『お~、ご両人、早々に来てくれたのか』
戸口に立ったイリオネスは、空を見上げた。
『こんな模様か、今日は中で話そう。入ってくれ』
二人は宿舎のイリオネスの部屋へと入った。
『そこの木の丸太に腰かけてくれ。即刻、用件について話す。用件は調査隊の件だ。メンバーの編成を終えておきたい、それがひとつ。夕方になると思うがクリテスを呼んで東地区の概略をつかんでおきたい、それが二つ目だ。三つ目だが、旅程を立てたい。また、従卒の事だが、君らの部下から一人づつ腕の立つ奴を頼みたい』
『従卒の件については、私の方は、決めています。オキテス、お前の方は決めたのか』
『それは決めていますが、その者にはまだ伝えてはいません』
『判った、それは夕刻までに確定しておいてくれ。メンバー編成は、アレテス、クリテス、そしてプラス2名の5名で行く腹づもりをしている』
『判りました。それでいいでしょう』
『夕刻の打ち合わせでは、統領も加わっていただき、調査に関する重点項目等をまとめておきたい。以上だ』
『判りました』
『まあ~、それからだが、ちょっと先の話になるが、暦の始まりに合わせて、今、着手していること、これから着手しようとすること等の段取り、手順をぬかりなくやっておいてほしい。それからがもうひとつある。まだ日程等については確定してはいないが、統領がイデー山に出かける旨の相談があった事を君らに伝えておく。夕刻の打ち合わせは、クリテスがキドニアから帰って来た時を見計らって始める。そのつもりでいてくれ。聞くが、何か用件があるか?』
『それは別にありません。判りました。その頃になったら、統領の宿舎の前に集合ということでよろしいですね』
『おう、それでいい』
三人は用件の打ち合わせを終えた。
パリヌルスはオキテスに声をかけた。
『オキテス、今日のお前の予定は何だ。俺はトピタスと打ち合わせて方角時板の段取りを決める』
『俺も風風感知器の件に取り掛かる』
『用材の準備については、共同で取り掛かってはどうだ』
『それは考えている』
戸口に立ったイリオネスは、空を見上げた。
『こんな模様か、今日は中で話そう。入ってくれ』
二人は宿舎のイリオネスの部屋へと入った。
『そこの木の丸太に腰かけてくれ。即刻、用件について話す。用件は調査隊の件だ。メンバーの編成を終えておきたい、それがひとつ。夕方になると思うがクリテスを呼んで東地区の概略をつかんでおきたい、それが二つ目だ。三つ目だが、旅程を立てたい。また、従卒の事だが、君らの部下から一人づつ腕の立つ奴を頼みたい』
『従卒の件については、私の方は、決めています。オキテス、お前の方は決めたのか』
『それは決めていますが、その者にはまだ伝えてはいません』
『判った、それは夕刻までに確定しておいてくれ。メンバー編成は、アレテス、クリテス、そしてプラス2名の5名で行く腹づもりをしている』
『判りました。それでいいでしょう』
『夕刻の打ち合わせでは、統領も加わっていただき、調査に関する重点項目等をまとめておきたい。以上だ』
『判りました』
『まあ~、それからだが、ちょっと先の話になるが、暦の始まりに合わせて、今、着手していること、これから着手しようとすること等の段取り、手順をぬかりなくやっておいてほしい。それからがもうひとつある。まだ日程等については確定してはいないが、統領がイデー山に出かける旨の相談があった事を君らに伝えておく。夕刻の打ち合わせは、クリテスがキドニアから帰って来た時を見計らって始める。そのつもりでいてくれ。聞くが、何か用件があるか?』
『それは別にありません。判りました。その頃になったら、統領の宿舎の前に集合ということでよろしいですね』
『おう、それでいい』
三人は用件の打ち合わせを終えた。
パリヌルスはオキテスに声をかけた。
『オキテス、今日のお前の予定は何だ。俺はトピタスと打ち合わせて方角時板の段取りを決める』
『俺も風風感知器の件に取り掛かる』
『用材の準備については、共同で取り掛かってはどうだ』
『それは考えている』