京都観光のガイドブログです。定番の楽しみ方から特別拝観、さらには年に1度の御開帳まで。
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Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
百万遍知恩寺 龍見院
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写真は、本堂内部。
龍見院(りゅうげんいん)は百萬遍知恩寺にある塔頭の1つで、徳川家康の家臣で関ヶ原の合戦の前哨戦で伏見城で戦死した鳥居元忠をお祀りしています。
アクセス
百萬遍の交差点の北東にある百萬遍知恩寺の中にあります。
今出川沿いのある表門を真っすぐに進み、本堂の手前で右折します。
釈迦堂を右に見ながら塔頭の並ぶ道に突き当たるので、ここを左折します。
約60m先の1番北側にある塔頭が、龍見院です。
通常内部は公開しておられませんが、2023/10/2の14:00~16:00に浄土宗特別大公開で内部を公開されました。
表門を入ると苔のきれいな前庭があり、右手奥に玄関があります。
玄関を入ると4.5畳と1畳の玄関間を経て、本堂の左脇に入ります。
左に8畳間、右に4畳間。
さらに進むと正面に8畳間、右に4畳間があり、左が内陣です。
内陣の中央のお厨子には本尊の阿弥陀三尊像、左の脇壇には弾誓(たんぜい)上人像と法然上人像、右の脇壇には聖観音菩薩像、地蔵菩薩像と阿弥陀如来立像がお祀りされています。
さらに奥は3畳が4つ縦に並んだ12間で、こちらに龍見院・・・と書かれた鳥居元忠の位牌がお祀りされていました。
表門を出て右手に進むと墓地があります。
この中に鳥居元忠のお墓があり、こちらはいつでもお参り出来ます。
墓地を入って真っすぐに進むと正面突き当りに大きな石の鳥居と奥におどうがあります。
これが圓光大師廟所で、これを左に進みます。
左に進んだ先に石で囲われた2m四方ぐらいの目立つお墓があります。
これが鳥居元忠のお墓です。
正面の石の扉には鳥居家の家紋 鳥居笹が掘られており、石の鳥居の奥にお墓があります。
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2024 7/15の拝観報告1(下鴨神社 京の夏の旅)
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写真は、神宮寺跡。
3連休の最終日です。
この日はほぼ余事象的な日程。
要するに「この日に特異的な予定がなかった」ので、このスキに行けるとこ行っとこうという感じでした。
9:20頃に自宅を出て、地下鉄東西線と京阪電車で出町柳駅へ。
9:45頃にやって来たのが、下鴨神社です。
京の夏の旅での訪問です。
今回行ったこと全くがないところはなかったので、
「行ったことがない場所があるところ」
にしました。
下鴨神社の特別公開は本殿、大炊殿+秀穂舎に加えて、7/1から公開になった神宮寺旧跡でした。
なので、ほぼ神宮寺旧跡目的ですw
9:55から本殿の特別公開開始。
本殿脇のクーラーの効いたお部屋で説明。
そして外に出て三井社と大炊殿。
もうこの辺りは何度も来ているので軽く。
そして神宮寺旧跡へ。
糺の森の参道の途中にあります。
州浜の池が再現され、伽藍の基壇跡があります。
散策路も整備されており、藤棚もあるみたいです。
また以前は河合神社にあった鴨長明の方丈庵がこちらに移築されていました。
もうずっとこちらに置いておくそうです。
そして最後は秀穂舎。
かなり久しぶりだったので、ほぼ内部を忘れていましたw
いい機会でしたね。
10:45頃にこちらを出て、次へと向かいました。
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松陽院
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写真は、本堂の座敷。
松陽院は堀川五条にある真如院と同じく本圀寺(日蓮宗)の塔頭で、コワーキング スペースとしても活用しておられます。
アクセス
堀川五条の交差点の南西角から、五条通側へ約100m進んだ最初の信号のある猪熊通へ左折します。
そこから約120m進んだ左手に松陽院の表門があります。
今回は2023/10/1のAll at DAY Book and Marketでお邪魔しました。
玄関を入ると本堂の左側面になります。
玄関間の右手に板の間の応接間、正面に8畳間。
その左手に6畳間があり、これが方丈建築での礼の間になります。
6畳間の奥に8畳間があり、これが所いわゆる室中の間でこの左手が内陣です。
内陣中央には日蓮宗寺院の配置である日蓮上人像、多宝如来と釈迦如来などがお祀りされています。右の脇壇には鬼子母神像、左の脇壇は開基の上人像と思われます。
