南日本新聞の記事によると南さつま市坊津町の秋目集落に麓の景観がよく残っているという。
調べてみると藩政時代の久志秋目郷の地頭仮屋は久志に置かれたが、多くの郷士が秋目にも配置された。
その結果、秋目にも武家集落(麓)が形成された。それゆえに秋目は麓の雰囲気が今も残っているのであろう。
同じ南さつま市の大浦町にでかける機会をとらえ大浦町から秋目峠を越えて入ることにした。
車でせまい秋目峠をつづら折りに下っていくと「漢方医坂本家跡」の碑がいきなり出てくる。
漢方医坂本家跡。屋敷に続く長い階段とその先の立派な門にまず驚く。
下り坂から眺めた秋目集落(麓)の遠景。古い民家が残っていそうだ。
下り坂の脇に石垣が残る。集落内には石垣が多い。
持明夫人行館跡。
県道を下りきると「がんじん荘」がある。
鑑真の上陸記念館ができる前から「がんじん荘」の名で営業してきたそうだ。鑑真の記念館でそんな古い記事を読んだ。
平坦地について下の路地を奥に進むと秋目小学校跡につく。
秋目小学校跡
大きなアコウの木と校庭への階段跡がある。
アコウの木は別名「しめ殺しの木」だと教えてくれた。
なるほど根があちこち絡み合ってすごいことになっている。
正法寺の古い門。境内に古い五輪の塔が残る。
秋目診療所。右は九玉神社。石造りの古い鳥居が残っています。
(続く)