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花のいえ(角倉了以邸趾)

写真は、關鳩楼(かんきゅうろう)と表庭園。
花のいえは公立学校共済組合の嵐山保養所で、宿泊や入浴+お食事が頂けます。元々こちらは江戸時代の豪商で高瀬川を開削した角倉了以の邸宅跡です。
アクセス
嵐電嵐山駅で下車し、改札を出て長辻通を左へ進みます。
約150mで渡月橋の交差点に着くので、ここを左折します。
さらに清滝道を越えて渡月橋から約330m進んだ左手に、花のいえの唐門があります。
花のいえはかなり改築改装されてるので、主な建物は鉄筋コンクリートです。
敷地中央にある關鳩楼(かんきゅうろう)が当時の離れ座敷の外観を、そして庭園が当時の面影を残しています。
食事で訪れることが多いと思いますが、入浴もセットで
すみのくら弁当 2,900円、昼御膳おぐら 3,900円、昼御膳あたご4,900円、四季の花会席5,900円(すべて室料・税サ込)とリーズナブルですので、事前に予約された方がいいです。
唐門を入ると正面に玄関があります。
玄関手前の左手は表庭園になっており、左手には茶室の遊心亭があります。
玄関を入って受付をして左に進むとロビーがあるので、そちらで待ちます。
ロビーの右手に廊下に沿って8畳の個室が連なり、そちらで食事をします。
お部屋は廊下の左手奥に続きますが、右手には大浴場があります。
そしてロビー正面の廊下の先には關鳩楼(館内での通称:ごてんの間)があり、予約がないと見学も可能です。
本来は食事するお部屋の庭園側に外履きがあるので、中庭園から關鳩楼を回り込んで表庭園を散策することになりますが、説明の都合上玄関側から進みます。
玄関左手から表庭園に入ります。
左手には茶室の遊心亭があり、この辺りも紅葉がきれいです。
茶室の奥には樹齢300年と推定されるムクロジがあります。
砂利の散策路を進むと、右手に關鳩楼が見えます。
そのまま進み庭園に沿って關鳩楼を右手に見ながら奥を回り込みます。
途中には灯篭や苔蒸した大きな岩があります。
關鳩楼の反対側、食事をする棟との間が、伝小堀遠州作庭の中庭園です。
中央に枯山水の川が蛇行し、石橋が所々に架かっています。
切支丹灯篭があり、紅葉が非常にきれいです。
關鳩楼
予約がなければ、食後に關鳩楼の内部を案内して下さいます。
ロビーからまっすぐに廊下を進むと船底天井の外廊下になり、關鳩楼につながります。
入口には「關鳩楼」の扁額があり、林羅山の書です。
玄関間も船底天井で、狩野派の杉戸絵が複数あります。
玄関間の右手が關鳩楼の広間です。
今は朝食会場になっているそうです。
30畳以上あり、左手奥に違い棚と付書院があります。
違い棚は一部が上下繋がり箱状になっており、付書院には雪灯籠が飾られています。
かつてこちらの襖絵は長澤蘆雪筆の紙本墨画張旭揮毫図でしたが、登録有形文化財に指定されたのを機に京都国立博物館に寄託されています。
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