『お前、釣りの仕掛けの予備を準備していたな、そのわけを聞かせろ』
『あ~あ、アレですか。その者と一緒に釣りに出た時に知ったのです。魚を四、五匹釣ったら、次にかかった魚が仕掛けから外れて落ちてしまったのです。仕掛けを確かめたところ針がのびてしまっていて、つり落としたことを知ったのです。それで、また新しい仕掛けで釣ったというわけです。青銅でできた針は伸びる、鉄の針は折れやすいことがわかったのです』
『ほっほう、そうか。お前、いいことを教えてくれた。大いに参考になる。大物釣りにはそれなりの針がいるわけだな』
『そうです。大物には大きめで太い針でやらねば、釣った魚を取り逃がすことになります。その魚に詳しい者の言うのにはですな、エサが目の前にあれば、必ず食いついてくる、少々の針の大小なんて関係ないといっています』
『アレテス、よくわかった。いい知恵をくれた。早速、それで対策を立てる、ありがとう。オロンテス、聞いたか、そいうことだ。今度、街に出かけた折に魚釣りの針を物色しよう』
『え~え、そうしましょう』
とれたての旨い魚を味わった、夜は更けていく、冷気が肌を包んでくる、散会の時が訪れる、アレテスは全員を連れて小島へ引き上げていく、浜には張り番役の数人を残して彼らは各々の宿舎へと帰っていった。
パリヌルス、オキテス、オロンテスの三人は、イリオネスを囲んで何事かを話し合っていた。彼らは、明日の会議の事について話し合っているらしい。
オロンテスには、一人で決めかねる事情がある。イリオネスには、一族を統べていく財務の問題がある。これらをまとめて先へと進まねばならない。また、アヱネアスには、統領としての課題もあるであろう。彼らは、それらを察して事を対処しなければならない。パリヌルスとオキテスは、それらを処する遊星的歯車の役割を果たすポジションに位置している。これらの関係に対して有機的に機能しなければならないのではなかろうかと思案していた。彼らは互いの思案を知って、それへの対処を思考して『一歩前へ』である。その心的姿勢を保持することこそ肝要であると認識していた。
『、、、、と、まあ~、そういうことだ』と話を結んだ。
『あ~あ、アレですか。その者と一緒に釣りに出た時に知ったのです。魚を四、五匹釣ったら、次にかかった魚が仕掛けから外れて落ちてしまったのです。仕掛けを確かめたところ針がのびてしまっていて、つり落としたことを知ったのです。それで、また新しい仕掛けで釣ったというわけです。青銅でできた針は伸びる、鉄の針は折れやすいことがわかったのです』
『ほっほう、そうか。お前、いいことを教えてくれた。大いに参考になる。大物釣りにはそれなりの針がいるわけだな』
『そうです。大物には大きめで太い針でやらねば、釣った魚を取り逃がすことになります。その魚に詳しい者の言うのにはですな、エサが目の前にあれば、必ず食いついてくる、少々の針の大小なんて関係ないといっています』
『アレテス、よくわかった。いい知恵をくれた。早速、それで対策を立てる、ありがとう。オロンテス、聞いたか、そいうことだ。今度、街に出かけた折に魚釣りの針を物色しよう』
『え~え、そうしましょう』
とれたての旨い魚を味わった、夜は更けていく、冷気が肌を包んでくる、散会の時が訪れる、アレテスは全員を連れて小島へ引き上げていく、浜には張り番役の数人を残して彼らは各々の宿舎へと帰っていった。
パリヌルス、オキテス、オロンテスの三人は、イリオネスを囲んで何事かを話し合っていた。彼らは、明日の会議の事について話し合っているらしい。
オロンテスには、一人で決めかねる事情がある。イリオネスには、一族を統べていく財務の問題がある。これらをまとめて先へと進まねばならない。また、アヱネアスには、統領としての課題もあるであろう。彼らは、それらを察して事を対処しなければならない。パリヌルスとオキテスは、それらを処する遊星的歯車の役割を果たすポジションに位置している。これらの関係に対して有機的に機能しなければならないのではなかろうかと思案していた。彼らは互いの思案を知って、それへの対処を思考して『一歩前へ』である。その心的姿勢を保持することこそ肝要であると認識していた。
『、、、、と、まあ~、そういうことだ』と話を結んだ。
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