
クマゲラ♂ 利尻島にて

6月18日利尻島: 利尻島のお天気は、高い利尻山のおかげで、山の天気のように目まぐるしく変わるようです。朝早く起きて、小雨がチラついてる中でも出かけると雲の動きは早く、すぐに晴れ間も見えてきます。
先ず、とある林道に入ってみましたが、あちらこちらでコマドリの声。利尻コマと言われるように本当に利尻島はコマドリが多いです。でも、そこはコマドリ、簡単に姿は見えません。続いて、観光地でもある姫沼に向かいます。早朝なら、一般観光客は皆無。静かに池の周りを回って楽しむことができます。駐車場から池に入る手前で上空を見上げるとハリオアマツバメが飛び交っています。露出補正は少し足りませんでしたが、短い尾羽から突き出している針尾はなんとか見えます。
ここでも、コマドリの声は溢れていて、他にクロジ、エゾムシクイ、アオバト、ミソサザイ、ウグイス、そしてクマゲラの声がしますが、姿はなかなか見えません。姿を見せてくれたのは、利尻山です。山頂まで綺麗に見えて、池面にもその姿を映していました。
次に2年前、偶然出会えたクマゲラのポイントに移動しました。が、今年は、残念ながら、会うことはできませんでした。新しい巣穴は見つかりましたが‥‥。翌日ガイドの渡邊さんの話では、営巣していたものの放棄してしまったとのこと。営巣初期に巣穴の真下に張り付いていたCMがいたせいかもしれないとのことでした。鳥の神経に触らぬよう注意が必要ですね。
さらに島の西側にある森林公園に移動。ここでもコマドリの声はしっかりしていましたが、それ以上に騒がしかったのが餌をくわえていたアカゲラ。おそらく巣があるのでしょう。あまりにも警戒心が強いので、邪魔してはいけないと2、3枚撮らせてもらってすぐに移動です。
これといった成果がないまま、良いお天気で気温の高い中を散策していると、疲れて小さな池の周りで休むことにしました。すると或る場所に小鳥たちが頻繁にやってくるので、そっと待っているとどうやら水浴びに来ているようです。
これは、水浴び後のウソ♂です。
ヒガラ、ハシブトガラ、シジュウカラもやってきますが、もっとちっちゃいのが来ていました。キクイタダキです。
夕刻、再び姫沼に立ち寄りましたが、変わりばえはしませんでした。池にはカイツブリの親子のみで、例年繁殖しているはずのオシドリの姿は見えませんでした。残念!

6月19日利尻島: 今日の午後には、利尻島を離れるのですが、午前中はお願いしていたクマゲラ観察ガイドがあります。その前に時間があるので、姫沼に立ち寄りました。あいかわず、コマドリは、そこかしこで鳴いています。でも、池の周りの木道を周っても変わりばえしないので、登山道に入ってみました。するとこれが正解で、ヒナが近くにいるのでしょうか、こちらの様子を見るようなコマドリを発見。ようやく利尻島に溢れているコマドリの姿を拝むことができました。
そうこうしているうちにクマゲラツアーの時間が迫ってきましたので、待ち合わせ場所に向かいます。ガイドの渡邊さんの案内で、恐らく利尻島で最後の子育てクマゲラではないかというポイントに藪をかき分けて到着。時期的にまだ大丈夫かと思っていましたが、ほとんどが巣立っているようで、このクマゲラ組のヒナが今日にも巣立ちかもしれないとのことで、運が良ければ、巣立ちが見えるかもと期待が膨らみます。
簡易ブラインドで覆って待っていると、ヒナが顔を出します。う〜ん、やっぱり大きい、巣立ちは間近の様子です。
声がしたかと思うと♂親がやってきました。
餌をあげたかと思うとすぐに巣を離れました。おかげで、羽を広げた写真をゲットです。
渡邊さんの話では、巣立ちを促しているのだそうです。すぐに戻ってきました。
餌を与えるのですが、そんなに長くは与えないようです。次の写真は、飲み込んできた餌を戻しているところと思います。くちばしの間に餌らしきが見えます。
そして、♀親もやってきました。♂より来る頻度が少ないペアのようです。

でも、餌をあげる様子はなく、すぐに飛び立ってしまいました。やっぱり巣立ちを促しているようです。


しばらくして♂が現れましたが、餌をあげるでもなく、すぐに飛び立ちました。
巣立ちを促す時には、来る頻度は少なくなるとのことで、しばらく、巣の近くでずっ〜とキョーン、キョーンと鳴いていました。が、どこかに行ってしまうと、これ以降なかなか姿を見せなくなりました。時間も来たので、これにてガイドは終了。確認していませんが、翌日にでも巣立ったことでしょう。きっと。巣立ちは、ほぼ午前中だとのことです。ヒナにとって本当の試練は巣立ってから、無事成長するのを祈るのみです。
鴛泊港〜稚内港の航路では、めぼしい成果もなく、フルマカモメ、ウトウが見られたぐらいです。次回は、本来の予定だったサロベツ原野でのシマアオジ、オオジシギ、ノビタキ等をアップします。