8畳の室中の間の奥には6畳間が横並びにあり、檀那の間と衣鉢の間に当たります。
檀那の間には床の間と床脇の違い棚がありました。
室中の間の右手には本堂の前庭がありました。
苔がきれいで奥は少し築山になっており、やや左には織部燈籠があります。
右手には石組みの滝と松が配されていました。
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2024 7/14の拝観報告4 最終(玄想庵 山本義博 琳派・RINPA 作陶展 茶会)
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写真は、離れの茶室。
ごはん処 矢尾定を出て、綾小路通を東へ。
東洞院通を南下して、12:45頃にやって来たのが玄想庵です。
この期間こちらでは山本義博 琳派・RINPA 作陶展が開催されており、
それに付随して14日と15日は山本先生がお茶会をされるとアマ会の桜さんから連絡がありました。
そこで事前に初日の1席目を予約しました。
アマ会のkiさんご夫妻も一緒で、1席7名でした。
薄茶2服で3,000円。
1階の店の間から座敷に作陶の展示があり、奥座敷が待合。
中庭を通って奥の離れの茶室が本席でした。
13:00頃にお茶席に入ると、床の間には鯛と海老の絵。
花入れの周りには貝殻が。
席主の山本先生も海柄のシャツで登場w
桜さんからの事前情報の通り、型破りなお茶席です。
7/15が海の日ということもあり、テーマはもちろん「海」。
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写真は、お菓子は亀屋則克の浜土産(はまづと)。
お菓子は浜土産。
ですよね~~~w
半東はおられず、山本先生がお話をしながら全員お点前して下さいます。
また山本先生とお知り合いのお正客さんもよくおお話されますし、
同席の方々も待合でお話していたので、非常に話も続いて楽しいお席でした。
写真も撮り放題なので、皆さん結構自由な感じでしたね。
2服目は水屋からの点出し(山本先生のお席はこのスタイルだそう)。
「お茶会はみんなで楽しむもの」を具現化したようなお席でしたね。
13:50頃に席を終えて出てきたら、2席目待ちのあきさらささん、Hitoさんとさくらさんがおられました。
3席目には桜さんが、翌日の1席目にはTさんが来られるので、アマ会の方も多かったですね。
14:00にはこちらを出て帰宅。
この日が名古屋場所の初日でしたのでw
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法輪寺 下京区
写真は、表門
法輪寺は、西本願寺の東側にある浄土真宗本願寺派の寺院です。
アクセス
京都駅から市バス50系統に乗り、西洞院正面で下車します。
下車してさらに1つ先の交差点を左折して、旧花屋町通へ。
さらに1つ先の交差点を左折して東中筋通へ。
約10m先の左手に法輪寺の表門があります。
江戸時代初期に12代門主准如上人から法輪坊と名付けられた塔頭でした。
豊後大友氏の末裔である戒雲が初代住職となり発展しましたが、幕末の蛤御門の変の火災で焼失しています。
通常は非公開ですが、2023年11月の非公開文化財特別公開で内部が公開されました
表門を入ると前庭を経て左手の玄関から入ります。
玄関間を経て左手に進むと本堂です。
本堂は浄土真宗寺院特有の座敷御堂の形式で、内陣が1段高くなっています。
10畳の座敷の奥に6畳の外陣があり、6畳間の奥が内陣。
6畳間の左手に4畳半の茶室があります。
4畳半の茶室は落天井で、奥が化粧屋根裏で手前が竿縁天井です。
10畳間の左手には床の間があり、床柱は桜の面皮付き。
床の間の板は樫の木の1枚板。
ちんくぐりもあります。
この床の間に明如上人像と聖徳太子像が掛けられていました。
さらに10畳間の右手には縁の間があり、その外には小さなお庭もありました。
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2024 7/14のランチ報告3(ごはん処 矢尾定)
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写真は、日替定食 1,000円。
さて12:00に油小路仏光寺終了で、午後は13:00から東洞院仏光寺でお茶会でした。
お昼をどうするかを、事前に考えました。
移動も含めて1時間。
しかもお茶会なんで15分前には着きたいので、45分。
ならばポイントは3つ。
・祇園祭だけど、並んでいるヒマはない
・ワンプレートなど時間がかからないもの
・ほぼこの油小路~東洞院のルート間にあり、遠回りがないところ
以上をよ~~く吟味した結果、事前にTELで新町綾小路にあるごはん処 矢尾定を予約していました。
