クレタ島の北側は、エーゲ海とつながるクレタ海であり、南側は地中海である。クレタ島は、この二つの海を仕切るように東西に細長く延びた島である。島の東の端から西の端まで約260キロ、南北の幅が広いところで約60キロ、狭いところで約12キロである。島から突き出ている岬半島の長さがスパタ岬で約17キロ、アヱネアス一行が上陸したアクロテーリ岬が約14キロ、二つの半島ともクレタ海に突き出ているといった状態である。。尚、後者の岬半島はダンゴ状で突き出ている大きな岬半島であり、その東側の根元部が大きく入り込んだ入り江になっている。そのクレタ本島側がクリテスの父の浜小屋があるSOUDAの浜である。また、アヱネアス一行が上陸した浜は、この岬半島の西側の現在のプロフイットリリアスの浜と思われる。
クリテスの父の浜小屋の浜までの道のりといえば、上陸地点より約13キロあまり、丘のような山を越えて半島の東側である。道は狭いが踏みならされた道であった。
浜を出発して1時間半、一行は頂上と思しき地点に着いた。彼らは向かっている半島の付け根の入り江をながめた。ググッと深く切り込まれた入り江である。
『お~っ!これは、いい入り江だ』
『クリテス、SOUDAの浜は、どっち側だ?』
『クレタの本島側です。父はこの入り江全体を取り仕切っています』
『そうか、それは大したもんだ』
パリヌルスは話の中には入らなかった。
『さあ~、行くぞ!』
ギアスが出発を促した。一行は腰をあげた。上陸した浜を出発して3時間、クリテスの父の浜小屋に着いた。
クリテスが留守にしていた、この3年余りの間に浜小屋の周辺が様変わりしているのに驚いた。二棟しかなかった浜小屋が五棟に増えていた。彼は父の名をよばはって探した。父の姿が見えない。各浜小屋をくまなく探した。どの浜小屋にも人の姿がなかった。
*『深くお詫び申し上げます』二点の訂正をいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。
*お詫び1
昨日の投稿で変換ミスをしました。7行目です。
軍団帳を 軍団長 と訂正します。
*お詫び2
これはとっても大きなミスです。深くお詫びいたします。物語に登場している、アヱネアスの息子ユールス(幼名アスカニウス)の年齢を4歳くらいに設定していましたが、これを10歳とします。
クレタにおいては上陸から年が明けて11歳となります。何卒、よろしくお願いいたします。
クリテスの父の浜小屋の浜までの道のりといえば、上陸地点より約13キロあまり、丘のような山を越えて半島の東側である。道は狭いが踏みならされた道であった。
浜を出発して1時間半、一行は頂上と思しき地点に着いた。彼らは向かっている半島の付け根の入り江をながめた。ググッと深く切り込まれた入り江である。
『お~っ!これは、いい入り江だ』
『クリテス、SOUDAの浜は、どっち側だ?』
『クレタの本島側です。父はこの入り江全体を取り仕切っています』
『そうか、それは大したもんだ』
パリヌルスは話の中には入らなかった。
『さあ~、行くぞ!』
ギアスが出発を促した。一行は腰をあげた。上陸した浜を出発して3時間、クリテスの父の浜小屋に着いた。
クリテスが留守にしていた、この3年余りの間に浜小屋の周辺が様変わりしているのに驚いた。二棟しかなかった浜小屋が五棟に増えていた。彼は父の名をよばはって探した。父の姿が見えない。各浜小屋をくまなく探した。どの浜小屋にも人の姿がなかった。
*『深くお詫び申し上げます』二点の訂正をいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。
*お詫び1
昨日の投稿で変換ミスをしました。7行目です。
軍団帳を 軍団長 と訂正します。
*お詫び2
これはとっても大きなミスです。深くお詫びいたします。物語に登場している、アヱネアスの息子ユールス(幼名アスカニウス)の年齢を4歳くらいに設定していましたが、これを10歳とします。
クレタにおいては上陸から年が明けて11歳となります。何卒、よろしくお願いいたします。