ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

北海道野鳥紀行2021年5月 その5 天売島 ノゴマ アリスイ ウトウ ケイマフリ エゾビタキ マミチャジナイ等

2021-07-07 | 北海道
満開の八重桜で囀るノゴマ 5月18日天売島

5月18日天売島:午前10時過ぎに天売港に到着、民宿栄丸さんに荷を下ろした後、直ちに出動。ここ天売島はウトウ、ケイマフリ、ウミガラスの島として有名ですが、陸の小鳥としては、ノゴマです。ノゴマの島じゃないかと言うぐらい、正直、そこら中にいます。宿を出ると民家の庭先で囀っているのが、早速、目に飛び込んで来ます。
残念ながらコロナのため海鳥ボートはキャンセルとなりましたが、栄丸さんの漁船クルーズは出航するとの事で、午後1時発の船に乗り込みました。同宿の方と2人だけですが出していただけありがたい事です。ただ、海鳥ボートほど近づけないので、ケイマフリ激写とはなりませんでしたが、近くにウトウが浮いていました。
ゴマフアザラシの群れがいました。寝そべってお休み中のようです。
ウミガラスは何とか一枚だけ。
ケイマフリも何とか撮らせてくれました。
下船後まだ時間があるので、島内を散策。すると宿を出てすぐの民家の庭先の八重桜からノゴマの囀りが聞こえて来ます。おおっ!と見ると花の上に出てくれました。桜とノゴマのコラボが撮れるなんて、やっぱり北海道ならではです。
夕刻、コロナのためウトウの寝ぐら入りツアーもなし。仕方ないので、宿で自転車を借りて赤岩展望台のウトウの営巣地に向かいますが、これが結構な登り坂で辛い!喘ぎ喘ぎ、自転車を押して、やっと到着。同宿の方と2人だけで待ちましたが、日の残るうちには帰還するウトウはなく、夕焼けの中ウトウの帰りを待つウミネコを収めました。
午後7時半を過ぎて、次々に戻って来ましたが、もうすっかり暗く写真には写せませんでした。懐中電灯も持参してませんでしたので、動画で帰還の様子を収めておきました。

5月19日天売島:日の出と共に起き出して、宿の窓を開けると焼尻島と朝日が綺麗でした。
鳥見に出発し、天売島フットパスのお寺コースに入り、海龍寺を過ぎて登り坂に差し掛かった頃、黄緑色のハトらしきが遠くを飛んでいました。アオバトかと思い、色がよく見えたなと飛び込んだ木を見ると何と!コウライウグイス!慌ててカメラを向けようとしましたが、撮る間も無く飛び去っていきました。残念!しばらく待って、辺りをうろついてみましたが、それっきりでした。待っていると近くに巣があると思しきコムクドリが慰めてくれました。
帰ってくる気配もないので、フットパスを進むと途切れなくノゴマが囀っています。
次いで多いのが、アオジ。これもそこら中で囀っています。
コルリコース、沢渡コースを散策して、コウライウグイスのポイントに戻りましたが、やはり気配なしで、朝食のため宿に戻りました。朝食後ポイントに戻ってみましたが、やはり気配なく、手強い相手です。待っていると電線にアリスイが止まってくれました。
猛禽が上空を飛んでいるので、写して見るとハチクマでした。
再びコルリコースを散策すると被写体になってくれたのは、アオジ♀。
ノゴマ館でお昼のお弁当をいただいて、トラフコースを歩いていると地面から飛び出して、枝に止まってくれたのは、クロツグミ♀でした。♂はあちこちで囀っているのですが、中々写させてくれません。
トラフコースを進んで愛鳥公園に行くと地面を飛び跳ねている鳥がいます。ノゴマの♀かいなと思って、カメラを向けると、マミチャジナイでした。春の渡りシーズンらしいのが出てくれました。
午後4時前になってお寺コースに戻ってくるとヒタキが樹上でフライキャッチしています。コサメビタキと少し大きいのがいます。見るとエゾビタキでした。春の渡りシーズに見た事がないので、何か嬉しかったです。
コサメビタキはあちこちで見ますが、島で繁殖しているのでしょう。
午後5時半になってそろそろ戻ろうかと海龍寺辺りに来るとノゴマが緑バックで被写体になってくれました。
ふと遠くの木立の方を見ると小鳥が枝移りしていたので、双眼鏡で見るとキビタキ♂。でも、背中の白斑が大きいな〜、ちょっと違うと思ってよく見ると眉斑が白い!マミジロキビタキだ!と思ってカメラを向けるといない!双眼鏡で探すとちょっと離れたところにいました。やっぱりマミジロキビタキに間違いないと思って再びカメラを向けましたが、またいない!しばらく探しましたが、残念ながら写真は残せずでしたが、間違いないので、ライファーとしました。心残りながらこの日は終了。翌日に期待しましょう。
次回は翌日早朝の天売島内と航路の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。
参考までに2017年の天売島での海鳥ボートからのケイマフリやウミガラスはこちら。

北海道野鳥紀行2021年5月 その4 天売島航路 アカエリヒレアシシギ ウトウ シロエリオオハム ヤマゲラ等

2021-07-03 | 北海道
アカエリヒレアシシギの群れ 天売島航路

5月18日留萌〜天売島航路:今日は天売島に渡りますが、出航は午前8時半、4時ごろに目は覚めますので、留萌市で何処か良いところはないかと地図を見ると山の近くに神居岩総合公園というのがあり、取り敢えず行ってみることにしました。到着すると駐車場の電柱のような物にニュウナイスズメがいました。構造物の隙間で営巣しているようです。
公園内を歩いているとヤマゲラの声がします。探すと八重桜の木の根本にヤマゲラ♀がいました。
芝生で餌がとりやすいのか、地面を歩き回ります。ヤマゲラはキツツキとはいっても地面での採餌が結構多いようですね。
こんな公園でもヤマゲラがいる、やっぱり北海道だなと感心しながら公園を後にして羽幌港に向かい、車を港に置いて8時半出航のフェリー オロロン2に乗り込みました。良い天気です。右舷に陣取って雪をかぶった利尻島を見ながら海鳥は出ないかと見ているとアビ類が時々飛んでいますが、遠い。でも利尻島をバックにすると良いかなと狙っていると何とかシロエリオオハムが飛んでくれました。
焼尻島が近づいて来ると海面を小さな鳥の群れが飛んでいるのが目に飛び込んで来ました。おおっ!と思って見るとやっぱり!アカエリヒレアシシギの大群でした。今度は大洗航路と違ってアカエリヒレアシシギばかり。こちらで出てくれて嬉しい限りです。
次々に現れて帯のように長く連なって飛んでいます。
船は焼尻港に立ち寄り天売島を目指しますが、焼尻港を出ても群れは海面に次々と姿を現します。
海面を赤く埋め尽くしているようです。
ほとんどが夏羽になっていますが、中に冬羽の白い個体もいます。
遠かったり、割と近かったり、群れの大きさは数百羽ぐらいのものから数千羽以上になる事もあります。ちょっとしたスペクタクルです。中には海面に浮かんでいる群れもありました。
利尻島がバックになるように狙いました。利尻島が入るような時は遠くの群れになるので、小さくなってしまいますが、何とか群れが見えるでしょうか
本当にすごい群れです。話には聞いていましたが、アカエリヒレアシシギの大群をこの目で見られるとは嬉しい限りです。
天売島が近づいても次から次に群れが出現しました。
港に入る頃にはさすがに見えなくなりましたが、ウトウが飛んで天売島への入港を歓迎してくれているかのようでした。
あっという間の1時間半でした。天売港では今日から2泊予定の民宿栄丸さんの出迎えを受けて宿に向かいました。宿泊客は他に1人だけだそうで、明日は私だけとの事。