12:05頃に到着。
やはり船鉾の近くだけあって、20人ぐらい並んでいます。
そこをスルーして、店内に入り予約した旨を使えると並び待ち1番にしてくれましたw
もう1分ぐらいで呼ばれて注文。
前回の2022年3月と同じく、今回も日替定食。
以前は800円だったんですね。
前回も書いていますが、こちらはやさしいお味。
写真で比べてもおかずは毎回違いますね。
今回のおかずのメインはイカフライでした。
サクッと美味しく戴いて、12:30頃にこちらを出ました。
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TIME'Sビル
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写真は、外観。
TIME'Sビルは安藤忠雄が設計し、1894年に竣工し1992年に増築した木屋町三条にあるビルです。
アクセス
京阪電車の三条駅で下車します。
6番出口から地上に出て左へ。
三条大橋を渡ります。
三条大橋を渡り切って約60mで高瀬川のある木屋町通との交差点に来ます。
これを渡ったすぐ左手にTIME'Sビルがあります。
設計のコンセプトは 「建物を高瀬川と結びつけ、人と水との触れ合いを取り戻すことによって、景観の保存と同時に、街に新しさを吹き込むことを求めた」そうです。
当初は高級アパレル店や飲食店などが入り、洗練されたファッションビルでしたが、新型コロナの影響もありここ数年はテナントが入っていない状況でした。
2023/7/9、まいまい京都のTIME'Sビル&毎日新聞京都ビル、一日限りの特別公開で内部に入りました。
三条通側から入ると、高瀬川沿いにまっすぐに廊下があります。
三条通の高さは2階で、1階はさらに下の高瀬川のレベルになります。
さらに上の3階まであります。
内部はコンクリートが打ちっぱなしで各部屋がありますが、高瀬川沿い以外は通路が真っすぐではなく入り組んでおり、階段や扉も多いので迷路のようです。
また中ほどには採光の兼ねた吹き抜けがあり、これは町屋の坪庭の雰囲気を模しているそうです。
奥行きの2/3辺りのところに、斜めになった壁が残っている部分があります。
1階はそこに段差もあるので分かりやすいですが、そこより奥が増築部分です。
増築部分の屋根はボールド屋根のなっています。
1階は高瀬川沿いで廊下に柵もないので、水面が非常に近いです。
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2024 7/14の拝観報告2(祇園祭 太子山 太子山の会所「秦家住宅」、屏風祭の奥座敷を拝見 まいまい京都)
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写真は、太子山会所の秦家住宅の店の間。
シェアサイクルで宝厳院から阪急の嵐山駅へ。
ここを急ぐためにシェアサイクルでした。
そして阪急で嵐山駅~桂駅~烏丸駅へ。
10:00頃に鶏鉾に到着しました。
この日は9:30からまいまい京都の「祇園祭・太子山 太子山の会所 秦家住宅、屏風祭の奥座敷を拝見」がありました。
参加者は18名、参加費は6,500円でした。
本来は9:30に四条駅に集合。
長刀鉾→御手洗井→菊水鉾→鶏鉾とまわっているのですが、先のツアーがあり10:15頃に鶏鉾で合流出来ました。
その後は白楽天山→岩戸山→新町通を戻ってきて→船鉾→伯牙山→西洞院通を越えて→芦刈山→油天神山→太子山へと参りました。
その都度先生が各鉾の由来や、装飾の特長などを解説して下さいました。
以前からお話しているように、この辺りは僕の実家があった付近。
もう道は庭のように覚えており、祇園祭は子供の頃からの祭(小学校低学年時は長刀鉾の粽売りをしていましたw)。
でも鉾や山の詳細って知らないんですよねw
せいぜい京都検定で勉強した程度。
なのでいい勉強になりました。
また最終目的地の秦家住宅は1階の店の間が、太子山の会所なんですね。
祇園祭の際、あまり西洞院通から西に行ったことがなかったので全く気付いていませんでした。
今回はその秦家住宅にお邪魔して、奥様から町屋のことや祇園祭との関わりなどのお話をお伺いした後、自由見学して12:00頃に解散となりました。
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なか卯七条新町店(富士ラビット)
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写真は、外観。
なか卯七条新町店は自動車販売の「日光社」という会社のオフィスとして、大正12年に竣工しました。
戦後はラビットスクーターの販売代理店である富士ラビットになり、今はなか卯の七条新町店になっており、建物は国の登録有形文化財です。