夏の北海道野鳥紀行2019 その2 サロベツ・利尻航路編 ツメナガセキレイ オオジシギ カッコウ ノビタキ ウトウ ウミガラス等

2019-06-17 | 北海道
ツメナガセキレイ 下サロベツ(幌延ビジタセンター)にて

6月17日(遠征4日目)サロベツ原生花園にて: 早朝起きたものの昨日の雨が少し残っていたので、宿でゆっくりしていましたが、段々と小降りになり、サロベツ原生花園に出かけました。まだ少し霧雨でしたが、徐々に上がりそうなので、散策しました。早速シマアオジ(その1)は出てくれたものの遥か彼方、近くに来る気配がないので、木道上をウロウロ歩いてみましたが、どうにも鳥の声が少ない。せっかくエゾカンゾウやコバイケイソウは咲き誇っているのに止まってくれる小鳥がいない!そこで、湿地の花々にも目を向けてみると、可憐な花がそこかしこにあります。これはツルコケモモです。後ろに反った小さな花弁がかわいくて綺麗です。
しばらくするとカッコウが飛んできました。餌でも探しているのでしょう。
やっとエゾカンゾウとノビタキ♀が絡んでくれました。
まだ空は暗いですが、オオジシギがズビヤク、ズビヤクと鳴きながらディスプレイフライトを盛んにしているので、飛翔写真に挑戦。なんとか尾羽を広げたところが撮れました。

あまり目ぼしい成果もないし、そろそろ一般観光客も押し寄せてくる時間なので、幌延の下サロベツに移動しました。

幌延の下サロベツにて: 2年前にツメナガセキレイがよく出てくれたポイントに向かいます。幌延ビジターセンターから木道を歩いて5分ほどのところに広いデッキがあり、そこから先は通行止になっています。パンケ沼に続く木道が古くなっているのでしょう。でも、そこがツメナガセキレイのポイントなので、待っていると池の向こう岸から早速飛んできて、近くの潅木に止まってくれました。
近くに巣があるのか、雛に運ぶ餌取りに忙しいようです。下サロベツは、笹が繁茂していて、湿原性の植物にとっては驚異。サロベツ原生花園とは、だいぶ様相が違って花は少ないのですが、よく見ると可憐なトキソウがひっそりと咲いていました。名前の通り優雅な色合いの花です。

今日は利尻島に渡る日ですが、フェリーの時間は午後4時半、一時間前には稚内港に行かねばなりません。そこで午後になると港にほど近い稚内空港に接したメグマ沼湿原に移動しました。ここも、ツメナガセキレイのポイントなのです。湿原の木道をウロウロするも、ノビタキはいるのですが、なかなか本命には出会えません。

場所を変えようとメグマ沼近くに移動すると、ツメナガセキレイの声が上空から聞こえてきます。こっちに居たんだと見上げると餌をくわえて飛んでいました。
そして木道上に降りてきますが、どうやら近くに巣があるらしく、我々を警戒しているようです。下の写真ですと名前の由来の足の爪(第一指)が長いのがお分かり頂けると思います。
子育てを邪魔してもいけないので、何枚か撮らせてもらい移動すると、別の場所でも餌をくわえているのがいました。

そろそろ港に行かねばとメグマ沼を切り上げ、フェリーターミナルに向かいます。前日と朝イチ便は欠航だったうえ、利尻、礼文は観光シーズンなので、乗降客は多かったです。さて、船に乗り込み、デッキに出て海鳥観察です。日本海側で、時期的にも遅いので、あまり多くは期待していませんでしたが、港を出るとすぐにウトウが船を横切って飛んで行きます。午後5時頃は、ちょうどウトウが天売島に戻る時間なのか、多い時には20羽以上の群れで飛んで行きます。見ると皆んなくちばしに細長い魚を咥えています、種類は分かりませんが。
別の一団を見ると皆んな魚を咥えているわけではないようですね。

20羽程度の群れの写真を整理中によく見ると、なんとウミガラスが混じっていました。
トリミングした写真の中程に頭が黒くお腹の白い個体がいるのがわかると思います。天売島に生息しているのが、ウトウと一緒に出かけて、戻っているのでしょう、きっと。天売島には行けませんでしたが、ウトウとウミガラスにはちゃんと会えて嬉しい限りです。

