毎年恒例となっている初夏の北海道。2018年は、花と小鳥をメインテーマとして、野付半島、屈斜路湖、北見、紋別、濤沸湖、知床、根室等の道東をいつもの鳥友KSさんとHMさんの3人で回ってきました。ギンザンマシコ、コアカゲラ、シマフクロウ、タンチョウ、原生花園の小鳥たち、落石クルーズの海鳥達、4年ぶりのエゾライチョウ、写真には収められなかったクマゲラ、ヤマゲラ等の92種類の鳥達に会うことができました。この季節の北海道、カラッと晴れてくれるかと思えば、今年は何やら梅雨のような空模様。どうも梅雨前線が北海道に停滞しているようで、「エゾ梅雨」とやらに捕まったようです。10日間の行程でカラッと晴れてくれたのは2日だけでした。それでも、鳥見にならないほど降られたのは、1日だけで、なんとか予定のポイントを巡ることができました。
6月22日、中標津空港に降り立ち、先ずは野付半島に向かいました。雨雲を従えて到着すると、晴れ男KSさんのおかげかなんとか雨は治まり、龍神崎灯台周辺を探索。天候不順なせいか、不作の年なのか、花が今ひとつ。そんな中で、先ずは、ハマナスとシマセンニュウです。
托卵をしようとしているのか、カッコウが飛び回っています。
野付半島にも何つがいかいるようで、入江で、魚を捕まえたタンチョウです。
日も傾いてきたので、今日のお宿の養老牛の湯宿だいいちに向かいます。シマフクロウで有名な宿ということで、どんなところなのか一度は、行ってみようと思っていました。夕食中にシマフクロウがやってきたとのことで、食事は置いといて駆けつけると大きなガラス窓越しにシマフクロウが目の前に。間近に見えますが、ちょっと動物園で見ているような感じでした。
翌23日早朝、宿周りを散策すると、オオルリやエゾムシクイが囀ったり、トラツグミのなんとも言えない(個人的には大好きな)囀りが聞こえてきたりと結構楽しめます。センダイムシクイも元気に鳴いていますが、子育てをしているのでしょうか餌をくわえてどこかに持って行ってました。
ツツドリの声もよく聞こえてきますが、目の前を飛んでいたので、収めました。
宿を後にして、屈斜路湖、チミケップ湖等を巡ってクマゲラ探索を行いました。営巣木を探すものも声も姿もなし。やはり、時期が少し遅かったよう、どこも巣立っているようで、運よく子育ての遅れたクマゲラに遭遇できないかと考えましたが、そう甘くはないようです。そんなわけで、24日はクマゲラは諦めて、宿にした屈斜路湖川湯温泉から知床峠に向かうことにしました。前日にギンザンマシコがよく出ていたとの知り合いからの情報に心変わりしました。朝6時過ぎに到着すると、カメラマンが駐車場西側のハイマツ帯の下側に並んでいます。言葉通り、到着早々、ギンザンマシコが何羽かで飛び込んできました。ハイマツの中からヒョイと出てきたり、♂同士で追っかけあいをしたり、色彩の地味なメスもよく出るしとほとんどギンザン出ずっぱりの状況で、今年は、本当に多い!おまけに峠が暖かい! そんかこんなで2時間ほど撮りまくってしまいました。
知床峠から羅臼岳を望んだシーンです。前回は柵の右側のハイマツ帯に出てくれたのですが、今年は、駐車場の上側によく出るようです。
ギンザンマシコのオンパレードですが、先ずは飛びのシーンからです。
♂と♀が同時に写り込むシーンもなんとか。
まだ青いハイマツの実をバリバリと食していました。
そして、ハイマツの上に登って、あたりを警戒、///しているようには見えませんが、やっぱり周りの様子を見ているのでしょうか、写真向きのポーズを取ってくれます。
次回のその2は、コアカゲラとシブノツナイ湖のツメナガセキレイ等をアップする予定です。