アクセス
京都駅から烏丸通を北上し、七条通へ。
烏丸七条の交差点を左折して、約320m進んだ新町七条の交差点の角にあります。
外観です。
鉄筋コンクリート造ですが、下の方の外壁には煉瓦が積まれています。
屋上部分の外壁には菱形の意匠、2階と3階には直線の柱を入れ、特に中央部分は円柱になっており、セセッション風のデザインです。
2階中央上方には天使のレリーフが施されており、1階入口の上部には今でも「富士ラビット」の文字が残されています。
店内はかなり改装されており、当時を偲ばせるのは通りに面した1階の欄間部分のステンドグラスぐらいです。
ステンドグラスは中央はタイヤ、東側にはフォード車の車、西側には田舎町を走る車が描かれています。
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2024 7/14の拝観報告1(宝厳院 お寺でモーニング 嵐山 宝厳院で過ごす朝のひととき)
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写真は、書院。
3連休の中日の日曜日です。
この日は朝から地下鉄東西線、そして嵐電にて嵐電嵯峨駅で下車。
もう1つ先が嵐電嵐山終点ですが、その1つ前で降りてシェアサイクルを借ります。
8:15頃にやって来たのが、宝厳院です。
この日は8:30からEX旅の「天龍寺塔頭宝厳院 お寺でモーニング 嵐山 宝厳院で過ごす朝のひととき」でした。
もうかつての「そうだ 京都、行こう」の会員企画をこのEX旅が担っているような感じですね。
参加費は3,200円。
参加者は20数人おられました。
アマ会のTさんも来ておられ、久しぶりのご一緒でした。
この時期は特別公開期間ではなかったので、北側の檀家用の門から入り、さらに庭園にも書院脇の門から入りました。
まずは本堂へ。
ここでご住職のお話。
そして8:50頃に終了し、一旦お庭参観。
9:05頃から書院で「パンとエスプレッソと」のモーニングでした。
今回はこちらの書院が久しぶりでした。
ちなみにこのタイミングで次のツアーに確実に間に合わないと思ったので、外に出てTELで連絡しています。
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写真は、パンとエスプレッソとのモーニングセット。
書院で2列に横並びで、こちらのセットが出てきました。
ただしパンの種類はここに違い、どれになるかは運ですw
僕のは手前下のが中にベーコンやピーマンが入ったフランスパン生地の総菜パン。
緑のは抹茶のメロンパンですが、中にホワイトチョコが練り込んでありました。
そして右のは上が白玉団子で、その下にカスタードクリーム。
甘党の僕にはいいセットでしたw
9:15頃にモーニングを終えて、庭園へ。
一通り拝見し、9:30頃にこちらを出ました。
ちなみに10:00完全退出でした。
こちらのツアー、9/22(日)にも開催されます。
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TSUGU 京都三条 by THE SHARE HOTELS(旧日本生命京都三条ビル)
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写真は、外観。
TSUGU 京都三条 by THE SHARE HOTELSは旧日本生命京都三条ビルで、国の登録有形文化財です。
アクセス
地下鉄の烏丸御池駅で下車し、5番出口から地上に出ます。
地上には烏丸通沿いに出るので、後ろ側に進みます。
すぐに三条通との交差点になるので、三条通に左折します。
約400m、交差点で4つ目の角が柳馬場通で、その左手前の角にあります。
大正4年に辰野金吾と片岡安により設計され竣工。
1983年に南東の一部を残して改築され、さらに2019年に現在のホテルになっています。
角地に目立つように塔屋が建てるのは、ヨーロッパを手本にした明治建築の様式です。
塔屋の屋根はスレート葺。
外壁は灰白色の石材を貼り、セセッション風の細かな意匠が施されています。
通常は外観だけですが2023年11月の京都モダン建築祭では、柳馬場通沿いのホテルエントランスから4階に上がり、ホテルのシェアキッチンの窓から塔屋を近くで見ることが出来ました。
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2024 7/13のランチ報告(鮎の宿 つたや)
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写真は、合掌1の部屋。
3連休の初日です。
この日は10:30頃に車で自宅を出て、JR花園駅でKiさんと姪のMちゃんをpick up。