次々にウトウが飛んで行きましたが、沖に出るとその数は減ってきて、礼文島や利尻島が見えてくる頃には、鳥影はほとんどなくなりました。そして、前方には、利尻島が大きくなってきて、予定通り鴛泊港に到着です。もはや、辺りは暗くなりはじめたので、宿に直行です。

次回のその3は、利尻島編です。ガイドの渡邊さんに案内していただいたクマゲラやコマドリ、ウソなどの森の小鳥たちをアップする予定です。

夏の北海道野鳥紀行2019 その1大洗航路・苫小牧編 クマゲラ コアホウドリ クロアシアホウドリ ニュウナイスズメ ノビタキ等

2019-06-14 | 北海道
クマゲラ♂+雛 苫小牧 北大研究林にて

雄大な大自然と野鳥たちに魅せられて、毎年出かけている北海道。今年は、思い切って、車で出かけることにしました。6月14日〜25日までの12日間、鳥友HMさんとの遠征です。大洗からフェリーで苫小牧へ、北上して旭川を経由して天売島の予定でしたが、悪天候で、断念。一気にサロベツに向かい一泊、翌日、利尻島に渡り、2日後サロベツに戻り、2日滞在し、オホーツク海側のベニヤ原生花園、紋別のオムサロ原生花園を楽しんだ後、旭川へ。旭岳に2日登ったのち、美瑛、富良野を経由して、苫小牧まで戻り、フェリーで大洗に戻るという強行軍でした。出だしの海鳥が今ひとつだったのですが、苫小牧で運良くクマゲラに会えたり、かろうじてシマアオジをゲット出来たり、旭岳でギンザンマシコ♂♀に加えて、若い♂に会えたりと、83種の鳥たちと会うことが出来ました。

6月14日(第一日目)大洗〜苫小牧航路: 前日の夕刻自宅を出発し、途中HMさんをピックアップして大洗に。午前1:35分発のフェリー さんふらわ しれとこに乗り込み、船中泊。翌朝7時ごろからデッキで海鳥観察です。しかし、今年は、海鳥の出が思わしくないようで、もう一人いらっしゃった何度か乗られている方も今年は、ダメとのことでした。宮城県の金華山沖からクロアシアホウドリが何度か出てくれ、期待できるかと思いましたが、さほど盛り上がりません。コアホウドリも何度か出てくれましたが、後は、オオミズナギドリばかりでした。フルマカモメも写真は撮れませんでした。
下の写真は、どこら辺か忘れましたが、船から三陸海岸を望んだものです。
それでも、良く飛んでくれたクロアシアホウドリです。
昨年の同時期での大洗航路で楽しませてくれたコアホウドリですが、今年はこれ一枚(涙)
下北半島沖を過ぎると海鳥の出も悪くなったので、鳥見は早々に終了。夜の7時半ごろ苫小牧西港に到着し、苫小牧に一泊。

6月15日(2日目)苫小牧: 午前4時起床。まずは、北大の研究林に向かいました。到着すると道の脇にカメラマンが5.6人陣取って、ロープが渡してあります。ひょっとしてと思い、ご一緒させてもらうと、やっぱり、クマゲラ。なんとも運のいいことに道のすぐそばに営巣していました。しかも、苫小牧でBWなら、必ず訪れる研究林に、です。しばらく待っていると、♂がやってきました。いきなり巣穴ではなく、近くの木に止まり、様子を伺います。
そして、巣穴にやってきますが、もうワンステップ様子を見ることもあります。巣穴には、3羽の雛がいるようで、一生懸命餌をおねだりしていました。その後一週間ぐらいで無事巣立ちしたそうです。
2回ほど♂が給餌に来るのを楽しんだ後、今日は、留萌まで行かねばならないので、クマゲラは切り上げて少し研究林を散策することにしました。ニュウナイスズメが盛んにさえずっているところで待ちましたが、アカハラが出てきたぐらい。オオルリ、キビタキ、センダイムシクイなどは声のみでした。
エゾリスが時々現れ、楽しませてくれます。
研究林は、これぐらいにして、勇払原野に移動しました。ガイドブックなどには載っていませんが、アカモズなどの新たなポイントが見つからないかと、弁天沼周辺を散策してみましたが、やはり、知らない土地で、自分で探すのは無理でした。ノビタキ、コヨシキリ、ホオアカ、カッコウ等いつもの草原の顔ぶれのみでした。
早々に諦めて、旭川まで北上。2年前にヤマゲラ、チゴハヤブサに出会えた神楽岡公園、護国神社を回ってみましたが、残念賞。神楽岡公園でキツツキの巣穴があり、待っている方がいたので、待っていると‥‥顔を出したのは、アカゲラでした。アカゲラには悪いですが、ガックリ。
夕刻、留萌まで移動。町の居酒屋で、クマゲラに乾杯でした。

