梅雨の晴間を利用して、野田郷の武家屋敷通りに出かけました
野田郷には出水、高尾野とともに北の守りに備えるため多くの郷士が配置された。
野田郷駅を下り上名地区に入ると野田小学校の正門付近から石垣群と生垣群が続く。
1km先の天神神社まで歩く
初夏の中、出水市シルバー人材センターによる生垣の剪定作業が行なわれていた。
左右に玉石垣と生垣が続く
武家屋敷通りに面する武家門
袖壁の上に袖屋根付き。脇に切石を3~4段に積み、左右に丸石を積み上げて石垣としている。
取り上げた武家門はいずれも出水市の文化財に指定されている
屋敷内には屋敷林が高くそびえる
この付近は左右に武家門が並んでいる
右側(西側)の敷地に比べると左側(東側)の敷地が高くなっている
反対側から
東側の門は階段を登ってくぐる。武家門が並ぶ
武家屋敷通りの東側に並ぶ三棟の武家門を見ていきたい。
野田郷の武家門は古いもので170年以上、新しいもので100年近く経過する。
損傷が激しいものは修復してあるとのこと
こちらは立派な構え。親柱の後ろに控え柱。袖屋根付き。
こちらは親柱の前に屋根を支える補強柱を立てている
こちらの門は袖壁がもっとも短い。簡素な造りだがしっかり袖屋根を備える
武家屋敷通りは薩摩街道、出水筋にあたる
大日集落の仁王像。武家屋敷通りに面して二基立っている
大日集落付近
天神集落。T字路に設けられた石敢當。もうすぐ終点の天神神社
(訪問記)
初夏の暑い中、出水市シルバー人材センターによる剪定作業が印象的であった。
地元の人の手により地区の景観が保たれている。
多くの人が訪れ、楽しんでもらえる仕組み作りを出水市に期待したい。