次回は天売島での散策結果と栄丸さんの漁船クルーズの様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その3 苫小牧 ヤマゲラ エゾフクロウ アカハラ オオアカゲラ ノビタキ等

2021-06-29 | 北海道
ヤマゲラ♂  苫小牧市

5月17日:朝目覚めると予報通り外は雨、仕方がないので、宿でぐずぐずしながら待っていると9時過ぎには小降りになり、だんだんと止んでくる様なので、出動。まずは演習林に出掛けました。2年前の6月に訪ねた時、偶然入り口近くの道の脇でクマゲラが営巣していたのには驚きましたが、流石に今回はそんなサプライズはありませんでした。林内にはキビタキ、オオルリ、クロツグミ等の声が響いていますが、なかなかシャッターチャンスはありません。うろうろしているとCMさんが何人かいらっしゃるので、お聞きするとフクロウとの事、亜種エゾフクロウの親と巣から顔を出したヒナでした。
あくびをしているのでしょうか笑っている様にも見えます。
親は近くで見守り。
夏鳥で被写体になってくれたのはキビタキでしたが、ちょっと遠い。
エゾリスはたくさんいます。
そろそろ移動しようかと駐車場に行くと、近くでヤマゲラの声。探しているといきなり地面にいる所に出くわしました。ヤマゲラは驚いたでしょうが、こちらも驚きました。幸いすぐそばの木に飛び移っただけでした。頭部に赤色がある♂でした。
スルスルと木を降りて来て‥‥
芝生に降りて、何とこちらに向かって来ます。画面からはみ出しそうになるので、後退りする羽目になり嬉しい悲鳴でした。
地面でよく餌を取る様で、嘴に見えるのはアリでしょうか?
地面を突いていましたが、時々顔を上げて辺りを警戒している様でした。
しばらく遊んでくれて、木に戻ってどこかに飛んでいきました。そばにはアカハラ♂が、芝生の上で餌取り。
フクロウとヤマゲラをしっかり収めることが出来て演習林を後にしました。今日の宿は留萌にしていますので、その前に別の探鳥地を回ろうと長らく足を向けてなかったウトナイ湖に寄ってみました。7、8年振りになるでしょうか、懐かしく林内のパスを歩いて来ました。キビタキ、クロツグミ、センダイムシクイ、ノビタキ、コサメビタキ等の夏鳥に亜種シマエナガ 、亜種シロハラゴジュウカラ、アカゲラ、湖上にはオジロワシ等がいました。被写体になってくれたのはオオアカゲラでした。
ウトナイ湖を後にして次に向かったのは、石狩川河口。時節柄札幌市内には寄りません。到着すると寒い!そこで車で流しながらアカモズを期待しましたが、その姿はなく、草原の夏鳥もまだまだの様で、ノビタキがひっそりと佇んでいるだけでした。
夕刻近くになって、今日の宿の留萌市に向かいました。明日天売島に渡るための宿泊地としました。

次回は天売島航路で遭遇したアカエリヒレアシシギの大群を中心にアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。
参考までに2年前のクマゲラはこちら

北海道野鳥紀行2021年5月 その2 大洗〜苫小牧航路 ハイイロヒレアシシギ アホウドリ アカエリヒレアシシギ

2021-06-25 | 北海道
ハイイロヒレアシシギ 5月16日 大洗〜苫小牧航路

5月16日大洗航路(続き):下北半島を過ぎた午後3時45分頃アホウドリ成鳥が出現、やはり大きくて白い!船に並走してしばらく楽しませてくれましたが、風がないせいかダイナミックソアリングはなく大好きな十文字に羽が縦に長く伸びた姿は見られませんでした。
一度遠ざかったかと思うと船の方に向かって来て‥‥
すぐ近くを並走してくれ、5分近く楽しませてくれました。
アホウドリが見えなくなって5分後、クロアシアホウドリ のそばを小さな鳥が飛んで行きます。おっ!ヒレアシシギだと撮った写真を見るとハイイロヒレアシシギ!ついに出たかと喜んでいると次から次に北に向かって飛んでいきます。
しかもすっかり夏羽、綺麗な夏羽を見るのは初めてです。雲が厚く暗いので、発色がイマイチなのは仕方ありません。
数羽から数十羽の群れで次から次に飛んできますが、みんなハイイロヒレアシシギ。目の周りの白色部が大きい手前の2羽が♀、白色部が小さく少し色が薄い奥の3羽が♂です。♀が綺麗な一妻多夫タイプの仲間です。
みんな飛んでばかりでしたが、わりと近くにポツンと1羽だけ浮かんでいる♀がいました。
みんな夏羽かというと右中程にいる個体の様にまだ冬羽やお腹がまだらで換羽中と思しき個体もいます。
それにしてもハイイロヒレアシシギばっかりだなと思って写真をよく見ると右端にアカエリヒレアシシギもいました。夏羽の♀ですが、ハイイロより少し小さいですね。
16時前からおよそ1時間に渡って断続的に群れが見えました。みんな北上しています。
この群れの右端にもアカエリヒレアシシギが2羽写っていました。
およそ1時間に渡って楽しませてくれたハイイロヒレアシシギ、渡りの時期にピッタリ当たって嬉しい限りです。その後群れは見えなくなり、厚い雲で暗くなり鳥の出も悪くなりましたので、航路探鳥は終了し、苫小牧港に入港後市内に一泊しました。