6月16日(3日目)留萌、羽幌、サロベツにて: 朝目覚めると外は雨。本州に大雨を降らせた低気圧が北上したようで、留萌から稚内は1日大荒れの予報。羽幌港から天売島への船もほとんど欠航し、一便のみ運行するとのこと。渡っても、何も出来ない上、最悪明日欠航してしまうと利尻島に渡れなくなってしまいます。そこで、出した結論は、天売島は断念です。羽幌港で恨めしく海上を眺めた後、予定を変えてサロベツに向かうことにしました。幸い19日から泊まる予定だった宿が取れたので、オロロン街道を北上開始。途中、遠別町にある例年エゾカンゾウが咲き誇っている金浦原生花園に寄ってみましたが、今年は、今ひとつ。雨の中ノビタキが頑張って給餌していました。雨が強い上、風も強いので、早々に引き上げました。濡れ鼠のノビタキ♀です。
サロベツ原生花園に到着するも、雨ではどうしようもないので、湿原センターで、ビデオをみたり、湿原の成り立ちなどのお勉強をして過ごすことにしました。食堂が併設されているので、ゆっくり過ごすことができます。少し小降りになったので、原生花園の木道を歩いてみましたが、鳥の姿はさっぱり。

6月17日(4日目)サロベツ原野にて: 利尻島へのフェリーは午後4時半なので、サロベツ原生花園、下サロベツ(幌延)などを回ることにしました。早朝、まだ雨が残っていたので、ゆっくり出かけました。今年のサロベツ原生花園はエゾカンゾウが咲き誇っていて、今まで訪れた中で、最も花が多いように感じました。おかげで、湿原は、少しオレンジがかった黄色で埋め尽くされています。そこに白い花のコバイケイソウが合わさって素晴らしい眺めです。しかし、どうも鳥の声が少ない。逆に鳥は、来るたびに少なくなっているように感じます。その象徴とも言えるシマアオジ。来るたびに見えにくくなっています。この日、木道の西側のデッキで待っているとかすかにシマアオジの声が聞こえてきました。あまりにかすかだったので、違うかな〜と思いながら、双眼鏡で探してみると遥か彼方にそれらしきが見えますが、双眼鏡では、識別できないほど遠いです。写真に撮ってみるとなんとかシマアオジと分かる程度でした。次の写真は、あまりトリミングしていませんが、シマアオジがいるのがわかるでしょうか?

次回は、サロベツでの続きで、ツメナガセキレイ、オオジシギ、ノビタキや湿原の花等と利尻航路上でのウトウ、ウミガラスなどをアップする予定です。

冬の道東紀行 その6 根室 ミヤマカケス オオアカゲラ ウミバト ケイマフリ コオリガモ オジロワシ等

2019-02-17 | 北海道

ウミバト(アリューシャン型)

その6 根室(落石クルーズ/風露荘等)にて:根室の定宿フィールド・イン風露荘で朝を迎え、食堂に出向くと早くも庭の餌台にカラ類が来ています。鱒やさんの餌台とは違って、シマエナガはやってきませんが、亜種ミヤマカケスとオオアカゲラが頻繁にやって来るのが嬉しいです。ハシブトガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラ等が入れ替わり立ち替わり、途切れることがありません。また、エゾリスもやって来ると、居座って動こうとしません。そんな中、ここは窓越しに見るせいか、警戒心の強いミヤマカケスとオオアカゲラもよく顔を出してくれます。朝食を食べながら、庭に来る鳥達を眺められるのは、なんとも贅沢です。
ミヤマカケスはリンゴがお気に入りのようです。餌台は昨シーズンより進化して、屋根付きでエゾジカの食害?を防ぐように網が巻いてあります。

アカゲラは複数羽が、頻繁にやってきますが、あまり追っかけあいはしません。脂身が複数箇所あるせいでしょうかね。

この日は早くもオオアカゲラ♀がやってきました。

すっかり楽しんで、そろそろ落石クルーズに向う時間となり、落石港に向けて出発です。今日のクルーズは、午前9時半に出航。ユルリ・モユルリ島に向けて船は進みます。早速、クロガモが近くに出現。

