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玄想庵
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写真は、1階の中座敷と奥座敷。
玄想庵(げんそうあん)は四条烏丸付近にある紬問屋で今も営業をしておられます。
京町屋の広いスペースをレンタルで時間貸し出ししておられ、時折見学会もしておられます。
アクセス
阪急の烏丸駅か地下鉄の四条駅で下車します。
みずほ銀行地下にある阪急の19番出口から地上に出ます。
地上に出て四条通を右(東)に約50m進み、最初の交差点の東洞院通を右折します。
綾小路通を越え、次の仏光寺通の手前右手に廣田紬とかかれた町屋が玄想庵です。
2020年3/29(日)の13:30~15:30に、内部の見学会が2000円で開催されました。
表から向かって右手の2階が旧館、左手の3階が新館になります。
旧館と新館の間の通路を入ります。
右手に店の間をみながら進むと、瓦を埋め込んだ塀があり、その突き当り右手に玄関があります。
塀に埋め込まれた瓦はこちらの地下から出土したもので、古いものでは平安時代のものだそうです。
玄関を入ると正面に坪庭のある表座敷。
さらに左手(奥)に向かって中座敷、奥座敷があります。
間の欄間には紬が貼ってあったり、襖の引手には紬の意匠がされています。
お茶室の奥には土蔵があります。
表座敷に戻り、表側の店の間の階段から2階に上がります。
2階の正面は新館の2階で、26畳、24畳、20畳の間が並んでおり、襖を外してつなげると70畳の大広間になります。
ここで展示会をされたりするそうです。
階段を登った後ろは旧館の2階です。
まずは20畳の広間ですが、大きめの格天井で直線の折り上げになっています。
この広間の奥側には洋間の応接室が隣接しています。
窓枠や天井の折り上げ部分の木の意匠が凝っています。
さらに奥には2階の中座敷、奥座敷が並びますが、これらは表側の広間、応接室と窓が一直線に並んでいるので、まっすぐに見通せます。
奥座敷の外からは、1階の中庭とお茶室が見下ろせます。
2階の中座敷は8畳、奥座敷は10畳ですが、廊下が鞘の間のようになっており、廊下と縁側でL字に囲んでいます。
さらにこの廊下の左手は、新館2階の70畳の大広間の奥側とつながっており、1周出来る構造になっています。
多くの座敷の中に洋間の応接室があったり、書院や窓枠の木の意匠が凝った町屋です。
今後も見学会を開催される意向があるそうです。
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