時は過ぎてゆく風雨はおさまりそうにない、薄暗い風雨の浜に宵が迫りつつあった。
オロンテスが重そうに口を開いた。
『パリヌルス隊長にオキテス隊長、夕めしは皆に配ってはありませんが、どのようにしましょうか』
『あっ、そうだったか。オロンテス、即、手を打とう。六番船には海中を歩いて行けそうか?』
『ぎりぎりの浅瀬に泊めています。いけるはずです』
『カイクス、船長、副長たちに、ここへ集まるように伝えてくれ』
カイクスは、風雨の中を駆け巡って伝言を伝えた。彼らは間をおかずに集まった。
『おうっ、皆、集まったか。夕めしのことについて指示する、即、かかってくれ。風雨はまだまだおさまらない。夕飯はまだ六番船に乗ったままだ。この風雨だ、浜で夕めしとはいかん。各自が今いる場所で夕めしとする。いいな。君たちは部下を15人くらいづつ引き連れて六番船まで取りにいってくれ。船までは海中を歩いていける、オロンテスの指示に従ってやってくれ』
『判りました』
オロンテスを先頭に一同は行動に移った。指示を終えたパリヌルスは、今日を振り返った。
強い風に押されて、予定したミロス島の停泊地に着くことができた。彼は安堵すると同時にその無事を喜んだ。
『オキテス、このミロスまで何とか無事に来れた。君に感謝、感謝、大感謝だ。有難う』
『いやあ~、俺はお前に頼りきりだ。俺こそ、お前に感謝の気持ちでいっぱいだ』
風が二人の言葉を吹き飛ばす、交わす目線が心を結び付けていた。
オロンテスが重そうに口を開いた。
『パリヌルス隊長にオキテス隊長、夕めしは皆に配ってはありませんが、どのようにしましょうか』
『あっ、そうだったか。オロンテス、即、手を打とう。六番船には海中を歩いて行けそうか?』
『ぎりぎりの浅瀬に泊めています。いけるはずです』
『カイクス、船長、副長たちに、ここへ集まるように伝えてくれ』
カイクスは、風雨の中を駆け巡って伝言を伝えた。彼らは間をおかずに集まった。
『おうっ、皆、集まったか。夕めしのことについて指示する、即、かかってくれ。風雨はまだまだおさまらない。夕飯はまだ六番船に乗ったままだ。この風雨だ、浜で夕めしとはいかん。各自が今いる場所で夕めしとする。いいな。君たちは部下を15人くらいづつ引き連れて六番船まで取りにいってくれ。船までは海中を歩いていける、オロンテスの指示に従ってやってくれ』
『判りました』
オロンテスを先頭に一同は行動に移った。指示を終えたパリヌルスは、今日を振り返った。
強い風に押されて、予定したミロス島の停泊地に着くことができた。彼は安堵すると同時にその無事を喜んだ。
『オキテス、このミロスまで何とか無事に来れた。君に感謝、感謝、大感謝だ。有難う』
『いやあ~、俺はお前に頼りきりだ。俺こそ、お前に感謝の気持ちでいっぱいだ』
風が二人の言葉を吹き飛ばす、交わす目線が心を結び付けていた。