続いて、コオリガモもよく出ててくれます。


飛ぶシーンもなんとか間に合いました。手前が♂、奥が♀です。

遠くをアビ類が飛んでいました。どうやらオオハムのようです。

今シーズンは、冬鳥が少ないですが、御多分に洩れず、残念ながら海鳥も少ないです。少ないながら、現れてくれたケイマフリです。

島の近くでは、シノリガモもたくさん浮いています。♂♀が寄り添っています。

そして、やっとウミバトが出てくれました。まずは、チシマ型。


続いて、全身がかなり白いウミバト(アリューシャン型)が出てくれました。足は赤いです。


このケイマフリは幼鳥なのか、まだら模様になっています。

残念ながら、期待したコウミスズメ等は出てくれませんでしたが、2時間余りのクルーズを終えて、次の目的地である歯舞港に向かいます。昨シーズンは花咲港に寄ったのですが、今シーズンは、氷結して今一つとのことで、パスすることにしました。歯舞港に着くと氷結していないところにコオリガモがいてくれ、比較的間近で写真に収まってくれました。他には、クロガモ、ホシハジロ等がいました。


さらに納沙布岬まで進み、灯台辺りから海を眺めるもめぼしい成果はなく、クロガモのもの悲しげな声がするのみでした。そして、今シーズンこそはとチシマシギのポイントである温根元ハイドに向かい、1kmはあろうかという岩礁をこのために持参したスコープで探索します。しかし、岩礁の上には、何も見えず、オオセグロカモメやワシカモメがいるのみ。海には、カモ達が浮いているのみでした。あ〜あ、今年もダメかと諦めかけたころ、何もいなかったはずの岩の上に、シギらしきが目に飛び込んできました。いた!と思わず声を出して、皆さんに見てもらいました。あまりに遠く望遠レンズでも米粒ほどにしか写りませんでしたが‥‥‥

それでもやっとライファーのチシマシギをゲットできたので、この勢いでと納沙布岬のねぐらに帰ってくるであろうチシマウガラスを探しましたが、ヒメウのみでした。残念!冬の北海道は、3度目ですが、チシマウガラスとワタリガラスは、今回もお預けです。
雪が一時降り出す中、宿に戻り、夕食をいただき、就寝。翌朝もまずは、庭の餌台に来る鳥達を観察。この日は、朝早くからオオアカゲラ♂が来てくれました。やはり、大きいです。


そしてミヤマカケスもよく来てくれます。

オオアカゲラも出てくれたことですので、外に繰り出すことにしました。まずは、レンジャクが出ていたという明治公園に行ってみましたが、昨シーズン、キレンジャクが群がっていたナナカマドには、ツグミの群れのみ。地元の方によると先週、短期間いたのみだったとのこと。昨シーズンのブログはこちら

諦めて、風蓮湖の東梅ハイドに寄ってみました。風蓮湖でのワシへの給餌を遠くで眺めます。オオワシ、オジロワシが飛び交っていますが、オジロワシがすぐ近くの木に止まっていました。2017年シーズンの風蓮湖のブログは、こちら

また、上空を飛んでくれ、青空バックで写しました。

今日は、北海道を後にする日。これにて、根室での探鳥を終えて中標津空港に向かい、空港近くの丸山公園で、時間調整後、2019年冬の北海道紀行を終了しました。
次回は、日立市会瀬漁港のハシジロアビとコクガン、MFでのルリビタキやクマタカ等をまとめてアップする予定です。

冬の道東紀行 その5 野付半島 ユキホオジロ ツメナガホオジロ ホオジロガモ ウミアイサ エゾフクロウ等

2019-02-16 | 北海道

ユキホオジロ

その5 野付半島にて;午前8時頃に2時間ほどの知床ネイチャークルーズから宿に戻り、朝食をいただいた後、野付半島に向かって出発です。まずはネイチャーセンターに向かいながら、車窓から何かいないかと探します。この冬は昨シーズンに比べて本当に鳥が少ない。そこらじゅうの電柱等に止まっていたオオワシがほとんどいない!まあ、先ほど堪能したのでいいんですが‥‥ そうこうしていると道路脇の雪のない草地に小鳥が跳ねています。おっ!と双眼鏡で覗くと、なんとツメナガホオジロではありませんか。嬉しいライファーとの出会いです。しかしすぐに飛ばれてしまったので、しばらく車中で待っていると、幸い戻ってきてくれました。ツメナガホオジロだけの小群で6羽いました。低い太陽のお陰でモロ逆光。順光側に回ることも出来ず、悪い条件の中、近づいてくれるのを待ちました。

警戒を解いたのか、少しづつ近づいてくれました。その中に、明らかに夏羽に換羽中の♂がいました。顔から胸のあたりが黒くなって、背中側の首筋に茶色が見えます。また、写真でよく見るとその名の由来の通り、爪(第一指)が長いです。


