ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

初夏の道東紀行2018 その5 知床峠/羅臼 シマフクロウ ギンザンマシコ等

2018-06-28 | 北海道

6月28日小清水原生花園で花と小鳥たちをたっぷり楽しんだ後、呼人野鳥探索路に立ち寄り、今夜の宿であり、シマフクロウの観察ポイントでもある羅臼の鷲の宿に向かいました。途中知床峠を越えて行きますが、まさか、ギンザンマシコにご挨拶しないで通過するなんてありえません。知床連峰の頂には、少し雲がかかっているようですが、幸い天気は問題なさそう。ウトロ側から峠を登ります、途中、車を置けるスペースがあったので、立ち寄り、ひょっとしてオオムシクイでも出てくれないかと期待しながら、しばし待ってみました。しかし、そんなうまい話はあるわけもなかったですが、今回の遠征で唯一となるクマゲラのちょっともの悲しげなキョーンが聞こえてきたのが救いでした。そんなこんなで峠に着くと、霧も視界を遮るほどではなかったですが、風が少し強く、ちょっと肌寒い天気でした。でも、待つのに問題はなく、カメラを用意すると、今日は、駐車場の上の方には誰もいません。数人の方が展望台から下のハイマツ帯にカメラを向けています。ちょっと待っていると早速現れてくれます。今年は本当によく出てくれ、やっぱり、♂同士で追っかけあいをしたり、♀とハイマツの上に出てきて、様子を見たり、青い松の実を齧ったりと、今日はたっぷり、上から目線で楽しませてもらいました。




枯れ枝に止まってくれて、足元までよく見えました。そして、飛翔!


夕方、鷲の宿に到着すると、コマドリの囀りが迎えてくれ、川には、カワガラス、キセキレイがいました。今夜も大勢のお客様がいらしているようで、兼食堂の窓はすでに三脚で埋まっているようです。宿の方が、部屋からでも見えるけど、バスからもいいよとのことで3人で、川そばに置いてある廃バスの中で待つことにしました。最近は、ヒナに餌を運ぶため、7、8時頃やってきて、その後2、3時間後にまたやって来るパターンが多いとのこと。時々体を伸ばしながら待っていると、8時過ぎに、ウーというシマフクロウ♂の方の声が聞こえてきます。しばらくして、ウーと鳴くとウーウーと2声鳴き交わすので、どうやら♀も来ているようです。待っているとフワッと降りてきました。「来た!」とカメラを構えてシャッターを切ります。降りてきたのは♀のようで、♂が狩りを始めないので、しびれを切らして自分で採ることにしたらしいです。



そして獲物の山女魚めがけてジャンプ!

最初の獲物は自分で食しましたが、川の中の生簀を覗き込んで、再び狙います。


そして羽を広げてジャンプ!、羽は広げたままで、足で獲物を探っているように見えます。


獲物を掴んで、石の上に上がってきます。

口にくわえ直すと、こちらに向かって飛び立ちました。巣に持ち帰ったようです。


そして、それから待つこと3時間。また♀が来てくれました。が、今度は、生簀ではなく、川の中の石の上で獲物を探しているようで、飛び込むとちゃんと天然物?を捕まえました。
そして、口にくわえて、ヒナの元へ飛んで行きました。


今回は、アングルが変わり、照明も少し変わったそうで、前回とは、違った感じで撮れました。正面からの飛翔が撮れたのが嬉しかったですね。
次回は、本遠征シリーズの最終章で根室近辺と落石クルーズをアップする予定です。

初夏の道東紀行2018 その4 小清水原生花園 ノゴマ ノビタキ シマセンニュウ等

2018-06-28 | 北海道

6月28日の午前中を小清水原生花園で過ごしました。濤沸湖と海の間の海岸線に沿って原生花園が広がっていますが、ここ小清水原生花園は、公園として整備され、初めて原生花園という名称をつけたせいなのか、観光客がひっきりなしにやって来ます。それでも、小鳥たちは慣れているのか歩道のすぐそばにも営巣して、ノゴマ、ノビタキなどを目の前で見ることが出来ます。他には、オオジュリン、ホオアカ、ベニマシコ、マキノセンニュウなどがいました。今回訪れた時には運良く、エゾスカシユリが満開!公園を埋め尽くしていました。おかげで、花と小鳥たちを心ゆくまで堪能しました。
原生花園から濤沸湖を望む。その名も原生花園駅のかわいい駅舎があり、ローカル線の旅を楽しむこともできるようです。

まずはエゾスカシユリをバックにノビタキ♂です。展望台のすぐ下に営巣しているようで、ひっきりなしにやって来ます。


少し引き気味にしてみました。


続いてノゴマです。歩道のすぐそばに営巣しているようで、目の前にやって来ます。最初♀ばかりがやって来ました。

♂はどこかと探すとすぐ近くで、エゾスカシユリに囲まれて、サボっているようでした。時に囀ることもあります。

でも、しばらくすると、取り返すように繰り返し餌を運んできます。




再びノビタキに戻ります。♀は何故か花のすぐそばにたたずみます。すぐには巣に戻らず、少々様子を見てからです。




エゾノシシウドの上にも止まってくれました。

♂は少し目立つ所に止まるようで、どうしても花がバックになってしまいます。


シマセンニュウも結構いるのですが、少し人見知りしているようです。

濤沸湖を後にして、知床に向かいました。次回は、途中の知床峠のギンザンマシコと羅臼のシマフクロウをアップする予定です。