次回は苫小牧の演習林でのフクロウ、ヤマゲラ等をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

北海道野鳥紀行2021年5月 その1 大洗〜苫小牧航路 シロエリオオハム オオハム コアホウドリ クロアシアホウドリ シロハラトウゾクカモメ等

2021-06-21 | 北海道
シロエリオオハム 夏羽 大洗〜苫小牧航路

ヒレアシシギの渡りの大群と渡りの珍鳥に期待して、5月16日〜23日に人と密にならずに鳥と密になる様に車で北海道(大洗〜苫小牧〜天売島〜サロベツ〜旭川〜苫小牧〜大洗)に遠征して来ました。狙い通り大洗航路ではハイイロヒレアシシギの群れと更にアビ類、アホウドリ類、ライファーのクロトウゾクカモメにも遭遇し、天売島航路ではアカエリヒレアシシギの大群、島ではライファーのマミジロキビタキと2年ぶりのコウライウグイスに会う事ができましたが、この2種の写真は撮れずでした。その他ノゴマ、ツメナガセキレイ、ヤマゲラ等94種の野鳥達と会う事ができました。宣言下で制限された行動もありましたが、ヒトとは密の場面なく安全安心の遠征となりました。
5月16日大洗〜苫小牧航路:午前1時出航のさんふらわ知床に乗り込みましたが、船内はやっぱりガラガラ。日の出と共に起き出して左舷デッキに陣取り、いわき沖辺りから探索開始です。まずはオオミズナギドリが飛び交う中クロアシアホウドリが登場。並ぶとその大きさがよくわかります(午前7時半頃)
クロアシアホウドリはよく出てくれ、比較的近い時もあります(午前7時40分頃)。
この日よく見かけたのはシロエリオオハムで、すっかり夏羽になった個体や換羽中、まだ冬羽(若い個体かも)の個体など結構出てくれました。中にオオハムと思しき個体もチラホラとあり、この子は腰の白い部分が多いのでオオハムと思われます(午前9時半頃)。
続けて出たのはシロエリオオハム 、夏羽がいいですね(午前9時35分頃)。
夏羽に換羽中のシロエリオオハム、すぐには飛び立てないので、水面を一生懸命に走っています(午前10時半頃)。
こちらは換羽中のオオハムでしょうか、頭部が白くなって来ています(午前10時35分頃)。
飛び立とうと盛大な水しぶきを上げて走るすっかり夏羽になったシロエリオオハムです(午前10時50分頃)。
こちらはまだまだ冬羽のシロエリオオハムです(午前11時頃)。
飛び立って綺麗な夏羽を近くで見せてくれたシロエリオオハムです(午前11時10分頃)。
午後になって右舷側に移動。コアホウドリも時々出てくれます(午後2時頃)。
こちらは午後2時20分頃。
午後2時半頃中央尾羽が尖って短いのでクロトウゾクカモメかと期待しましたが、スマートで翼も細長いので、シロハラトウゾクカモメでした。海鳥ハンドブックによれば第三回生殖羽といった所でしょうか。
海況は比較的穏やかだったので、浮かんでいるクロアシアホウドリも結構いました。そして飛び出し(午後2時40分頃と3時頃)。
コアホウドリもよく出てくれました(午後3時5分頃)。
こちらのコアホウドリは目の下が灰色なので、成鳥個体の様です(午後3時10分頃)
北上しているハシボソミズナギドリがいましたが、あまり大きな群れは見ませんでした(午後3時45分頃)。ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリと思しきものもいました。
こんな具合で色々出てくれましたが、下北半島沖になってくるとアビ類の出現頻度が少なくなって来ました。

次回は大洗航路の続きで、下北半島を過ぎる辺りから、アホウドリ成鳥に加えてハイイロヒレアシシギが頻出する様になりましたので、その様子をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難うございます。

冬の道東紀行2021年2月3月 その6 釧路編 タンチョウ ケアシノスリ フクロウ ヤマセミ

2021-04-28 | 北海道
タンチョウ求愛ダンス 3月6日 釧路市 タンチョウ観察センター

3月5日根室〜霧多布〜鶴居村:根室のFI風露荘をお昼前に後ろ髪引かれながら出発し釧路方面に向かいました。途中、ケアシノスリがいるとの事で霧多布に寄ってみました。岬先端近くのキャンプ場駐車場まで行って車を降りると海から風が吹き上げて飛ばされそうでしたが、何か猛禽が飛んでいます。あれっと思ってみるとなんとケアシノスリ!えっ!こんなことあって良いのというぐらいのジャストタイミングでした。崖下から吹き上げて来る強風に上手く乗って停止飛行していました。虹彩が黄色なので、若鳥の様です。
更に厚岸湾にも寄ってみましたが、オナガガモ、ユリカモメなどが少しいたくらいで早々に釧路に向かい音羽橋に到着。寝ぐら入りを狙いましたが、明るいうちにはほとんど帰って来ません。日も落ちて暗くなり始めてやっとご帰還となりました。

3月6日釧路:翌朝は寝ぐら立ちを見ようと午前5時頃に音羽橋でスタンバイ。3月のこの時期ではさすがに寒いと言っても「けあらし」が立つ事はありませんでした。少しずつ明るくなって鶴の声とともにタンチョウの姿が浮かび上がって来ます。
するとキッキッとヤマセミの声が聞こえて何かが飛んで来ました。まだまだ暗いので、辛うじて写りましたが、やっぱりヤマセミでした。明るくなるまでいてくれないかと期待しましたが、すぐに飛び去ってしまいました。
音羽橋からの眺めはこんな感じです。
寝ぐら立ちは一斉にではなく、家族単位で三々五々飛び立って行きます。こちらに向かって来るものもいればそうでないものもあり、撮り放題という訳にはいきません。
朝焼けが無くて残念でしたが、日が差して金色の川面の上を飛んでくれました。
大部分が飛び立ったので、音羽橋を後にしてすぐ近くの”ウロフクロウ”のポイントに向かいました。ポイントでは早朝のせいかCMさんは皆無でした。2羽が揃ってまどろんでいましたが、今回は少し動きが見えます。向かって左の個体はあくびをしている様です。
そして何かイチャイチャしている様にも見えます。
お目々も少し開けてくれました。
色々サービスしてくれた亜種エゾフクロウを後にして、先ずは鶴居村の鶴見台に向かいました。コロナのせいか駐車場に車はありませんでした。早速撮影開始で、こちらは着地時のポーズです。
こちらは離陸。
2羽で雄叫びをあげます。
全体を写すとこんな感じで、数はそんなに多くはないです。
鶴見台を引き上げてタンチョウ観察センターに向かいました。こちらは有料ですが、数は多めで背景がすっきりしています。オオハクチョウがたくさんいますが、タンチョウ用の餌のおこぼれに預かろうとしている様です。鶴見台もそうでしたが、時々係の方が、白鳥達を追っ払っていました。かわいそうに。
タンチョウをドアップで。
係の方がハクチョウを追っ払おうと出てこられるとツル達もちょっと警戒してみんなゾロゾロと移動。
飛翔姿がやっぱりいいですね。
家族単位でお散歩でしょうか。
時期的には求愛ダンスがよくあるとの事でしたが、何故かあまり見せてくれません。やっと写真に収めることができました。
ということで帰りの便の時間も近づいて来たので、今回の道東遠征をここ釧路で終了としました。ハクトウワシ、ユキホオジロに会えませんでしたが、久しぶりのベニヒワ♂を収めたり、シマフクロウ、オオワシ、エゾフクロウは順当、根室では思いがけず雨氷に巡り合って幸運な遠征となりました。

次回は1ヶ月ほど遅れですが、寒桜とニュウナイスズメと菜の花コミミズクをアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。



冬の道東紀行2021年2月3月 その5 根室編 シマエナガ ミヤマカケス オオアカゲラ コオリガモ オオワシ オジロワシ等

2021-04-24 | 北海道

亜種シマエナガ 3月4日根室 フィールドイン風露荘

3月4日根室:午前10時半過ぎにFI風露荘を後にして、風連湖畔の東梅ハイドにまず立ち寄るとまだ雨氷の残った木にオジロワシ若鳥が止まっていました。
オオワシも上空を飛翔してくれます。
春國岱の入り口近くでウミアイサ、カワアイサが大慌てになっています。オジロワシが突っ込んできた為です😲 
更に花咲港、車崎等を回ってみましたが成果もないので、一旦FI風露荘に戻ることにしました。相変わらず庭に鳥さんは頻繁にやって来ます。脂身でオオアカゲラ♂と亜種ミヤマカケスが鉢合わせ。
オオアカゲラが一度身を引きましたが、直ぐに戻って来ます。
そして、およそ1時間に一度はやって来る亜種シマエナガが10羽程やって来ました。
目の前の軒先にやって来ますが、動きが早くて大変です。
つららの水を飲むホバリングをしてくれないかなと期待しましたが、見ているだけでした。
雪や氷の間にいると白い羽毛はやはり保護色になりますね。
ちょっと頭を傾げたポーズがたまりません😍 
やっぱり正面顔が一番可愛い😍 
シマエナガが去って20分後、ふと地面を見るとキタキツネがいつの間にか出現。
その30分後、またまたシマエナガ登場。
午後3時に再び出動して、納沙布岬を目指しました。ちょっと手前の歯舞港に寄るとワシカモメが近くにいました。コオリガモもいましたが、遠い!
納沙布岬に到着し、灯台の辺りで何かいないかと探しましたが、シノリガモとクロガモばかりでめぼしい鳥はいません。シロカモメが眼下を飛んでくれたので収めてみました。
納沙布岬では寝ぐら入りのチシマウガラスに期待したのですが、いくら探してもヒメウのみで、見つかりませんでした。そろそろ夏羽になっているのを期待したのですが、残念賞。

