『そうですか、それはありがたい。好都合といったところですな。もう、いち物ですが』
『おう、何だ?それでは胸に二物、背に三物ではないか。言ってみろ!この際だ、お前の願い事、何でも聞いてやる』
『ありがとうございます。まだ間がありますが来年の暦が始まるころになると思いますが、私どもが事業としている計画のなかに小型の船の造船計画があります。その用材をも調達しなければなりません。如何ですかな。何としてもガリダ頭領の力を借りて、そのことをやりたい。それが目論見です。宜しく願います』
『お~お、それはちょっとでっかい仕事だな。判った、引き受ける!どれだけの用材を必要とするかわからんが、任せろ。大船に乗った気持でいてくれ。力を貸す!最良の用材の調達はレフカオリの樹林帯だけではない。それの一切を引き受ける、安心してくれ』
『今、言ったことで、私らの頼みごとの一切です。宜しく頼みます』
『おう、判った』
オキテスは、用件を伝え終えた。ガリダの承諾の返事も得た。彼が考えていた以上の結果を得た。オキテスは、良き用材を整えることは、良き物つくりに通じると満足した。
『おう、オキテス、昼めしの準備ができた、昼めしにはちと早いが、めしにしよう。同行の二人も俺の郎党も一緒だ、館の裏だ、行こう!』
全員が顔をそろえた。太い材木丸太の席だ。焚き火がガンガン燃えている。羊肉の焼ける匂いが鼻を突きさす。
『おう、全員、席についてくれ。タブタ、皆さんの酒杯に酒を満たしてくれ。さあ~、呑んで、めしを食おう!』
ガリダの一声で昼めしが始まった。彼らは太い串に突き刺された大ぶりの肉塊に塩をふりかけ、大口を開け噛みついた。思わず口をついて出る言葉は、
『おっ!これは旨いっ!』
味に感動の第一声であった。酒を呑む、肉に噛みつく、旨さを堪能する。食が心をつなぐ、知らぬ者が知己になる。
オキテスが持参したパンが配られた。ガリダの郎党の者たちのパンの食べ方は、杯を満たしている葡萄酒にパンを浸し、酒をたっぷりとパンに含ませて口に運ぶ、彼らは満足このうえなしの表情で食していた。オキテスたちもそれにならって口に運んだ。
オキテスはこの食べ方に感動した。パンの味、葡萄酒の味が口中に広がる、旨かった。
これは、飽きるまで癖になるのではないかと思われるパンの食べ方であった。
『おう、何だ?それでは胸に二物、背に三物ではないか。言ってみろ!この際だ、お前の願い事、何でも聞いてやる』
『ありがとうございます。まだ間がありますが来年の暦が始まるころになると思いますが、私どもが事業としている計画のなかに小型の船の造船計画があります。その用材をも調達しなければなりません。如何ですかな。何としてもガリダ頭領の力を借りて、そのことをやりたい。それが目論見です。宜しく願います』
『お~お、それはちょっとでっかい仕事だな。判った、引き受ける!どれだけの用材を必要とするかわからんが、任せろ。大船に乗った気持でいてくれ。力を貸す!最良の用材の調達はレフカオリの樹林帯だけではない。それの一切を引き受ける、安心してくれ』
『今、言ったことで、私らの頼みごとの一切です。宜しく頼みます』
『おう、判った』
オキテスは、用件を伝え終えた。ガリダの承諾の返事も得た。彼が考えていた以上の結果を得た。オキテスは、良き用材を整えることは、良き物つくりに通じると満足した。
『おう、オキテス、昼めしの準備ができた、昼めしにはちと早いが、めしにしよう。同行の二人も俺の郎党も一緒だ、館の裏だ、行こう!』
全員が顔をそろえた。太い材木丸太の席だ。焚き火がガンガン燃えている。羊肉の焼ける匂いが鼻を突きさす。
『おう、全員、席についてくれ。タブタ、皆さんの酒杯に酒を満たしてくれ。さあ~、呑んで、めしを食おう!』
ガリダの一声で昼めしが始まった。彼らは太い串に突き刺された大ぶりの肉塊に塩をふりかけ、大口を開け噛みついた。思わず口をついて出る言葉は、
『おっ!これは旨いっ!』
味に感動の第一声であった。酒を呑む、肉に噛みつく、旨さを堪能する。食が心をつなぐ、知らぬ者が知己になる。
オキテスが持参したパンが配られた。ガリダの郎党の者たちのパンの食べ方は、杯を満たしている葡萄酒にパンを浸し、酒をたっぷりとパンに含ませて口に運ぶ、彼らは満足このうえなしの表情で食していた。オキテスたちもそれにならって口に運んだ。
オキテスはこの食べ方に感動した。パンの味、葡萄酒の味が口中に広がる、旨かった。
これは、飽きるまで癖になるのではないかと思われるパンの食べ方であった。