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京都市京セラ美術館
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写真は、外観。
京都市京セラ美術館は岡崎にある京都市立の美術館で、2020/3/21にリニューアルオープンしました。
アクセス
市バスの最寄は5系統、32系統、急行100系統の岡崎公園動物園前で、
京都駅方面から来た場合、バス停を降りた目の前が京セラ美術館です。
正門はバスが来た道を戻って、最初の交差点を左折した100mほど先の左手のスロープの下にあります。
東大路からなら東山二条で下車し、二条通を約400m東へ進み、岡崎道を右折した左手です。
京都市美術館は昭和天皇即位の礼を記念し、昭和3年に前田健二郎の原案をもとに本館が建設されました。
現存する日本の公立美術館では最も古いものです。
本館、正門(南北)、北門、東門、北案内板と南案内板は国の登録有形文化財に指定されています。
正面に立ちます。
屋根の唐破風が和の雰囲気を醸し出しますが、近づくと軒が短いため唐破風の屋根が見えなくなり洋の雰囲気が全面に出てくるよう意識してるそうです。
上層に採光の窓が並んでいますが、その上の庇も採光用に四角く繰りぬかれています。
スロープを降りて地下から入場します。
入場した正面にチケット売り場がありますが、その手前右にカフェ、左に
ミュージアムショップ、そしてさらに左手奥にはザ・トライアングルという新進作家を中心に作品を展示するエリアが設けられています。
この辺りは無料エリアにしており、人が流れやすくしています。
チケット売り場はかつては地下の下足室でした。
下駄では音がするので、こちらで下足していたそうです。
今でも中央部分は当時のタイルが使用されています。
正面の階段を登ります。
登ると真っ白で広い中央ホールです。
左右の上にはバルコニーがあり、左手はエレベーター、右手はらせん階段でバルコニーに登れます。
中央ホールの左右の端から背後側に進むと、かつての正面玄関と階段が残されています。天井や照明にも細かな細工がなされています。
正面玄関の2階も展示室をつなぐホールになっており、通り側には貴賓室がありますが、通常公開はしていません。
中央ホールに戻ります。
中央ホールの左右は左右対称の構造になっており、外周に北回廊、南回廊の展示室があり、中央は吹き抜けで左手は光の広場、右手は天の中庭になっています。広場には円柱状の建物があり、かつてはお手洗いだったそうです。
中央ホールを直進すると東広間です。
ここかかつての本館の端です。
壁面の大理石や床のモザイクタイルが印象的です。
本来ここは1段低いのですが、今回バリアフリーにしたので床を20㎝ほど上げています。
その結果かつての外扉の下縁が床の下になっており、通常は開け放しになっています。
東広間の2階は談話室になっており、床のタイルは京都市の市章の意匠です。
東広間を出るとリニューアルで新しく作った部分です。
正面には7代目小川治兵衛作庭の庭園が広がっており、こちらは通常から開放されています。
右手からお庭に出られますが、戻ってこれないので注意です。
左手に進むと新しい展示室の東山キューブがあります。
本館の2階、談話室を出て廊下を右手に進むと、東山キューブの上にあるテラスに出られます。
ここから東山や蹴上の方面まで展望がよく、また本館2階辺りの意匠が近くで見られます。
2021/9/28のまいまい京都の「前田学芸員といく京都市京セラ美術館ツアー」で貴賓室に入れました。
本館2階岡崎道沿いで南側の扉を入ると、まず大きな円窓で格天井の控えの間があります。
さらにその隣に貴賓室がありました。
貴賓室はカーペット敷きで各扉にはブドウの彫り物があり洋の雰囲気もありますが、折り上げ格天井であったり柱や梁には釘隠や錺(かざり)金具があり和の要素も折衷していました。
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