3月5日根室:根室も最終日、今夜は釧路泊です。起床後、例によって餌台にやって来る鳥さんを見ながら至福の朝食を摂っていると今朝はエゾリスが何匹も来ています。
ちょうど2匹一緒に視界に入ってくれましたが、色が結構違います。性別?年齢?単なる個体差でしょうか。
昨日暖かったので、雨氷はすっかりなくなってしまいました。相変わらず亜種ミヤマカケスはよく来てくれます。
風が吹いてクマタカみたいなカンムリミヤマカケス?
風が止まれば普通のミヤマカケスでした。
今日もハクトウワシを求めて花咲港や風蓮湖辺りを回ってみましたが、長らく目撃されてない様です。風蓮湖の東梅ハイドからワシ達の争いを拝見。オオワシとオジロワシが獲物を空中で奪い合い。
ここには数十羽のワシ達が集まっています。
花咲港に立ち寄ると今日はコオリガモが比較的近くにいました。♂の羽ばたき。
♂♀のペアでいてくれました。
宿に戻るとシマエナガが来訪。8羽が脂身にとりついていました。
軒先の脂身に来ると本当に目の前!
今季のFI風露荘さんの餌台には、いつもの常連さんに加えてシマエナガが何度もやって来てくれて嬉しい限りです。後ろ髪ひかれながら、お昼前に宿を後にして釧路に向かいました。
次回は道東紀行の最終回になります。途中に立ち寄った霧多布でのケアシノスリ、釧路のタンチョウと木のウロのエゾフクロウをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2021年2月3月 その4 根室編 シマエナガ ミヤマカケス オジロワシ アトリ ウソ ハシブトガラ等

2021-04-20 | 北海道

雨氷とアトリ 3月3日根室市東梅

3月3日知床〜根室:7時からの朝食を摂って根室に向けて出発です。途中の野付半島は今回パスし、直行した根室で探鳥することにしました。知床半島に沿って南下する途中、国後島を背景に流氷が押し寄せて来ていました。
ひょっとしてに期待して風蓮湖の走古丹に寄ってみることにしました。ユキホオジロは影も形もありませんでしたが、キタキツネの死体にやって来たオジロワシ若鳥がいました。
周りの草を見ていただくと氷で覆われています。この景色は別海町辺りからで、樹氷の様に見える木々だけでなくあらゆるものが氷に覆われていました。すごい景色だなと感心しながら根室に入り、まず花咲港に寄ってみました。「今季はコオリガモが少ないよ」と聞いていた通り港内を回ってもどこにもいませんし、他の海鳥も少ない。クロガモやスズガモが少し目につくばかりでしたが、やっと遠くの方にコオリガモを発見。逆光ですが、少し近づいて来るのを待って、なんとか収めることが出来ました。
次に市内の明治公園に行ってみましたが、深い雪に覆われて自由に歩き回ることが出来ません。そして、木々は氷に覆われて実に不思議な世界です。
地元の方もこんな景色は見たことないそうで、およそ40年ぶりぐらいではないかとの事。これは稀な気象現象で”雨氷”というそうで、0°C以下に過冷却された雨が降って、木々などに触れると瞬時に凍ってこの様な景色を見せてくれるそうです。

公園を後にして根室で定宿にしているフィールドイン風露荘に向かう途中の道でアトリとウソをKさんが見つけました。車を降りてカメラを向けると雨氷で覆われた木の種類はわかりませんが、わずかに凍結していない部分の実なのか何かを一生懸命採食していました。お陰で、雨氷とアトリ、ウソのコラボ画像を収めることが出来て嬉しい限りです。枝はツルッツルなので、滑ったり、ホバリングしながら懸命に採餌していました。すべて凍りついて写真としては面白いですが、鳥さんには餌取りが大変だったでしょうね。
ちょうど日没に近い時刻となり、傾いた陽を浴びて、樹々がイルミネーションの様に輝き素敵な景色でした。
こんな時に居合わせて本当にラッキーでした。

3月4日朝 FI風露荘:風露荘の庭の餌台にはひっきりなしに鳥達がやって来るので1日いても飽きません。手作りのパンとジャムとコーヒーの朝食をいただきながら庭の小鳥を見るという至福の時間です。おまけに一昨日の雨氷はまだ溶けずにしっかり残っていますので背景として申し分ありません。
よくやって来る亜種ミヤマカケス、ガラス越しなので、警戒心なくやって来て、本当に間近で収めることが出来ます。
最も来訪数が多いのはやはりハシブトガラでしょうか。
ヒヨドリといえどもこの景色の中ではなかなかではないでしょうか。
アカゲラも映えます。
そして今季は嬉しいことに亜種シマエナガが居着いてくれたとの事で、風露荘さんの庭で初めて見ました。弟子屈の鱒やさんで振られたので、半分諦めていたのですが、ありがたいことです。
珍しくシメもやって来ます。
亜種シロハラゴジュウカラの姿も。
ハシブトガラの正面顔です。
雪の積もったモミ類の木はスズメのお宿となっています。
亜種ミヤマカケスも木の中に。
写真は載せませんでしたが、他にコゲラ、シジュウカラもやって来ました。もっともっと居たいところですが、庭での鳥見にすっかりハマったKさん夫妻を残してハクトウワシを探しに戸外に出動。そこで次回は花咲港、納沙布岬などの鳥さんと一時戻って来たFI風露荘の餌台の様子をアップする予定です。亜種シマエナガをたっぷり載せる予定です。ご覧いただきありがとうございます。


冬の道東紀行2021年2月3月 その3 知床編 オオワシ オジロワシ シマフクロウ ハギマシコ オオセグロカモメ

2021-04-16 | 北海道
流氷とオオワシ 3月2日羅臼沖

3月2日:早朝5時にシマフクロウの観察を終えて朝食(宿ではネイチャークルーズの時刻に合わせていただけます)を摂ったのち7時出港のネイチャークルーズに向かいました。低気圧の接近に伴い昨夜からの雪は絶え間なく降っていますが、風は強くなく、幸い欠航はなさそうです。コロナ禍で当然乗船客は少ないのですが、それでも10名程はありました。激減した観光客の影響でネイチャークルーズそのものが無くなっては困りますので、多少でも貢献にはなった事と信じたいですね。さて、予定通り出航しますが、大雪のため視界が悪い!直ぐに港が見えなくなってしまい、船について来るのはオオセグロカモメだけ。直ぐに流氷は見つかりましたが、ワシの姿はない様です。

