報道によると、フィンランドは、これまで軍事的中立を守っていたが、NATО(北大西洋条約機構)
に加盟したい、と申請するようです。スウェーデンもNATО加盟を検討しているようです。
ロシアと、1300㎞の地続き国境のフィンランド。
フィンランドは、議会民主制と、自由主義経済を維持しながら、旧ソ連に配慮して、中立を決めていた。
国民の世論調査では、中立維持の支持が大多数だった。
ところが、プーチンのウクライナ侵略で、世論は逆転、「侵略されたら、自国だけでは守りきれない」と、
NATО加盟支持が、76%になった。
NATОに加盟すると、もし、フィンランドがロシアに攻撃されたら、米英独仏などNATО加盟国は、
自国が攻撃されたことと同じ、として、フィンランドを守るために、ロシアを攻撃することが決まりに
なっているので、フィンランドは、ロシアの侵略を許さない体制ができる、というのです。
これが、「集団的自衛権」なのです。
安倍政権が、強引に成立させた新安保法で、「米国が他国から攻撃されたら、日本は、日本が攻撃
されたと同じ、米と一緒に戦うことが出来る、その反対に、日本が攻撃されたら、米国は、一緒に戦う、
決まりの「集団的自衛権」なのです。
日本は、戦争しないという憲法9条があるので、一緒に「戦う」ことも、出来ないので、「集団的自衛権」
を含む「新安保法」は、憲法違反なのです。
フィンランドには、戦争しないと言う憲法はない。中立国を止め、集団的自衛権を行使できるのだ。
プーチンは、ウクライナがNATОに加盟するのではないか、ということも侵略戦争を始める元の1つに
している。東西冷戦のころ、同盟国だったポーランドやハンガリーなども、NATОに加盟、ロシア包囲網
が、広がり、プーチンはアセッテいるようです。
元々、NATОは、ソ連が、暴発して侵略戦争を起こす危険を想定した、防衛同盟で、NATОの方から
ソ連に侵略攻撃することはない筈なのです。だから、ロシアにだって侵略戦争を仕掛ける筈がない。
プーチンの狂った妄想によるウクライナ侵略戦争が、中立国フィンランドを、NATОに入らざるを得ない
ようにしてしまった。分断・対立の構造が大きくなり、大戦争への懸念が拡大してしまった。
世界平和から、一歩も二歩も後退、残念。プーチンを恨みたくなる由縁です。
ウォーキング中に出会った花。
5月14日「今日は何の日カレンダー」より 種痘記念日
▲英国のジェンナー、種痘の実験に成功 (1796)▲幕府が渡辺華山・高野長英ら弾圧。蛮社の獄(1839)
▲勝海舟、神戸海軍繰錬所を開設(1863)▲大久保利通暗殺(1878)▲大リーグ史上初のナイター、実施(1935)
▲イスラエル共和国建国決定(1948)▲横綱・大鵬引退(1971)▲信楽高原鉄道列車衝突事故。死者42人(1991)
▲横綱・千代の富士引退(1991) ▲交通博物館が閉館(2006)▲日本国憲法改正の手続きを定める国民投票法
が成立(2007)▲米・スペースシャトル「アトランティス」最後の打ち上げ(2010)