ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ハクガン マガン ヒシクイ コチョウゲンボウ オオハクチョウ 伊豆沼/蕪栗沼 3/3

2017-11-03 | 東北地方

(続き)遠征最終日の3日目も朝5時に宿を出発。帰りの新幹線は、19:30発なので、寝ぐら立ち、田んぼ探索、寝ぐら入りまで見届けることができます。お天気は、晴れの予報でしたが、寝ぐら立ちの東の空には厚い雲と靄。3度目の田んぼ探索でも残念がらシジュウカラガンは見つかりませんでしたが、2羽のハクガンとコチョウゲンボウ♂と嬉しい出会い。寝ぐら入りでは、すっきり晴れて、日没と十四夜の月が綺麗に見えました。
二度目の寝ぐら立ちを見るべく、伊豆沼に向かうと連休初日のためか、沼の土手に車とカメラマンが多数並んでいます。朝もやの中、日の出を待ちますが、東の空には厚い雲があり、赤く染まった日の出は拝めませんでした。今日は少し靄のかかった山水画の世界。毎回、違った姿を見せてくれます。


田んぼ探索で、マガンの群れの中に真っ白な鳥がいます。ハクガンです。白い成鳥と灰色の幼鳥の2羽がいました。


カリガネのポイントにシジュウカラガンが一羽いるとの情報があり、目を凝らして探しましたが、見つけることができませんでした。がっかりしながら蕪栗沼に向かう途中、ガイドのNさんの「コチョウゲンボウ!」の声。電線に綺麗な♂が止まっていました。


寝ぐら入りの蕪栗沼には、ヒシクイ(亜種オオヒシクイ)が羽を休めています。ヒシクイは、遠くの田んぼには行かず、沼や近くの田んぼにいるようです。


マガンは相変わらず、たくさんいます。


晴れた西の空に日が少しづつ沈んできます。晴れた日には、帰ってきたマガンが何度も飛び回るそうで、空を埋め尽くすマガンの数が最も多かったです。

夕焼けを映した湖面をオオハクチョウが一列に飛び立ちます。

マガンが空を覆うのは断続的に発生するので、日没のタイミングとピタッと合うわけではありません。今回は何故か、日没寸前の時にはポツポツとしか飛んでくれず、すっかり沈んだ後に凄まじい数のマガンが飛び交っていました。



そして、東の空に目を移すとほぼ満月がポッカリ空に浮かんでいます。東の空にもマガンの大群、月面を通過するタイミングを見計らって、連写します。今日は、雲のない「月と雁」をたっぷり納めて、3日間の遠征を大満足で終えることが出来ました。