『そうだな、いちいちでっかい軍船を動かすことも、かなわんことだからな』
ここまで話して、二人は話題を変えた。
『なあ~、オキテス、軍団長の一行の身の安全について充分に考えねばならなん』
『それについては充分な配慮を考えよう。アレテス、お前のところのピッタス、俺のところからはテトス、それで充分かどうかだ。数が多ければいいというものでもないからな』
『判った。万全を尽くそう』
案件の申し合わせも終えた。
『パリヌルス、今日のお前は?』
『今日の俺か、今日の俺は、日常業務のほかは、小島に出向いて、明日の事の入念チエックだ』
『俺は、風風感知器の用材調達の件についてやる。方角時板の用材の件もあるから担当をよこしてくれ』
『判った、よろしく頼む』
二人はそれぞれ用向きのところへと向かった。
二人は、なんだかんだと結構忙しい日常をこなしている。だが、忙中に閑もある。課題を掘り起し、対処を考え、智を尽くして、業務をこなしていった。
パリヌルスは、ハシケで小島にわたった。島では撃剣訓練の声が盛んであった。彼はその様子に見入った。
アレテスは、2対1の攻めぎ合いの指導をやっていた。攻めの間合いの取り方、そしての打ち込み。そして、攻め込まれる側の身をなって、攻め入る組み方を考えながら教えていた。
彼らは訓練といえども実戦に使用する剣を使って訓練している。訓練のあとには数人のけが人が必ず出る。『そうか、これを何とかしよう』という想いを胸の内に沸かせた。
パリヌルスの姿を認めたアレテスは、撃剣訓練の場をから離れて歩んできた。
互いに『ご苦労』の声がけを済ませた。
『おうやっているな。アレテス、撃剣訓練の模様を見せてもらった。今日の用件はだな、明日の事について打ち合わせておこうと思ってな。諸点のチエックだ。手がすいたらやろう』
『判りました。少々お待ちください』
アレテスは、訓練の場の戻り、主だった者四人を呼びよせ指示を言い渡した。
『お前らもよく考えてみてくれ。2人で1人を攻める、我らの負けないカタチである。君ら頼みたいのは、攻められる1人が身を護るカタチが、コレといった確かなものがない。それを考えろ。2人に攻められても、やられないカタチだ。それを考えながら訓練をしてくれ』
アレテスは、簡単には解決できそうにないことを指示した。
ここまで話して、二人は話題を変えた。
『なあ~、オキテス、軍団長の一行の身の安全について充分に考えねばならなん』
『それについては充分な配慮を考えよう。アレテス、お前のところのピッタス、俺のところからはテトス、それで充分かどうかだ。数が多ければいいというものでもないからな』
『判った。万全を尽くそう』
案件の申し合わせも終えた。
『パリヌルス、今日のお前は?』
『今日の俺か、今日の俺は、日常業務のほかは、小島に出向いて、明日の事の入念チエックだ』
『俺は、風風感知器の用材調達の件についてやる。方角時板の用材の件もあるから担当をよこしてくれ』
『判った、よろしく頼む』
二人はそれぞれ用向きのところへと向かった。
二人は、なんだかんだと結構忙しい日常をこなしている。だが、忙中に閑もある。課題を掘り起し、対処を考え、智を尽くして、業務をこなしていった。
パリヌルスは、ハシケで小島にわたった。島では撃剣訓練の声が盛んであった。彼はその様子に見入った。
アレテスは、2対1の攻めぎ合いの指導をやっていた。攻めの間合いの取り方、そしての打ち込み。そして、攻め込まれる側の身をなって、攻め入る組み方を考えながら教えていた。
彼らは訓練といえども実戦に使用する剣を使って訓練している。訓練のあとには数人のけが人が必ず出る。『そうか、これを何とかしよう』という想いを胸の内に沸かせた。
パリヌルスの姿を認めたアレテスは、撃剣訓練の場をから離れて歩んできた。
互いに『ご苦労』の声がけを済ませた。
『おうやっているな。アレテス、撃剣訓練の模様を見せてもらった。今日の用件はだな、明日の事について打ち合わせておこうと思ってな。諸点のチエックだ。手がすいたらやろう』
『判りました。少々お待ちください』
アレテスは、訓練の場の戻り、主だった者四人を呼びよせ指示を言い渡した。
『お前らもよく考えてみてくれ。2人で1人を攻める、我らの負けないカタチである。君ら頼みたいのは、攻められる1人が身を護るカタチが、コレといった確かなものがない。それを考えろ。2人に攻められても、やられないカタチだ。それを考えながら訓練をしてくれ』
アレテスは、簡単には解決できそうにないことを指示した。
