撃剣訓練の指示を終えて、アレテスがパリヌルスの立っているところへやって来た。
『隊長、待たせました。明日に備えての準備は滞りなくといった状態で整えています。出漁については、全員出漁体制です。出漁の釣り船は2隻でとしています。釣り船1隻を手配いただければ幸いです』
二人は島の中央にある小屋の一つに向けて歩を運びながら言葉を交わし始めた。
『判った。船は午後一番に手配して、こちらの浜に着ける。それでいいな』
『宜しくお願いします』
『釣り道具等の支度はうまくいっているか?』
『心配に及びません。ギョリダが抜かりなくやってくれています』
『ところで、干し魚つくりは、うまくいっているか』
『まあ~、うまくいったのではないかと思っています』
『何か不安な点でもあるのか?』
『え~え、ちょっと、燻しすぎたのではないかと思っています』
『それは、心配するに及ばん。試しに作っているのだ。出来不出来は、気にかけなくてもいい。問題は、保存のための乾燥といったところなのだ』
『隊長、しかし、食べてうまくなければ意味がありません』
『そうだな、お前の言うとおりだ。その件は、これからの研究課題としている』
二人は小屋に着いた。中に入る、魚のにおいが鼻を突いてくる。パリヌルスは、出来上がっている干し魚をつかんで、戸口の明るい場所で眺めた。考えていたよりよくできていた。
『おう、アレテス、上出来上出来、よくできているではないか、上等だ。感心感心、これでいい、試作にしては上出来だ。結果判定は、明日の評価だ』
『判りました』
『今日一日、仕上がりに気を配ってくれ、アレテス。明日に備えて、これをしてほしいといった要望はあるか?』
『船の準備だけを気にしていました』
『判った。船の漕ぎかたは大丈夫か?』
『言われてみれば、そうですね。20人ばかり手を貸していただければ、心丈夫です』
『判った。手配する』
二人の打ち合わせは終わった。
『アレテス、ようやってくれた礼を言うぞ。後は、明日の釣果だ』
『そうですね、期待を裏切らないと思っています』
『力まずともいい、平常の成果でいい』
『判っています』
パリヌルスは、島をひきあげた。
『隊長、待たせました。明日に備えての準備は滞りなくといった状態で整えています。出漁については、全員出漁体制です。出漁の釣り船は2隻でとしています。釣り船1隻を手配いただければ幸いです』
二人は島の中央にある小屋の一つに向けて歩を運びながら言葉を交わし始めた。
『判った。船は午後一番に手配して、こちらの浜に着ける。それでいいな』
『宜しくお願いします』
『釣り道具等の支度はうまくいっているか?』
『心配に及びません。ギョリダが抜かりなくやってくれています』
『ところで、干し魚つくりは、うまくいっているか』
『まあ~、うまくいったのではないかと思っています』
『何か不安な点でもあるのか?』
『え~え、ちょっと、燻しすぎたのではないかと思っています』
『それは、心配するに及ばん。試しに作っているのだ。出来不出来は、気にかけなくてもいい。問題は、保存のための乾燥といったところなのだ』
『隊長、しかし、食べてうまくなければ意味がありません』
『そうだな、お前の言うとおりだ。その件は、これからの研究課題としている』
二人は小屋に着いた。中に入る、魚のにおいが鼻を突いてくる。パリヌルスは、出来上がっている干し魚をつかんで、戸口の明るい場所で眺めた。考えていたよりよくできていた。
『おう、アレテス、上出来上出来、よくできているではないか、上等だ。感心感心、これでいい、試作にしては上出来だ。結果判定は、明日の評価だ』
『判りました』
『今日一日、仕上がりに気を配ってくれ、アレテス。明日に備えて、これをしてほしいといった要望はあるか?』
『船の準備だけを気にしていました』
『判った。船の漕ぎかたは大丈夫か?』
『言われてみれば、そうですね。20人ばかり手を貸していただければ、心丈夫です』
『判った。手配する』
二人の打ち合わせは終わった。
『アレテス、ようやってくれた礼を言うぞ。後は、明日の釣果だ』
『そうですね、期待を裏切らないと思っています』
『力まずともいい、平常の成果でいい』
『判っています』
パリヌルスは、島をひきあげた。