古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

中国地方周遊の車中泊旅(2)

2022年12月19日 | 旅行・車中泊
2022年11月8日、仕事を早い目に切り上げ、車を車中泊仕様にセットして荷物を積み込んだあと、入浴をすませて出発準備完了。19時半に自宅を出発し、京都府与謝野郡の「道の駅シルクのまち かや」を目指します。ひたすら走って22時半頃に京丹波町の「道の駅 瑞穂の里さらびき」に到着。無理すれば走れたのだけど「最初から無理する必要ないか」と思って予定を変更、ここで寝ることにしました。この日は皆既月食があったのですが、ずっと運転していたので全く見ることができませんでした。

翌朝、目が覚めると辺り一面が霧に覆われていて幻想的。大きな銀杏の木が色づき始めています。この旅ではあちこちで少し早い紅葉を楽しむことができましたが、そのプロローグです。



準備をすませて8時半頃に出発。与謝野町立古墳公園を目指します。天気は快晴、気持ちのいい朝です。古墳公園に到着すると、柵の中には見たかった古墳が並んでいます。しかし、残念ながらワンコを連れて入ることができません。



しかたなく公園を囲む道路を一周しようと歩きました。半周くらいしたところで金鼇山慈徳院、通称もみじ寺というお寺があって、もみじまつりの準備をしているところでしたが、境内の紅葉はこれから、という感じでした。

公園の裏にまわると大きな古墳が見えます。蛭子山古墳です。神明山古墳網野銚子山古墳とならんで日本海三大古墳のひとつ。残念ながら墳丘に登ることはできませんでしたが、これで三大古墳を制覇したということにしておきます。



駐車場に戻る前に公園のとなりにある日吉ヶ丘遺跡へ。小高い丘の上に弥生時代中期中頃、長辺約32m、短辺約20m、高さ2m余りの方形貼石墓が見つかっています。方形貼石墓は石見・出雲地域と丹後地域で発掘されていますが、丹後では11基が見つかっていて、この日吉ヶ丘は発見された中では最大規模で、間違いなく当時の王墓だと思います。






埋葬施設の位置がわかるように少し土を盛っています。組合せ式木棺1基が確認され、頭部と推定される場所では670点を越える管玉と赤色顔料を検出されたそうです。弥生時代の丹後王国の王墓と言えそうです。



このあたりは加悦谷と呼ばれる盆地で阿蘇海にそそぐ野田川の両岸の丘陵地帯にはたくさんの墳墓や古墳が築かれています。すぐ近くの明石墳墓群では弥生時代後期末から古墳時代前期前半までの28基の墳墓が確認されています。ただ、弥生中期中頃の日吉ヶ丘のあと、明石墳墓群が築かれ始める弥生後期末まで2~300年の空白期間があるのが気になります。

そろそろお昼が近づいてきたのでランチを取ろうと決めた香住に向かう途中、比沼麻奈為神社の案内が見えたので急きょ寄ることにしました。主祭神は豊受大神で、伊勢外宮の元伊勢とされています。由緒ある神社の雰囲気が漂っていました。駐車場についたとき、境内に鹿が何頭かいたのですが、こちらに気がついて山に帰っていきました。







神社を後にして香住まで走ってランチです。実はもともとの計画では余部鉄橋近くにある民宿のかに料理のランチを予約することにしていたのですが、あまりに暖かい陽気が続いていたのでカニの気分にならずに計画変更をしたのでした。よって、香住ではカニではなく、海鮮丼とのどぐろ丼をいただくことにしました。



ランチを済ませて西に向かいます。穴見海岸、浦富海岸、白兎海岸へ立ち寄り、山陰海岸の景色を堪能しました。白兎海岸では若いカップルがサーフボードを抱えて海に入っていくところでした。

穴見海岸


浦富海岸




白兎海岸




「道の駅神話の里・白うさぎ」で見つけたこの説明板で、鳥取県が星取県として売り出していることを初めて知り、今晩は大山で夜空を眺めながら車中泊しようと決めました。



まだ日暮れまで少し時間があったので青谷上寺地遺跡に行くことにしました。数年前に古代史旅でやってきたときに、すぐ近くの遺跡展示館を先に見てから遺跡に行こうと思って予定していたのに、展示館の見学で満足してしまって遺跡見学をすっ飛ばしてしまったところ。遺跡発見のきっかけになった道路に沿って説明板が並んでいるだけでした。






辺りが暗くなってきたのでそろそろ一日の終わりです。寝る場所は大山と決めたのでお風呂は途中にある「はわい温泉」にある「ハワイゆ~たうん」に決めました。市町村合併以前には「羽合町」という地名があったのでアメリカのハワイ州と姉妹都市の提携をした町です。



入浴後は「大山まきば みるくの里」を目指します。大山で星空を眺めて車中泊ができる場所を検索すると、ここの駐車場で車中泊を経験した方の記事が見つかり、トイレもあって駐車場も24時間オープンなので大丈夫、と書かれていました。影絵のようになった大山の山頂がすぐそこに見え、下界の眺めも素晴らしく、月明かりがあっても星がよく見えます。




そして寝る前にトイレと思って行ってみると、なんと男女とも扉に大きな鍵のついたチェーンが巻き付けられているではありませんか。ネット情報を鵜呑みにしたのが失敗でした。トイレが使えないのは致命的なので、山を下りていちばん近い道の駅「あらエッサ」で寝ることにしました。ここは以前にも使ったところなので勝手がよくわかっています。星空のもとで、とはいかずに残念でしたが、思ったほどに混んでいなくて静かに眠ることができました。



自宅を出発した初日、「道の駅瑞穂の里さらびき」までの走行距離は103.5キロ。2日目、「道の駅あらエッサ」までの走行距離が307.7キロ。2日目はよく走りました。

(つづく)







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