そして11:10にやって来たのが、鮎の宿 つたやです。
もう夏恒例の行事ですw
今年もつたやで、今回は合掌1の部屋(昨年は隣の合掌2)です。
4/1に予約しています。
現地でYsさんとも合流しているので、今回は4名です。
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写真は、鮎懐石 ドリンク込みで2,1000円。
写真1はつたやの店先。
平野屋まで無人でした。
写真2の先付、写真3の鱧、写真7の森嘉の豆腐、写真9の水菓子以外はすべて鮎。
刺身、塩焼き、天ぷらに鮎御飯。
最後の鮎御飯は鮎雑炊、鮎そうめんから1つ選びます。
今年も旬の鮎は美味しかったです。
それにイサム・ノグチ作のお部屋も2年かけて両方行ったし。
来年は中村外二作の数寄屋にしようかなw
食後は妻からお呼び出しがあったので、最後はちょっと急いでもらって14:15頃に出て、この日は帰宅しました。
最後までゆっくりすると14:30頃になります。
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今原町屋
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写真は、1階の座敷。
今原町屋は組みひも職人であった今原喜久一によって昭和4年に建てられた表屋造りの京町屋です。
今は飲食店として利用しておられます。
正面左手の玄関を入ると、右手は見世の間ですが中は見えません。
通り庭を抜けると玄関庭になり右手に玄関間があるので、ここが玄関棟でしょう。
ここから左、奥側が母屋です。
今は雨で濡れるの、玄関庭の上に屋根が増設されています。
母屋側の通り庭は今は閉めて段差を解消し、キッチンとして使われています。
玄関間は4畳半で、右手奥に古い金庫があります。
ダイヤルはイロハで合わせます。
左手に進むと奥座敷です。
次の間は板の間、本間はカーペットが敷かれています。
本間の方には床の間や仏壇があり、奥には飛び石がきれいに配された奥庭があります。
奥庭の向こうには離れがありますが、当日は非公開でした。
次の間に2階への階段があります。
2階に上がると左手は見世の間の上になります。
手前は6畳間、奥(通り庭の上)は洋間になっています。
町家の2階に洋間があるのは非常に珍しいです。
観音開きの扉や背板は楢の木で、床は寄せ木造り。
漆喰の天井に窓のガラスはダイヤモンドカットです。
階段を上がった玄関棟の上は板の間で、右手の母屋の2階は広間になっています。
こちらにも付書院、床の間や違い棚がありました。
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2024 7/7の拝観報告4 最終(松竹座 七月歌舞伎)
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写真は、一等席 9列10番から見た舞台。
地下鉄なんば駅で下車して、15:30頃にやって来たのが大阪松竹座。
七月歌舞伎の夜の部です。
今回は中村時蔵さんが「萬壽」を、梅枝さんが「時蔵」を襲名される記念の公演でもあります。
まずは16:00から義経千本桜の三段目のうち、まずは木の実と小金吾討死。
いがみの権太が出てくる義経千本桜の三段目は度々上演されており、僕もこれで3回目。
この演目はもうディテールも入っていますw
主馬小金吾が中村歌昇さんで、お守りする六代君は歌昇さんの長男の中村種太郎くん。
さらに茶店で遊んでいる権太伜善太郎は次男の中村秀乃介くん。
もちろんいがみの権太は片岡仁左衛門さん。
出てこられるだけで、舞台が締まりますね。
あんなカッコイイ80歳、見たことないです。
主馬小金吾が討ち死にして、その首を持って帰るのが鮓屋弥左衛門の中村歌六さん。
歌六→歌昇→種太郎、秀乃介で、播磨屋3代勢ぞろいでした。
さらにすし屋ですが、長いのでここまで16:50で10分休憩。
17:00からは義経千本桜 すし屋です。
ここで弥助(こと三位中将維盛)の中村萬壽さん登場。
使用人の低姿勢ぶりから、維盛となった時の威厳の空気感がさすがです。
終盤出てくる梶原景時 の坂東彌十郎さん(鎌倉殿の13人での北条時政役)。
背が高いので、悪役映えしますねw
18:30に終了。
ここから30分の幕間なので、食事タイム。
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写真は、叙々苑の上カルビ弁当(4,600円)と叙々苑サラダ(650円)。
梅田のルクアの10階にある叙々苑に事前にお弁当を発注し、15時にpick upしました。
叙々苑には何度か行ったことがありますが、お弁当を戴いたことがなかったので今回はコレに。
お肉がメッチャやわらかくて、もちろん美味しい!