そこで、一度港に戻ってワシ達にアピール。するとそれが功を奏したのか少ないながらワシ達がやって来ました。オオワシ、オジロワシが餌をめぐって争いますが、数は10羽に及ばないので、ちょっと寂しい。ただ雪が写り込んで、これはこれで雰囲気が出て良いかもと自分を納得させます。オオワシ、オジロワシが餌の魚をかすめていきます。見事な飛行術と間近で見る迫力に圧倒されます。
足が上を向いていてよく見ると逆さ飛行です😲 。見事なものです。
ワシの数が増えないので、港に引き返すと突堤にワシ達がずらりと並んでいます。わかっていて待機しているでしょうね。そこで再び給餌開始、海面でも上手に魚を掻っさらって行きます。
足を突き出して‥‥
見事にキャッチ!
背景が羅臼の家並みになってそれはそれで面白いです。
獲物を奪い合おうとオオワシとオジロワシの空中戦。
今度は船を突堤に接近させて突堤上に給餌しました。我々からは上目線での争奪戦です。これはこれで迫力あります。楽しませようといろいろ考えてくれます。
そんなこんなであっという間にクルーズは終了。いつもながら楽しませてもらいました。自然相手は二度と同じ絵柄に会うことはありませんので、本当に一期一会ですね。
雪は相変わらず降っていますが、幸い風が強くなく、ホワイトアウトの心配は無いということで、野付半島に向かう事にしました。羅臼港の山側に目を向けるとワシのなる木が出来ていました。ここでも待機している様です。
この時期の野付半島は雪が積もって鳥は今ひとつ、ユキホオジロは1月中旬から目撃情報はないとの事、残念。天候も天候ですので、車の中から道の両脇を捜索するとハギマシコが見つかりました。数羽の群れでしたが1羽取り残された様。
食事中のオジロワシがいました。咥えている一部はどうも鳥の嘴みたいに見えるのですが、ウミガラス類かもしれません😢 
天気が天気なので、早々に鷲の宿に引き揚げて暫し休憩。5時からの夕食を終えて、さて今夜のシマフクロウはどうだろうと待っていると、なんと午後6時少し前に早くも登場!ありがたいことです。降る雪が写真で点々になっているのは、シマフクロウを驚かせない様に配慮された瞬間的に点滅する光のせいで、シャッタースピードを80分の1より遅くするとこんな風に写ります。枝上は光が届かないので、露出時間を上げています。
シャッタースピードを戻して着地を狙います。
雪が眉の辺りについているのでしょうか白い冠を被った様。
今夜の初回は直ぐにお持ち帰りです。お腹を空かせた♀のためでしょうか。
すると6分も経たないうちに帰って来ました。
今回は自分で食してご帰還‥‥
かと思うと直ぐに近くの木に止まりました。そこから動かざる事2時間近く。そして飛び出したのですが、生簀に行かず、見えなくなってしまいました。そこで、もう就寝して早朝に起きれたら起きようと考えましたが、流石に午前3時から活動しているせいか熟睡してしまい早朝の来訪は逃してしまいました。

次回は知床から移動した根室編をアップする予定です。通過した低気圧のお陰で根室においては数十年に一度(最近よく聞きますが)の気象現象の雨氷の不思議な景色とそれに絡んだ鳥達を掲載します。ご覧いただきありがとうございます。
ご参考に2019年2月の知床ネイチャークルーズの様子はこちら


冬の道東紀行2021年2月3月 その2 知床編 シマフクロウ オオワシ ウミアイサ シノリガモ等

2021-04-12 | 北海道
シマフクロウ 3月2日知床羅臼

3月2日羅臼:午後3時半近くに知床の羅臼に到着、まだ日もあるので、羅臼港内を探索する事にしました。まず目に飛び込んで来たのは港の街灯の上に止まっているオオワシ。羅臼に来たなという感じです。
近くにハシブトガラスが止まりました。いかにオオワシが大きいかがわかるかと思います。
港内の水面に目を移すとウミアイサ、カワアイサ、シノリガモ、ホオジロガモ等が浮かんでいます。ウミアイサ♂2羽が近くにやってきました。
カモはシノリガモが一番多いようです。
シノリガモの飛翔です。こちらに向かって来るところです。
上空を飛んでいるオオワシもいます。
港内を移動していると街灯に止まったオオワシが目の前です。少し夕日を浴びています。また、車が下を通っても全然平気です。
今夜と明日の2泊予定で鷲の宿に投宿します。例年ならば宿はオオワシとシマフクロウをセットにした鳥見客でごった返していますが、コロナ禍のせいで今夜の泊まり客は我々3名の他に2名との事、ゆったりと観察する事が出来そうです。最近のシマフクロウの出現パターンとして暗くなった6時から9時ごろまでにやって来て、日付が変わった午前3時から5時の間に何回かやって来るそうです。午後5時ごろから早めの夕食を摂ってスタンバイ。すると午後6時5分ごろ早くも登場!川の上流から音もなく飛んで来ました。先ずは生簀近くの木の止まって様子見です。♀は抱卵に入っている様でこの時期やって来るのは♂ばかりのことが多い様です。
暫くすると降り立ち、早速獲物をゲット。
自分でも食事して、更にお持ち帰り。食事会&お持ち帰りの時はしばらく来ないというパターン通りで9時頃まで待ちましたが来ないので、早めに就寝して午前3時に起床する事にしました。ところが部屋に戻って洗面所にいると「来ているよ!」と声がかかります。慌てて部屋に戻ってカメラを向けました。明日は大雪の予報ですが、もう結構ちらついて写り込みます。
もう2回も出てくれたと床に入りました。日付の変わった3月3日の午前3時には起床。支度を整えて観察部屋に移動。夕刻からずっと待っていらっしゃる方によると9時からは出ていないとの事。暫く待っていると3時20分頃に早速やって来ました。
今回は捕まえると直ぐにお持ち帰りとなりました。
そういう時にはまた直ぐやって来る様なのですが、10分も経たないうちに登場。今度は捕まえた獲物を一飲み。
飲み込んでいる時の半眼はちょっと不気味ですね。やっぱりくっきりしたお目目が精悍でいいです。
食事を終えてご帰還です。
それから1時間経った午前4時半頃、またやって来ました。今回は捕まえると直ぐにお持ち帰りでした。
そういう時の定型通り、15分も経たないうちにやって来ました。今回は、飛び降りるシーンを狙いました。
フワリと飛び立ち‥‥
ゆっくり羽ばたき降下し‥‥
脚をしっかり伸ばして着地です。
定型通り今回は自分でお食事。
そしてご帰還でした。
最近の登場パターン通りに来てくれたおかげで、効率よく合計6回も観察する事が出来、嬉しい事です。この日は、知床ネイチャークルーズのエバーグリーン号に乗り込む予定ですが、大雪で朝日は望めそうもないことから午前7時の出航との事。朝食を摂ってから車で5分もかからない羅臼港に向かいました。
次回はクルーズ船でのオオワシ、オジロワシ。雪の中訪問した野付半島、夜のシマフクロウ等をアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

冬の道東紀行2021年2月3月 その1 弟子屈/網走編 ベニヒワ フクロウ ウソ ハシブトガラ キレンジャク エゾモモンガ等 

2021-04-08 | 北海道
ベニヒワ♂  3月1日網走市

2月27日〜3月6日にかけて冬の道東(釧路、弟子屈、網走、知床、根室)を回って来ました。今回は鳥友のKさん夫婦が同行し、視力、聴力の衰えて来た小生にとってありがたい存在でした。網走で学生をしている小学生だった頃からの鳥友Kくんにガイドしてもらいました。また、根室では稀な気象現象で現れた雨氷に遭遇し一面氷の世界、それに絡んだ写真が撮れて幸運でした。ハクトウワシとユキホオジロは行方不明で残念賞でしたが、ベニヒワ、シマエナガ、シマフクロウ、オオワシ、ケアシノスリ等、最終的には53種の野鳥達+エゾモモンガ、エゾリス等と会う事が出来ました。
2月27日(第一日目)釧路〜弟子屈:減便のため午後2時ごろ釧路空港に到着、弟子屈の鱒やさんに直行ですが、途中にある亜種エゾフクロウのポイントに立ち寄りました。数人のCMさんがいらっしゃいましたが、運よく1週間ほど前から2羽になったそうで、幸先の良いスタートです。
それにしてもこんな出来すぎたウロがよくあったもので、フクロウが合いすぎます。日のあるうちに鱒やさんに着こうと早めに切り上げて先を急ぎます。午後4時半ごろに到着すると早速鳥見開始、餌台にやって来る亜種シマエナガを待ちましたが、何故か今季は出が悪いとの事でハシブトガラ、ウソやアカゲラ等の常連さんのみで翌日に期待です。
2月28日(二日目):翌朝明るくなると氷点下10℃近くまで冷え込んだ戸外の餌台前で鳥撮開始。ハシブトガラ、ウソ、ゴジュウカラ、アカゲラ、シジュウカラ等がひっきりなしにやって来ますが、寒かったです。まずはハシブトガラ。