警戒していないのか、羽を広げて伸びも見せてくれました。


♂を中心にしっかり撮らせてもらいました。




何とかツメナガホオジロをゲット出来、ネイチャーセンターに行くと土曜日のせいか、観光バス等でごった返しています。半島の先端まで行くべく許可証をもらい、さらに先まで進みます。この調子でユキホオジロもゲット出来ないかと、道の両脇を探します。しかし、先端まで行っても全く鳥影なし。いるのは、エゾジカとキタキツネばかり。せっかくですので、ちょっと寒い北の地の雰囲気のある景色をバックにしたエゾジカ♂を。

夏に見るキタキツネに比べて、冬は毛がふさふさで、なんか綺麗ですね。

諦めかけた頃、草地にカメラを向けているバーダーがいらっしゃいます。KSさんが念のため訊ねた所、ユキホオジロとのこと、そこで、探してみると遠くに、いましたいました!車に戻って、近くまで行って、道から見ると、雪のない草地に16羽ほどのユキホオジロの群れ。昨シーズンに続いて、今シーズンも会うことができました。この季節なので、背中が黒くなった、夏羽に換羽中の個体も居ます。ハマニンニクにいるものとばかり思ってましたが、この時期だとむき出しになった地面で採餌しているようです。思い込みはいけませんね。



何かに驚いたのか、一斉に飛び立って海岸に向かい、見えなくなってしまいました。


これで終わりかと思っていると、直ぐに戻ってきてくれ、また、草地で餌探しです。





運良く、ツメナガホオジロとユキホオジロをゲットし、意気揚々と今夜の宿、根室で定宿となっているフィールド・イン風露荘に向かいます。途中、尾岱沼の漁港に立ち寄ると氷結していない所にカモ類やアイサ類がいました。死角だったのか、気づくと直ぐ下にいたので、飛ばれてしまいましたが、なんとかホオジロガモ♂の飛び立ちに間に合いました。

ウミアイサ♀も間近に。

根室に向う途中教えていただいた亜種エゾフクロウのポイントに立ち寄ると、運良くいてくれました。ちょっと止まりにくそうな気の割れ目です。

まだ日のあるうちに宿に着きましたが、この日は、午前3時からシマフクロウ、オオワシ、オジロワシ、ツメナガホオジロ、ユキホオジロ、最後にエゾフクロウと盛りだくさんの一日でした。次回は、風露荘の庭に来る鳥たちと落石クルーズの海鳥たちをアップして、冬の道東紀行の締めとする予定です。

冬の道東紀行 その4 知床ネイチャークルーズ オオワシ オジロワシ オオセグロカモメ

2019-02-16 | 北海道

オオワシ

その4 知床ネイチャークルーズにて:シマフクロウを堪能して、午前5時、心置き無く鷲の宿から羅臼港に向かいます。日の出に合わせた一番人気の朝一番のネイチャークルーズでエバーグリーン号に乗り込み、まだ暗いうちに出航します。偶然、Yバード一行と乗り合わせ、ガイドのNさんと暫し情報交換。船は流氷を求めて沖に進みます。周りにはスケソウダラ漁の漁船も見え、国後島もシルエットで浮かんでいます。いつの間にか周りは流氷に囲まれていて、すでにワシたちが待機しています。曇り空だったのですが、何故か太陽が昇るあたりは、雲がなく、真っ赤な太陽が昇ってきます。早速シャッターが鳴り響き、撮影開始です。
日の出で海が赤く染まるなか、ワシたちがシルエットで浮かんできます。



そして船の周りはワシ達の乱舞、お祭り騒ぎのなかシャッターを押し続け、千枚以上は撮ったでしょうか。流氷をバックに飛ぶオオワシが素晴らしく綺麗です。

船から投げ出される魚を巡って、オジロワシがバトル。

流氷の上でもオオワシ達がバトル。


流氷の上を飛ぶオオワシです。


知床連山をバックにしても綺麗だな〜とオオワシを撮りまくります。

流氷の上を歩くオオワシの姿は、何か滑稽な感じがします。

餌を見つけると飛び立ちます。

若いオオワシが氷の隙間にはまっているのを、後ろの成鳥は「何をドジしているの」とでも言っているのでしょうか。

食しているオオワシを間近に見ると迫力があります。

オオワシの顔は少し、愛嬌があるように感じます。

続いてオジロワシを並べてみます。


正面顏はやや愛嬌がありますが、オオワシより顔は精悍です。


知床連山をバックに。


オオセグロカモメも飛び交っていますが、誰も撮りません。かわいそうなので、一枚。

少し引いて流氷の上で休んでいるワシ達です。バックは、国後島ですが、いつか自由に渡れる日が来ることを願います。

オオワシの飛翔。知床連山をバックに。




氷上の2羽のオオワシとオジロワシとのツーショットです。


あっという間の2時間足らずでしたが、ワシ達の乱舞に感激して、宴は終了です。宿に戻って朝食をいただき、すぐに野付半島に出発です。次回は、野付半島でのツメナガホオジロとユキホオジロをアップする予定です。

