昨晩のことです。
お習字の先生が突然訪ねていらっしゃいました。
なんでも、今月書いた課題を本部の方へ送ったら、
「文字が違っているので書き直して欲しい」
とお知らせが来たそうです。
そして、月末までに送らないといけないということで、わざわざお手本を届けに来てくださったのです。
かなりサボリ気味な不真面目な生徒ですが、今は「かな文字」を練習しています。
この「かな文字」なかなか強敵(?)で、大きな声では言えませんが、実は
何を書いているのか良く分かりません。
ですので、「文字が違う」とご指摘を受けても「どこがどこがどう違うのか」よく解らなかったりもするのですが、先生はちゃんと丁寧なお手本を付けてくださいました。
そして、寒い中、わさわざ届けてくださいました。
早速、取りかかることにして、文字を書きながら.....。
私も「先生」と呼ばれる仕事をしていながら、生徒さん達には申し訳ありませんが、正直なところ、たまに「タイヘン」と感じることがあります。
(しごく低次元な話で情けないのですが、思ったような花材が揃わない時とか、花材が重い時など)
でも、こうして
「生徒のために手を掛け、足を運んでくれる」
先生の姿を見ると、つい、弱気になってしまう自分を反省します。
思い返してみれば、自分のお花のお師匠様も、ただ「技を伝える」だけではありませんでした。
例えば生徒が展示会に作品を出すといえば、自分は出展しなくても、いつも駆けつけて「人前に出せるような作品になるように」力を貸してくださいました。
そんなことを考えながら、筆を持ちました。
(文字に邪念が...?)
先生と生徒、たまには、立場を替えてみることも大切だと思いました。
それにしても、こうして実際に替えてみないと思いが及ばないようでは、まだまだ修行が足りません。