そしてウソ。
オオアカゲラもやって来ました。
ウソと亜種シロハラゴジュウカラ。
10時近くまで粘ってみましたが、亜種シマエナガの来る気配がありません。ご主人の勧めに従って、シマエナガがよく出ていたという屈斜路湖の和琴半島に行ってみましたが、残念賞。そこで次の目的地の網走に移動し、Kくんと待ち合わせた濤沸湖の白鳥公園に到着。オオハクチョウ、カワアイサ、ホオジロガモ等を見た後、ベニヒワを求めて濤沸湖を一周。下見でキレンジャクがいたというアスパラガス畑に到着すると5羽ほどまだいました。ツグミも居ましたが、何を食べているんでしょうね。
そろそろ夕刻になったので、網走市内の公園にエゾモモンガを求めて移動。既に10人程の方達が待機している木の前で待つ事に。巣穴が見えて根元の雪の上は排泄物で黄色くなっています。そして待つこと30分足らずの16時44分頃最初の一匹が顔を出しました。やっぱりかわいい😆 
巣穴から出て来ましたが、遠くに行かず幹に張り付いています。
続いて2匹が同時に顔を出します。
巣穴から出て来た3匹。
嬉しい事にこの子たちは遠くに分散しないで、付近に留まってくれます。木の実なのか何か分かりませんが、口に運んでお食事です。
2匹が前後に並んで、たまりません😍 
日もとっぷり暮れ、サプライズの二日目を終えました。
3月1日(三日目):翌朝はベニヒワの可能性が高いのではないかという網走湖の森でKくんと待ち合わせ。雪がしっかり積もっていますが、足跡はあり、なんとか中には進めそう、沼地は凍っているかと思いきや水面が見えます。落ちては大変と木道を慎重に進みます。ハンノキの群落に差し掛かるとマヒワとアトリの群れがやって来ました。マヒワは100羽ぐらいはいたでしょうか。
ベニヒワが混じってないかと期待込めて探すと居ました居ました。
しかし高い上に、マヒワにすぐに紛れてわかりにくい!次の写真は空抜けでないところのアトリの群れ。
同じくマヒワの群れ、ここにベニヒワがいてくれるといいのになと思いますが、そうは問屋がおろしてくれません。

捜索を続けていると胸が赤い♂のベニヒワも見つかりましたが、高い!空抜け。

群れが飛んで行ってしまったので、少し進むとすぐにKくんが目の前にベニヒワがいるのを見つけてくれました。おおっ!近い!目線!しかも喉から胸の真っ赤な♂!😆 
一緒にいたマヒワ♂です。
亜種キタキバシリも登場。
雪が多く、あまり奥には進めそうもないので、ここは切り上げ、Kくんと別れて網走を後にし、知床に向かいました。次回は知床羅臼の港のオオワシ、鷲の宿のシマフクロウ等をアップする予定です。

春の大洗〜苫小牧航路 ウミスズメ ハシブトウミガラス フルマカモメ クロアシアホウドリ ウトウ等

2020-03-28 | 北海道

ウミスズメ 大洗〜苫小牧航路 下北半島尻屋崎沖

3月27〜29日に大洗〜苫小牧航路にて海鳥ウォッチングをYBツアーで楽しんできました。この時期に乗るのは初めてです。世間ではコロナ禍が拡大しつつありましたが、船上からのウォッチングは三密とは逆の三閑で大丈夫だろうと出かけて来ました。結果として何事も起こりませんでしたが、海鳥も外出を自粛しているのか、期待したエトロフウミスズメ、コウミスズメには全くお目にかかれませんでした。すなわち、外れの今季でした(涙)。それでも往路では強風の中、ウミスズメ、ハシブトウミガラス、クロアシアホウドリ、フルマカモメ、ミツユビカモメ等を写真に収めることができました。他にアホウドリ、コアホウドリ、アビ類が出てくれましたが、写真に収めるには至りませんでした。一方、復路は穏やかな曇り空でしたが、海鳥はサッパリ。最後の方で、アビ類(シロエリオオハムでしょう)がよく出てくれましたが、写真にはならず。おかげで、ブログアップは一回きりで、来季に期待する結果となりました。
3月28日金華山沖〜下北半島沖: 日の出と共に起床するも、支度をぐずぐずしながら、7時前には甲板に。強風の中、後部甲板で風を避けながらウォッチング開始。ガイドのN嬢に頼って海鳥の出現を待ちます。8時半ごろ金華山沖を過ぎてボチボチ出て来る中、フルマカモメが登場!白色型です。
時々「ヒレアシシギ!」の声がかかるも、さっぱり視界に入りませんでした。やっと8時50分頃ヒレアシシギの群れを捉えましたが、遠過ぎでアカエリなのかハイイロなのかさっぱりわかりません(涙)。
アホウドリ類3種は出ましたが、写真に収められたのは、出現頻度の高いクロアシアホウドリ のみでした。
カモメ類はウミネコ、カモメ等がよく飛びますが、珍しいところで、ミツユビカモメの群れがよく出てくれました。網走沖で初めて会ってから5年ぶりの再会でした。10時40分頃、気仙沼沖
これは、釜石沖辺りです。
午後になり、右舷の甲板に移動しました。そしてウミスズメがよく出るようになって来ましたが、小さくて中々カメラに捉えられません。午後2時前の八戸沖を過ぎる頃、やっと収めることが出来ました。飛んでいるところしか見えず、着水すると全く見えなくなってしまいます。
下北半島北東の先端の尻屋崎沖に近づく頃、やっとハシブトウミガラスを捉えることができました。遠いんですが、なんとか特徴の嘴の根元の白線が見えます。結構出てくれました。
同じ頃、ウミスズメの10羽くらいの群れが、今回の中では割と近いところを船に並行して飛んでくれました。
暫く飛んで着水寸前のシーンです。たくさんいても着水するとさっぱり見えません。
この頃が出現のピークでした。またまたハシブトウミガラス です。
尻屋崎を過ぎると海鳥の出現は今一つとなり、暗くもなって来たので、この日の鳥見は終了。苫小牧港に着岸した後、一旦下船。港近くの美味しい回転寿司屋さんに何人かの方と繰り出しました。ガラガラかと思いきや、結構混んでいて暫く待つことに。しかし、なんとか舌鼓打ったものの閉店時間が早くなっておりあっという間に終了。
3月29日下北半島〜塩屋崎:日の出と共に起き出し、この日、風はないけど厚い雲に覆われちょっと暗めでした。右舷のデッキに陣取りましたが、昨日、出現のまあまあだった辺りのはずなのに海鳥はサッパリ。ウミネコやカモメばっかり。たまにウミスズメが出る程度。成果がないまま早くも八戸沖、そんな時、黒い鳥の一群が向かって来て、期待が高まりましたが、ウミウの群れ。ウミウには悪いですが、ガックリ。写してみるとこんな感じでした。
カモメ類ではなぜか種名カモメのただのカモメがよく出ます。
珍しくウトウが出てくれました。もう夏羽になっているようです。
アホウドリ類の出現も少なく、クロアシアホウドリがたまに出てくれるだけでした。
海棲哺乳類では、イシイルカがよく出ましたが、何せ背中しか出してくれないので、写真になりません。そんな中オットセイがジャンプしてサービスしてくれました。
復路は本当に今ひとつでしたが、金華山沖を過ぎてもアビ類(多分ほとんどシロエリオオハムかも)が飛んでいました。しかし、これという写真にはならず、残念賞でした。だんだん雨も強くなって来たので、鳥見は終了。来季に期待することに。

