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2022 7/3の観劇報告(松竹座 七月大歌舞伎)

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写真は、松竹座の玄関。

さて日曜日です。
この日は、年に2回の歌舞伎鑑賞w

7/3(日)~7/24(日)までの日程で、大阪松竹座での七月大歌舞伎です。
しかし7/10(日)~7/24(日)までは、大相撲名古屋場所があるので避けたいところw
なので今回は初日の昼の部になりましたw

9:30頃に自宅を出て、10:40頃になんば着。
お昼はいつもの串カツだるまの道頓堀店(11:00開店)に並びます。
既に20組ぐらいいましたが、この後20分で列はさらに伸びていました。

11:00から食事。
もうセットではなく、好きなものをアラカルトで注文します。
11:30頃に食事を終えて、松竹座へ。
近いのでいいですね。

今回の席は一等席7列14番。
やっぱり近いと臨場感が違います。
これだから松竹歌舞伎会はヤメレません。

12:00開演。
まずは「八重桐廓噺 嫗山姥(こもちやまんば)」。
かつては傾城であった荻野屋八重桐(片岡孝太郎)は、通りがかった館の前で、自分の夫であった坂田蔵人時行(松本幸四郎)の歌を耳にします。
館に招き入れられた八重桐は、人々のなかにいる煙草屋に扮した時行でした。八重桐は、時行にあてつけるように廓での痴話喧嘩の様子を語ります。
ここが近松門左衛門が、実在した上方歌舞伎の名女形をモデルに「しゃべり」を取り入れたシーンです。
やがて親の敵討ちのために家を出たのだと明かす時行に、八重桐はその敵は時行の妹の白菊(中村壱太郎)が討ったと伝えます。
これを恥じた時行が申し訳のため切腹をすると、その魂が八重桐の体内に宿り、館の沢瀉姫(片岡千之助)を奪いに来た太田十郎たちを難なく蹴散らすというお話。

孝太郎さんのしゃべりの部分が見せ場で、中村壱太郎さんも相変わらずきれいでした。
時行が八重桐に乗り移るので、女形でのにらみは新鮮でしたし、ビシッと決まっていて爽快でした。
12:55に終了し、休憩。

13:25からは「浮かれ心中」です。
これは完全にコメディー。
大店伊勢屋の若旦那の栄次郎(中村勘九郎)は戯作者になろうと決意し、世間の注目を集めようとします。
話題づくりのために、番頭の吾平(中村扇雀)の心配をよそに、自ら親に申し出て勘当を受け、顔を見たこともない長屋の娘おすず(中村七之助)と婚礼を挙げます。
仲人役の太助(松本幸四郎)が廓で捕まって帰って来ないので大騒ぎとなりますが、無事におすずと夫婦になった栄次郎。
本来は話題作りのため形だけの婚礼で1年で離縁する予定だったのに、おずすに一目ぼれするあたりも目出度い栄次郎です。
しかし自らの書き下ろした絵草紙が評判にならず、尚も吉原の花魁の帚木(ははきぎ 中村七之助 二役)を身請けしたり、手鎖の刑を受けようと役人の佐野準之助(中村亀鶴)に頼み込んだりします。
そんな栄次郎の様子を見て、父の太右衛門(中村鴈治郎)は呆れるばかり。
栄次郎は帚木と心中のふりをしてさらなる話題づくりを狙いますが、帚木の情夫である文七が本当の心中と勘違いし、2人を刺します。
死んじゃう栄次郎、一命を取りとめる帚木。
死んで宙乗りになった栄次郎は、死んでから本が売れるという事態に複雑な思いをしながら、また脳天気に明るく2階へと消えていきます。

勘九郎さん、関西では初めての宙乗りだったそう。
もう最初から最後まで笑わしにきますw
途中で鴈治郎さんが呆れて襖を勢いよく開けて退場しようとしたら、背後の舞台セットがなく舞台裏が丸見えになるハプニングも。
そしたら幸四郎さんが、「これはいかん」とアドリブで立ちふさがって隠したり、勘九郎さんは「うちの裏はこんなになってるんだねぇ~~」とツッコんだり。とにかく笑えればいいんですねw
栄次郎の憎めないバカさが傑作ですし、勘九郎さんが非常にマッチして演じられていましたね。
勘三郎さんも喜んでおられるでしょう。

15:15に終了し、この日は帰宅しました。

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