ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

ウミバト ハシブトウミガラス エトロフウミスズメ ウミガラス ケイマフリ 冬の道東紀行 その3/4 落石クルーズ

2017-12-09 | 北海道

今回の遠征は天気に恵まれ、12月9日午後と10日午前の落石クルーズで海鳥を堪能しました。ハト、カラス、スズメでは、何てことありませんが、これに海が付くとなかなか見られない鳥になります。9日のクルーズで、ウミバト、ハシブトウミガラス、エトロフウミスズメ、ウミガラス、ケイマフリ、ウトウ等が次々に出現してくれました。10日のクルーズでは、ウミバト、ウミガラス、ケイマフリ等と少し種類は減りましたが、その分ウミバトがたっぷり出てくれ、楽しめました。幸い天気は良かったのですが、やはり、海上は、凍えるように寒く、うねりで、船が上下するので、大変ですが、ガイドの高野さんが、次々に海鳥を見つけてくださり、写真を撮ることが出来ました。しかし、被写体がすぐ視野から外れて、ピンボケの山でした。
9日午後、船に乗り込み、港のコオリガモ等を横目にユルリ/モユルリ島付近に向かいます。先ずは冬羽のケイマフリです。

続いて、冬羽のウミガラス。比較的警戒心が薄いのか、近くでたっぷり写真に収められました。



夏羽のような飾り羽や突起がないのっぺりしたウトウです。

そして、初めてのウミバトが出現、個体差が大きく、模様が様々です。


このウミバトは、アリューシャン型と呼ばれる亜種です。羽の大きな白斑が特徴です。

冬羽のウミスズメです。すぐに潜ってしまいます。

初めて出会うハシブトウミガラス。これも比較的警戒心が薄く、間近で見ることができました。


2時間ほどのクルーズを終えて、港に着く直前に船員さんがエトロフウミスズメを発見。船を寄せても、全く逃げる様子がなく、弱っているように見えます。網ですくい上げて見ると、腹が油で汚れているそうで、そのため、弱っているようです。保護しましたが、残念ながら、クルーズの事務所ですぐ死んでしまったとのことで、悲しい限りです。


翌日10日のクルーズでは、まず、アカエリカイツブリ若鳥が登場。

そしてウミガラスも登場し、やはり、近くで観察させてくれます。

ウミスズメは、群れでいることが多く、運良く、4羽写ってくれました。

ウミバトが何度も出現し、飛んだり潜ったりと楽しませてくれます。最後に羽色がかなり白くなった個体が現れてくれました。



次回の今シリーズの最終編は、宿の餌台に来た小鳥たちとオオワシをアップする予定です。


キレンジャク コオリガモ 冬の道東紀行 その2/4 根室市街 花咲港

2017-12-09 | 北海道

今シーズンの北海道にはレンジャクが大挙して来ているようで、立ち寄る予定の中標津、根室市のナナカマドの街路樹に群がる写真が11月から見受けられます。期待を胸に中標津空港に降り立った直後と翌朝、中標津市街を巡るも影も形もなし。なかなか神出鬼没のようで、簡単に見れるわけではないようです。ユキホオジロをゲットして、意気揚々と向かった根室の風露荘でも、「最近見かけないそうです」との不安な一言。しかし、翌朝、根室市街のナナカマドをチェックしながら明治公園に向かっていたところ、少し手前で、高い木の中に鳥影がいくつも見えました。「いた!」キレンジャクの30羽程の群れでした。歩道で真下を通っても、全く気にせず、盛んにナナカマドの赤い実を食していました。
風切羽の先端が黄色と白のL字が、はっきりしている♂成鳥です。


L字になっていないので、若鳥で、尾羽の黄色が広いのが♂、狭いのは♀です。


時折、屋根の雪の上に降りて、水代わりに雪を食しています。観察している時に、この屋根の雪がドドッと大きな音を立てて、落ちると、驚いて一斉に何処かへ飛んで行きました。

枝の間を飛び回ったり、不安定な体勢で実を啄ばんだりと、楽しませてくれました。









次に近くの根室の港、花咲港に向かうと多くのクロガモに混じって、コオリガモがいくつもいました。クロガモのもの悲しげなピーという声に混じって、ちょっとユーモラスな「アオ、ナ」という鳴き声が聞こえてきました。





次回のその3は、落石クルーズの海鳥たちをアップ予定です。