次回は、またまたキレンジャクをアップする予定です。秋ヶ瀬公園でしっかり撮れました。


冬の道東紀行 2019年12月 根室編その2 ギンザンマシコ 亜種ミヤマカケス ウソ ハシブトガラ ヒガラ コゲラ等

2019-12-09 | 北海道

亜種ミヤマカケス 根室市東梅 フィールドイン風露荘にて

12月9日根室市にて: 道東遠征もついに最終日、午前中のみですが、根室市の明治公園で、イスカ(ナキイスカ)のリベンジです。朝目覚めると、先ずは、庭に来る野鳥達と戯れて美味しい手作りパンの朝食をいただきます。同じく種類豊富な手作りジャムのどれにしようかと迷いながら待っていると、嬉しいことに今日は、亜種ミヤマカケスがやって来ました。昨日はお目にかかれなかったので、今回はダメかなと諦めかけていたので、嬉しい限りです。警戒心の強いのは亜種カケスと同じ。野外では簡単にお目にかかれませんが、冬のFI風露荘の庭では、間近にたっぷり楽しめます。
こちらのコゲラは亜種エゾコゲラ、色白です。庭に来るのは、アカゲラより少なく、貴重です。
亜種シロハラゴジュウカラの正面顔ですが、なかなか凛々しいですね。
ハシブトガラとヒガラが睨み合い‥‥と言っても、すぐに飛んでいってしまいます。
朝食後、FI風露荘を後にして、明治公園に向かいます。月曜日のせいか、鳥見人はまばら、残念ながら、イスカは見てないそうです。でも、粘るしかありません。滑り止めのスパイクを靴に装着したので、昨日よりは、気楽に動け回りますので、公園内をウロウロするもカラ類やウソ、ツグミのみ。すると昨日と同じ公園入り口のナナカマドにギンザンマシコが3羽、どれも♀ですが、来ていました。台湾から来られたと言う数人のカメラマンが盛んに撮られていました。お邪魔し、こちらも撮りまくります。昨日より、順光で、条件がいいです。
枝を移動する瞬間です。
一粒づつむしるように摘んでは、強力なクチバシで潰して飲み込みます。
イスカらしき声がするので、見ていると松の木の上に赤い鳥が出て来ました。やっとイスカにお目にかかれましたが、すぐに隠れて、何処かに行ったようで、写真に収めることは出来ませんでした。残念! そうこうしている内にお昼になってしまったので、鳥見は切り上げて中標津空港に向かおうと駐車場で、片付けしていると、ウソが同じナナカマドにいます。ウソもナナカマドの実を食べるんだと納得しながら、本遠征最後の写真を収めさせてもらいました。
以上で野鳥の写真は終わりですが、風景を少々。夕刻の春國岱です。林立する松の枯れ木がなんとも不思議な景観を見せてくれます。西の空に上弦の月も浮かんで、中々に幻想的でした。
おまけに一枚。中標津から飛び立ってすぐに摩周湖がきれいに見えて来ました。奥の方は屈斜路湖です。何年か昔に立ち寄った時は、例の霧の摩周湖で湖面は見えませんでしたが‥‥

以上で、冬の道東紀行は終わりです。長々とご覧いただきありがとうどざいます。しばらく遠征の予定はないので、近隣の鳥達をアップします。次回は、渡良瀬でのハイイロチュウヒをアップする予定です。今季は、ねぐら入りポイントで、♂のハイチュウがよくみられるせいか、CMで結構賑わっています。

冬の道東紀行 2019年12月 根室編その1 チシマウガラス ギンザンマシコ キレンジャク コオリガモ クロガモ ワシカモメ等

2019-12-08 | 北海道

ギンザンマシコ♀  根室市明治公園にて

明けましておめでとうございます。
いつもブログ ヒデびたきの野鳥紀行をご覧いただきありがとうございます。引き続き遠征で出会った野鳥たちを中心に週一ペースで掲載いたしますので、本年もよろしくお願いいたします。 2020年元旦

12月8日根室にて: 道東4日目の今日は、落石クルーズで海鳥観察と明治公園、納沙布岬を巡る予定でしたが、あいにくの強風のため、クルーズは中止。残念ですが、仕方ありません。公園と港をしっかり回ることにしました。
風露荘で朝を迎え、まだ薄暗い庭に目をやると早くも小鳥たちがお出ましです。早速カメラを携え、食堂の椅子に陣取ります。パンとコーヒーの朝食も始まり、ゆったりと庭の小鳥たちを眺める至福の時間です。まだ時期的に早いのかオオアカゲラや亜種ミヤマカケスは来訪が少ないそうですが、アカゲラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラ、コガラ、コゲラ等がひっきりなしにやって来ます。アカゲラは切れ目なく来ている様子で多い時には、一度に4羽いることもありますが、仲良く餌を啄むことはなく、必ず喧嘩します。
アカゲラ♀です。

