ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

父を送る

2014-06-22 19:44:00 | ひでんかの「日々の徒然」

告別式の朝は雨。
「涙雨よね」と仰る方もいましたが、来ていただく方の足元が気になります。
(お足元がアブナイ方が多く)

お通夜と同じメンバーで父を送りました。

話によると、
成績優秀で勉強が好きだった父は、疎開から戻って来たときに、都内の今ではそれなりに有名な私立高校に編入したそうです。
それが、家族の生活を支えるために中退して就職。
以来、ずっと家族のために頑張ってきました。
退職後、やっとノンビリできるかと思いきや、次から次へと病気のオンパレード
 

糖尿病、がん、脳梗塞、網膜症、動脈硬化、心筋梗塞...

治療も、
膀胱摘出(ストーマ作成)、人工透析、目のレーザー照射、左下肢切断、ペースメーカー装着、末梢動脈ステント留置...

それぞれ1つずつでも、お医者様から告げられたら、「平常心」ではいられないと思うのですが、全てにおいて父は
「わかった。任せる」

体の痛みや辛さを訴えることはあっても、落ち込んだりすることは、外から見る限りでは全くありませんでした。
内心はどうだったのか、今となっては聞くことも叶いませんが、どこのお医者さんにも「こんな患者さんは初めてです」と言われました。
「病気と闘う」という事では無く、「病気とうまく付き合う」ことができる人でした。
父の昔からのお友達からも
「お酒の失敗は多々あったけど、みんなから愛される、本当に潔い、竹を割ったみたいな人だった」という言葉を頂きました。

そんな父に、思い返してみれば、ここ何年かは、ずっと「我慢」して貰うことを強いていた私です。
(本当にナンテ酷い娘)
辛さや弱さを見せない父に、すっかり甘えていました。

最期に父にかけた言葉は
「もう何も我慢しなくていいからね」
お友達のお坊様が付けてくださった法名のように、
自由自在に風に乗って、好きなところへ行き、好きなモノを食べ、好きなお酒を思う存分楽しんで欲しいと思います。

ごめんなさい
そして、ありがとう
14062200

コメント
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