ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

最後のお引っ越し

2014-06-29 23:32:12 | ひでんかの「日々の徒然」

父の「終の住み処」(本人曰く)から、荷物を運び出しました。

暮らし始めてから半年間という短い期間でしたし、身の回りのものしか持って行ってはいませんでしたので、家具をバラしたりしても、3人で30分ほどの作業でした。
行動や食事の制限はありましたが、職員の皆さんにはとても良くしていただいたようで、いつも
「ここは、みんな笑顔で世話してくれて、気持ちがいい」
と言っていました。
義足、食事制限、夜間のマスク装着、パウチ交換・・・。
入居者の中で、最も手がかかったはずです。でも、皆さんのおかげで、快適な日々を送ることができたと思っています。
「ここは居心地が悪い、家に帰りたい」
等と言ったことは一度もなく、そのことが、自宅で過ごさせてあげられなかった「後ろめたさ」を和らげてくれたのも事実です。(ここでも父に甘えています)

でも、確実に、こちらにお世話になったおかげで、年末に退院してから「ここまで保った」と言えるでしょう。
(自宅で「自由気まま」に過ごしていたら、もっと早くその時が来たと思います)

会うと毎回「家に帰りたい?」と聞いていたのですけれど、いつも答えは「いいよ」でした。
本心はどうだったか、知りたい気持ちも無くはないですが、
「家で生活するよりも長生きできた」こと
(おかげで実の姉も送ることも出来ました)

遺された家族が
「そんなふうに思いこむことをができる」
ということを、あらためて父に感謝しています。

コメント
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