こちらは♂です。
この個体は随分色白で、亜種キタアカゲラかもしれないとのことです。
目の前にやって来たコガラです。北海道では、ハシブトガラより数は少ないです。羽を折り畳んだ時に次列風切りが白く見えるのと、嘴に白い会合線がないので、そうだと思います。
目の前の脂身にやって来たヒガラです。
一方こちらは、ハシブトガラ。一番訪問が多いです。
亜種シロハラゴジュウカラもよくやって来ます。
餌のひまわりには、エゾリスもよく来ます。一度来ると居座って長い時間食しています。近過ぎて、300mmでははみ出しそうです。
逆光で撮ると毛のふさふさが浮かび上がります。
いつまでも居たい所ですが、日のある時間は短いので、出かけます。ベニヒワ、イスカ、レンジャク、ギンザンマシコの情報があるので、期待は高まりますが、さて‥‥
先ず、根室市民の森に寄って見ましたが、昨夜の雨のせいか、駐車場はスケートリンクの様です。ツルツルでとても歩けそうにないので、早々に退散。明治公園に向かいます。ここもツルツルですが、芝生の上は歩けるので、カメラを抱えて進みます。風露荘のご主人も参加している探鳥会の方々が先着しており、イスカがいて、ナキイスカが混じっているというので、一気に気持ちが昂りますが、何処かに行ったとのこと。帰ってくるのを期待して、公園にしばらくいることにしました。しかし、待てど暮らせど、イスカのお出ましはありませんでした。そのうち、正面入り口の街路樹のナナカマドにギンザンマシコがいるそうなので、氷のリンクを慎重に進みました。居ますいます!ナナカマドの実を貪り食っています。今年は、何故か夏にナナカマドの実が熟す前に落ちてしまったとのことで、街路樹にあまり付いていません。
ギンザンマシコ♀でした。夏にハイマツの中にいるのとは感じが違うような気がします。
待っていてもイスカは来ません。カラ類が時折現れるのみ。ツグミがやって来ましたが、多くはないです。
そうこうしているとHMさんが、遠くの木にいるレンジャクを発見。十数羽のキレンジャクでした。
近付いて下から見上げます。今回は、ナナカマドに取り付いているシーンは見ませんでした。
お昼の12時近くなってもイスカの気配がないので、花咲港にカモたちを見に行くことにしました。海が荒れているので、ウミスズメ類などが入って来てないかと期待しましたが、カモ類とカモメ類のみでした。先ずは、クロガモ です。
コオリガモも結構いましたが、遠かったり、逆光だったりと今回の写真はちょっと物足らなかったです。
佇んでいるワシカモメが目の前にいます。初列風切羽の先端が灰色です。
続いて納沙布岬方面に向かい、チシマシギ狙いで、温根元ハイドに行きました。ちょうど帰る方がいらっしゃいましたが、10時から粘ったけど、ダメだったとの事。ハイドから、スコープで捜索しましたが、やっぱり、影も形もなし、岩礁の上にはオオワシ、カモメ類、海には、ホオジロガモ、クロガモ 、シノリガモ 等。1羽だけウミバトとアカエリカイツブリを見つけましたが、そのくらいです。
日も傾いて来たので、本日最後の狙い、ねぐら入りのチシマウガラスを見つけるべく、納沙布岬に移動。これまで何度か挑戦しましたが、いずれも振られているので、今度こそはと意気込んで向かうと、いつもの大きな岩の上には、何もいません。あれっ!と思っていると手前の崖に黒いものが何十羽と張り付いています。あまりに風が強いので、風のこない岩陰にいたようです。早速、探し始めると‥‥クチバシが太く、白いウが見つかりました。チシマウガラスだっ!やっと出会えました。嬉しいライファーです。真ん中の個体がそうです。右の個体は、少し小さくてクチバシが細いのですが、チシマウガラスの特徴があるので、幼鳥でしょうか。あとで撮った別のウ達の写真を見てみると数羽いたようです。
左の個体は、ヒメウです、クチバシが黒く、細いのと頭が小さいです。
そのまま寝てしまうのかと思っていると急に動き出し、飛び立ちました。
海に降り立ち、しばらく泳いでまた飛んで戻って来たようです。
日も落ち、凍える上に、風が強いので、本日はこれにて終了ですが、ライファーゲットで心は暖かく意気揚々と引き上げました。

次回は、翌日最終日の午前中だけですが、リベンジを果たすべく明治公園のみとしました。残念ながら、イスカはチラッと見えただけでしたが、ギンザンマシコ♀をたっぷりみることができました。風露荘の亜種ミヤマカケス等とアップする予定です。



冬の道東紀行 2019年12月 野付半島編 ユキホオジロ コクガン ウミアイサ カワアイサ シロカモメ オオワシ オジロワシ等

2019-12-07 | 北海道

ユキホオジロ 知床連山をバックにして 野付半島にて

12月7日野付半島: 羅臼の鷲の宿を後にして、3日目の今日は野付半島でユキホオジロ 探索です。12月に本遠征を設定したのも渡来初期はハマニンニクの群落に居着いているとの目論みからです。まずは、羅臼の港に寄って見ましたが、さほど鳥影がないので、直ぐに野付半島に向かうことにしました。9時過ぎには到着し、まずはネイチャーセンターで許可証を得て、半島の先端に直行。途中、海の向こうに雪を被った知床連山が見えて来ます。
左端の高い山は羅臼岳でしょうか。
半島先端のユキホオジロのポイントには、車止めで車を降り、更に30分の行進が必要で、機材を担いでひたすら歩きます。先の方に先客が3名ほど見えます。右手の内海もかなり氷結していますが、先端付近はまだまだで、コクガンの千羽以上はいるかと思える群が見えて来ます。
野付半島の先端からは、内海をバックに知床連山が綺麗に見えます。背景にしてコクガンの群れを収めました。
かなり遠くなので、点にしか見えませんが、少し近くを泳いでいる一群がいました。
さて、ハマニンニクの群落のポイントに着きましたが、ユキホオジロの姿はありません。あれれっ!と焦っていると、上空の方に白い小鳥の群れが舞っています。いたいた!何処かに飛んでいたんだなと思って待っているとだんだん降りて来ましたが、警戒しているのか飛び回ってなかなか着地しません。何とか被写体にはなりそうになって来たので、飛翔を狙います。知床連山がバックになると雰囲気が出ていいね!と撮りまくります。
さらに降下し、ハマニンニクの群落に飛び込みます。すると全く姿が見えなくなってしまいました。どうやら、まだ雪がないので、地面に降りると草に隠れて全然見えないのと、地面に落ちている種を啄めるので、茎を登ってくる必要がないからのようです。雪が積もっていた方が良かったようですが、そんなに都合よく北海道に来ることはできないので、しょうがないですね。
まだ渡って来たばかりで、警戒心も強いのか、直ぐに飛び出して来て、しばらく乱舞です。
待っている間に海鳥も何故か群れで飛んできます。これはカワアイサ の♂の群れ、♂ばっかりです。何ででしょう?
お山をバックに。
今度は、ウミアイサ のようです。知床連山をバックに飛んでくれました。
右に左にと何処からどこへ、何しに飛んでいるのでしょうね。
さて、ユキホオジロは、時々、飛び立っては、給水に行くのか、打ち上げられた海藻についた虫でも食しに行くのか、ハマニンニクの群落から離れて岸の方にやって来ます。
降り立つのですが、かなりの距離があります。そんなに近づいてなく、距離をとっているのですが、直ぐ飛び立ちます。なので、大きく写せませんでした。
無理してトリミングしました。
そんなに無理に近付いてないのですが、やっぱり飛び立ちます。昨日も来られた方がおっしゃるには、今日新たな一群が加わったようで、どうもそれが警戒心が強くて、他もつられてしまうのではないかとのことです、なるほどです。
でも、また降りてくれます。
待っているとまあまあ近くに来てくれましたが、条件は今ひとつでした。何とかアップにしました。
そんなこんなで、あっという間に時間は経ってお昼を過ぎてしまったので、また30分歩いて戻ります。この景色ともお別れです。
戻る途中の電柱の上には、オオワシ。珍しく口を開けています。
オジロワシもやっぱり電柱の上。
シロカモメが波打ち際にいました。
ワシももう少しセクシーな所に止まってくれないかなと思いながら走っていると、打ち上げられた木材の上にオジロワシ若鳥、しかもバックに知床の山々!これは撮らなきゃ!
こうして野付半島を後にして、今夜の宿である根室のフィールドイン風露荘を目指します。日の入り前に着いたので、ちょっと春國岱に寄って見ました。風蓮湖もまだ全面結氷はしてないようで、オオハクチョウがいました。夕暮れ時のシルエットにしてみました。なかなか思うような色になりません‥‥    近くのレイクサンセットには、タンチョウも2羽いました。まるで飼っているかのようですが。
今回の野付半島では、2017年12月の遠征でのユキホオジロの再現+αを狙いましたが、そんなに世の中うまくは行きません。2年前のその時のブログは、こちら

次回は、12月8日の根室でのギンザンマシコ、キレンジャク、コオリガモ、風露荘の庭に来る小鳥たちをアップする予定です。