冬の道東紀行 その3 知床羅臼 シマフクロウ

2019-02-15 | 北海道

シマフクロウ

その3 知床羅臼の鷲の宿にて:15日午後3時半過ぎ、日も傾き始めた野付半島を後にして、夕刻、鷲の宿に到着。今日は、団体さんが22時ごろ来るので、場所を確保したほうがいいとのことでしたが、最近のシマフクロウの登場パターンは、深夜と夜明け前によく来るとのことで、21時までに就寝し、午前3時ごろ起床して部屋で待つことにしました。それでも、夕方にもまれに来ることがあるので、夕食後、そのまま食堂で待っていると運のいいことに、直後の18時にフワッとやって来て、木に止まりました。しばらくすると降りてきて、ヤマメを捕獲。そのまま、メスのところでしょうか、運んで行きました。以下の6枚の写真は、ヤマメを咥えて飛び去る連続写真です。






運良く、早い時間に出てくれたので、安心して、床にもぐりこみました。が、なんと、夜中の1時ごろ2羽でやって来たそうで、残念ながら見逃してしまいました。そうとは知らず、3時ごろ起き出して、2階の部屋で待っていると、午前3時50分頃、フワッと現れ、すぐにヤマメを捕獲、先ずは自分で食して、再び捕獲。



そして、またメスのところに運んで行きました。


続いて、その30分後に現れ、ヤマメをゲット。捕獲中は、バランスをとるためでしょうか、羽を広げて、捕まえます。



そして、飛んで行きます。



さらにその20分後、またまた登場。運良く4度も見ることができました。今回は、途中から動画を撮ったので、飛翔シーンはなしです。


運良く、4回も会うことが出来たので、心置き無く、午前5時には、次のネイチャークルーズに出発することができました。次回は、ネイチャークルーズでのオオワシ、オジロワシの乱舞をアップする予定です。

冬の道東紀行 その2 弟子屈 シマエナガ ハシブトガラ アカゲラ シロカモメ等

2019-02-15 | 北海道

亜種シマエナガ

その2 弟子屈(てしかが)の鱒やさんにて:2月14日の夕刻に運良くシマエナガがやってきてくれたので、余裕で鱒やさんに投宿できました。夕食まで、暖炉前でくつろぎながら、ビール片手に鳥談義。トキシラズ等の北の珍味を堪能し、早々に就寝。翌朝日の出とともに餌台の前で待つと早速ハシブトガラ、アカゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラがやってきます。しかし朝食をはさんでも、なかなかシマエナガは姿を見せません。どうも小柄ながら大物スターは登場が遅いようです。そんなこんなで、8時半ごろになって、やっとシマエナガ登場。その後は、一旦去っても、すぐにやってきます。どうも2〜3のグループがあるようです。確かに多いときは、5羽ぐらいが一度に脂身に取り付いていたり、1羽だけでやってきたりしていました。また、皆んなムクムクで可愛いかというと、羽が水に濡れたようなちょとみすぼらしい個体もいます。もちろん、写真はパスですけどね。




枝に複数羽で並んでくれないかなと思っていると、なんとか2羽で並んでくれました。


正面顏がやっぱり可愛いですね。




とは言っても、横顔も悪くないです。


枝に雪が残っているとそれらしいんですが、幸か不幸か雪にはあまり降られなかったです。

ちょこまかしているので、シャッターを押しまくっていると羽を広げたところが、なんとか撮れます。




シジュウカラと何をおしゃべりしているでしょうね。

ハシブトガラを給餌器のところで、飛び回っているところを狙ってみました。



アカゲラを間近で撮れるのは嬉しいですね。やっぱり。

数は少ないですが、色白のコゲラも来てくれます。ケラ類は、皆んな脂身狙いです。

シマエナガをタップリ堪能させていただいたので、次の目的地である野付半島に向かいました。ユキホオジロが尾岱沼(おだいとう)に移動しているというので、道の駅の辺りを探索しましたが、ユキホオジロは見つかりませんでした。でも、海岸には、沢山の水鳥達。オオハクチョウ、カワアイサ、ウミアイサ、ホオジロガモやクロガモ等カモ類が7種にハマシギ等がいました。写真は、関東では少ないシロカモメ成鳥とバックにオオハクチョウです。

その後、野付半島で探索するも、めぼしい成果はなく、早々に知床、羅臼の鷲の宿に向かいました。幸い何度も姿を見せてくれたので、次回は、シマフクロウをアップする予定です。


