元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

海老そば札幌らーめん緑や/カップ麺

2012年10月05日 | ラーメン
野本栄二監修のカップ麺を食べました。

株式会社とかち麺工房というメーカーのカップ麺で、
スープの香りが滅茶苦茶いい。

あっさりした口当たりで、凄く深いコクで、麺も旨い。

カップ麺は驚異的な進化を遂げているな。

こうゆう、旨いカップ麺を食うと、店で旨いラーメンを食べた
時の同様に強くインスパイアされる。

あらゆる料理、書物、インターネット、音楽、話、などアイデアは
いくらでも転がっているけど、それを店の商品にすると成ると、顧客
ニーズを考慮し、奇抜になりすぎず、売れる物を作ろうとする為に、
数十のラーメンのアイデアがあっても、試作するのは、せいぜい4,5
個で、その中で出来が良い物を商品化の為に調整します。しかし、
大抵、売り出してしばらくすると、コレじゃない。こんなんじゃ駄目だ。
と、違和感を感じてしまいます。そんな、事の繰り返しだけど、
創作をやめてしまったら、当店の意義は無くなる気がする。

だから、感覚を敏感にして、刺激を受けやすい感性にしている。

いつの日か、自分で自分のラーメンに一切の不満を持たず、満足し、
自分の商品を堂々と胸をはり味自慢出来るように、葛藤し続けている。

そうやって、創作意欲を絶やさずやってきた。そして、こういった
カップラーメンと出会うと、今すぐにでも厨房にこもり、新作の開発に
取り組みたい刺激を受けるんだ。

僕は、新しいカップラーメンをよく食べるが、それは空腹を満たす為
では無く、ラーメン屋が開発するラーメンとは全く違うアプローチで、
企業がポークエキスやチキンエキスや化学調味料で作り上げたラーメン
がどういった進化を遂げてるか知りたいからです。

そして、今回の、こういったラーメンと出会える為に僕はカップ麺を
食べている。