『この道具を使って風力を測りますね。風力感知がこれくらいであった場合、海面が波立ち、風にあおられて波頭が飛ぶようになります。そのようになれば漕ぐ必要がなくなります。帆にはらむ風の力だけで船は我々が想定する船速で進みます』
『なるほど、そのようになるのか。よく判った。そうすれば海の状態の今が適確に読めるわけだ。そのように今がわかると正しく指示を出すことができる。いい道具だ。盲目状態でやっている航海がそうではなくなるわけだ。この道具のこと、パリヌルスは知っているのか』
『はい、彼は知っています。この航海の途中で彼に見せて二人でこの道具に名前をつけたようなわけです』
『ほっほう、道具の名前、何んと付けたのだ?』
『はい、『風風感知器』と命名しました』
『『風風感知器』か、それはいい名称だ』
アエネアスは、オキテスの名案の道具に感心した。会話を交わしている間に風は風力を増してきていた。一番船から信号が発せられていた。
『漕ぎかた止め!帆走のみとせよ!』 と伝えていた。
船団は順風万帆といった状態で航走した。パリヌルスは風向き具合いも読んで続けて注意信号を発した。
『なるほど、そのようになるのか。よく判った。そうすれば海の状態の今が適確に読めるわけだ。そのように今がわかると正しく指示を出すことができる。いい道具だ。盲目状態でやっている航海がそうではなくなるわけだ。この道具のこと、パリヌルスは知っているのか』
『はい、彼は知っています。この航海の途中で彼に見せて二人でこの道具に名前をつけたようなわけです』
『ほっほう、道具の名前、何んと付けたのだ?』
『はい、『風風感知器』と命名しました』
『『風風感知器』か、それはいい名称だ』
アエネアスは、オキテスの名案の道具に感心した。会話を交わしている間に風は風力を増してきていた。一番船から信号が発せられていた。
『漕ぎかた止め!帆走のみとせよ!』 と伝えていた。
船団は順風万帆といった状態で航走した。パリヌルスは風向き具合いも読んで続けて注意信号を発した。