冬の道東紀行 その1鶴居村・弟子屈 タンチョウ エゾフクロウ シマエナガ ハシブトガラ アカゲラ等

2019-02-14 | 北海道

亜種エゾフクロウ

冬の北海道にもすっかりはまり、過去1月、12月に訪ねたので、3回目は定番の流氷とワシを楽しもうと、2月14日〜18日に鶴居村、弟子屈、知床、野付半島、根室にいつものSMさん、KSさん、HMさんと4人で巡ってきました。今シーズンの道東もやはり、冬鳥は少なく、海鳥も寂しかったですが、ツメナガホオジロとチシマシギのライファー2種をはじめとして、ユキホオジロ、亜種シマエナガ、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシ、タンチョウ、亜種エゾフクロウ、ウミバト、コオリガモ等49種類の野鳥たちと会うことが出来ました。

その1:先ずは14日の午後に釧路空港に降り立ち、タンチョウのサンクチュアリーの一つ鶴見台を目指しました。多くの観光客に囲まれ、タンチョウたちが出迎えてくれました。求愛、飛翔シーンなどが撮れたので、日暮れより早く、弟子屈の鱒やさんに着くため、15分そこそこで切り上げました。


集団飛行を撮れましたが、どうしても、電線が入ってしまい、カメラアングルには今ひとつで、残念。




家族でしょう、幼鳥を真ん中に歩いています。

教えていただいたエゾフクロウのポイントに着くと木のウロにペアでしょうか仲良く並んで休んでいました。ここも、5分ちょっとでさっさと切り上げ、弟子屈の鱒やさんにシマエナガを求めて移動です。


なんとか日のあるうちに到着すると、部屋には入らず、庭の餌台に直行です。すると、ハシブトガラがひっきりなしにやってきます。

アカゲラもすぐに登場。


亜種シロハラゴジュウカラもやってきます。

ほどなく、1羽の亜種シマエナガがいつの間にか餌台(脂身)に来ていました。来た来た!と思っていると数羽でも現れ、その可愛い姿を見せてくれました。鱒やさんによると、今年は、いつもの年より、よく来てくれるとのことで、ラッキーでした。





枚数の都合で、翌日のアカゲラを一枚。

次回は、その2として、15日朝のシマエナガをタップリとアップする予定です。

秋の北海道十勝紀行 その2 十勝平野 シジュウカラガン タンチョウ ハクガン ヒシクイ マガン

2018-10-21 | 北海道

シジュウカラガン

10月20日の夕刻、散々探して、やっと見つかったハクガンにホッと一息し、畑を見ると、タンチョウの家族がいます。しばらくするとペアなのか別の2羽のタンチョウが飛んできて同じ畑に降り立ちます。すると、先にいた家族は、歓迎するのではなく、警戒の声をあげて、闖入者を威嚇し始めます。やってきた闖入者はいたたまれなくなったのかどこかに飛んで行ってしまいました。この季節でもまだ、縄張り意識は強いようです。


20日の鳥見を終えて、十勝温泉に宿泊しましたが、地震後に閑散としているようには見えず、結構な数のお客さんはきていました。さて、翌朝、宿を出発し、昨日のポイントに向かうと、あっさり、ハクガンが見つかりましたが、遠くて、逆光。そして、反対側の牧草地にガンの群れが1,000羽近くはいたでしょうか、よく見ると、なんとシジュウカラガンの群れ!大群で歓迎してくれました。


ヒシクイやマガンも混じっていますが、やはり、ヒシクイはでかいです。真ん中で羽を広げているのが、ヒシクイですが、前のシジュウカラガンやマガンがかわいく見えます。

くつろいでいるようにも見えましたが、何かの拍子に、次々に飛び立ち、ほとんどどこかに飛んで行きました。

マガンも家族単位でしょうか、飛んで行きました。

そこで、遠くに逆光下に見えるハクガンの群れに向かい、回り込むように順光側に移動しました。すると、ハクガンを取り囲むようにシジュウカラガンが、やはり、1,000羽近くいました。さっきの群れが飛んできたのかもしれません。

今度は、牧草地の緑から、刈り取られた畑の茶色をバックにして、シジュウカラガンの群れを写真に収めます。


そうこうしているとシジュウカラガンの一団が飛んできて、飛翔写真を撮らせてくれました。


そして、群れの中に舞い降りてきます。


最終日にシジュウカラガンをたっぷり堪能しましたが、残念ながら、ハクガン同様、近くからは収めることが出来ず、また、お天気に恵まれすぎて、写真としては、光が強すぎました。いつものことですが、100点満点の写真は撮れず、宿題を残して、また来たいなという気持ちにさせられます。
さて、次回は、近隣の埼玉県で撮った、クマタカ、ミサゴ等をアップする予定です。