『おう、テカリオン!お前、元気だったか。俺は見ての通り、五体満足で達者だ、安心してくれ。お前と達者で会えた、こんなにうれしいことはない』
パリヌルスは、テカリオンの肩をしっかと抱いた。
パリヌルスはハシケの漕ぎ手に声をかけた。
『浜にやってくれ』漕ぎ手は水をかいた。彼の心の中は小躍りしたいくらいに喜びにあふれていた。遠方からの友と会う、友誼の情を交わす、友とはこんなにも筆舌に表わせないくらいに大事なものなのかと心中でひそかに感慨にむせた。
『おい、テカリオン、どうする?船に残っている者たち。ギアスに舟艇を準備させようか』
『そうだなそうしてくれるか、すまんな』と言って、彼は同行してきた腹心の者に指示をした。
パリヌルスは、浜を見まわした。ギアスは陸揚げしている舟艇とともにいた。パリヌルスは、漕ぎ手の一人にギアスを呼びにやらせた。
『おう、ギアス、ご苦労。舟艇でテカリオンの船まで言ってきてくれ、テカリオンの手のものが同行する。その者の指示に従ってくれ』
『判りました』
『それからだが、ギアス。小島の者たちはどうしていた?』
『嵐の後始末は終わっていました。今日、人員を割いて、魚釣りに出るようなことを言っていました。漁場の確実性の確認をしたいとアレテス隊長が言っていました』
『そうか、ところで今日のお前の用事は、どのようになっている?久々にテカリオンが来た。今日昼すぎまで、俺の指示で動いてほしい、いいか』
『判りました。舟艇を海に出します。あ~あ、隊長、余談ですが、舟艇の船尾の三角帆の効果について試行しています。いずれ報告いたします』
『そうか、判った。話を聞かせてくれ』
彼はギアスに指示を終えて、テカリオンにその旨を伝えた。
『ところで、統領は元気か。軍団長、オキテス、オロンテスにも変わりはないか』
『おう、みんな元気でいる。こちらに移って、何やかんやと忙しい日が続いている』
『ところでパリヌルス、今夜はこちらで過ごしたい、いいかな。よかったら泊めてくれ。話したいことがある』
『心得た。そのように手はずを整える。俺も話したいことがある』
二人は手を握り合った。
パリヌルスは、テカリオンの肩をしっかと抱いた。
パリヌルスはハシケの漕ぎ手に声をかけた。
『浜にやってくれ』漕ぎ手は水をかいた。彼の心の中は小躍りしたいくらいに喜びにあふれていた。遠方からの友と会う、友誼の情を交わす、友とはこんなにも筆舌に表わせないくらいに大事なものなのかと心中でひそかに感慨にむせた。
『おい、テカリオン、どうする?船に残っている者たち。ギアスに舟艇を準備させようか』
『そうだなそうしてくれるか、すまんな』と言って、彼は同行してきた腹心の者に指示をした。
パリヌルスは、浜を見まわした。ギアスは陸揚げしている舟艇とともにいた。パリヌルスは、漕ぎ手の一人にギアスを呼びにやらせた。
『おう、ギアス、ご苦労。舟艇でテカリオンの船まで言ってきてくれ、テカリオンの手のものが同行する。その者の指示に従ってくれ』
『判りました』
『それからだが、ギアス。小島の者たちはどうしていた?』
『嵐の後始末は終わっていました。今日、人員を割いて、魚釣りに出るようなことを言っていました。漁場の確実性の確認をしたいとアレテス隊長が言っていました』
『そうか、ところで今日のお前の用事は、どのようになっている?久々にテカリオンが来た。今日昼すぎまで、俺の指示で動いてほしい、いいか』
『判りました。舟艇を海に出します。あ~あ、隊長、余談ですが、舟艇の船尾の三角帆の効果について試行しています。いずれ報告いたします』
『そうか、判った。話を聞かせてくれ』
彼はギアスに指示を終えて、テカリオンにその旨を伝えた。
『ところで、統領は元気か。軍団長、オキテス、オロンテスにも変わりはないか』
『おう、みんな元気でいる。こちらに移って、何やかんやと忙しい日が続いている』
『ところでパリヌルス、今夜はこちらで過ごしたい、いいかな。よかったら泊めてくれ。話したいことがある』
『心得た。そのように手はずを整える。俺も話したいことがある』
二人は手を握り合った。
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