手拭き、爪楊枝は当たり前で、紙エプロンや消臭タブレットまで付いているのはさすがです。
19:00からは舞踊の演目の汐汲。
蜑女苅藻の中村扇雀さんの舞が優美でしたね。
今まで見た扇雀さんは立役か「おばちゃん」役で、あまりマジの舞踊は観たことがありませんでしたが、体幹のブレない、手先まできれいな踊りでした。
また相手役の此兵衛は萬壽さんの次男の中村萬太郎さん。
次の八重桐廓噺にも出てこられます。
19:25に終了。
ここから20分の休憩。
ってことで、僕はおやつタイムw
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写真は、新宿高野のpetifハピネス~2色メロン~ 972円。
こちらにしました。
京都にはないお店。
他のお店で桃のパフェのようなのもありましたが、背が高くて戴くまで現状保存しておく自信がなく断念w
でもこちらも果物たっぷりで、スポンジもメロン味。
クリームも濃厚で甘すぎず、非常に美味しかったです。
そして19:45から八重桐廓噺 嫗山姥。
こちらも1度見たことがあるので、あらすじはOK。
大体のあらすじが分かっていれば、初見でも十分楽しめます。
ただ複数回観てディテールまで分かってみるとさらに面白いのも間違いないです。
主役の荻野屋八重桐は中村時蔵さん、萬壽さんの長男。
ちょっと出てくる煙草屋源七(坂田蔵人時行)は尾上菊之助さん。
これから菊五郎2人体制(お父さんと)ですねw
腰元のお歌が先にも出られていた中村萬太郎さん(萬壽さん次男)。
なので今回は萬屋勢ぞろいですw
今回気づいたのは源七の妹役 白菊の片岡孝太郎さん。
基本女形なので、殺陣を見たことがありませんでした。
今回は女性ながら殺陣の場面があったのですが、所作がきれいでした。
動きのキレもいいですね。
最後の方で沢瀉姫の中村壱太郎さんを悪役の太田十郎の中村鴈治郎さんが引きずって来た時は、「実の親が息子を引きずって来た」のが面白かったですw
20:35に終了。
毎回ですが、歌舞伎は観終わってみてよかったな~~~って思います。
次は12月顔見世・・・の前に、もう1回ありそうですw
大阪からなので、帰宅したら22時でした。
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和楽
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写真は、外観。
和楽は築250年の武家屋敷を利用した海外の方向けの侍体験の施設です。
アクセス
市バスのみぶ操車場で下車します。
バス停前に団地がありますが、それとは後院通を挟んで反対側に渡ります。
信号のある超細い道(車1台がギリギリ)があるので、この蛸薬師通を進みます。
進むほどにこの道は広くなります。
交差点から約120mの左手に和楽の表門があります。
市バスのみぶ操車場で下車します。
バス停前に団地がありますが、それとは後院通を挟んで反対側に渡ります。
信号のある超細い道(車1台がギリギリ)があるので、この蛸薬師通を進みます。
進むほどにこの道は広くなります。
交差点から約120mの左手に和楽の表門があります。
江戸時代、二条城近くの奉行所に監獄があり、その監獄の番役人の邸宅だったそうです。
2024年1月のOtonamiでの「京都 和樂 築250年の武家屋敷で書家・清高院月蓮氏に学ぶ書道と水墨画 −道着に身を包んで−」にて、こちらで書道と水墨画の体験をしました。
表門を入ると右手に蔵、正面に主屋、左手は元は馬小屋でしたが、今は剣の体験をする広場になっています。
主屋に入ります。
こちらの邸宅の特徴は中央にまっすぐ通り庭があり、その右側が公邸、左側が私邸になっているところです。
まずは左手の私邸から。
3畳の玄関間に上がり、右手に進みます。
4畳の控えの間には陣屋にあるような提灯の入った箱が並んでいました。
4畳間の奥に6畳の二の間と8畳の一の間が並んでいます。
一の間の床の間は長押には手斧で飾り彫りされています。
一の間の奥には苔がきれいで、お社のあるお庭があります。
私邸の二の間で書道と水墨画の体験をしました。
体験後に公邸側も見せて頂けました。
主屋に入って右手の3畳の玄関間に上がります。
玄関間には正面と左手に襖があり、まずは正面に入ります。
正面には8畳の三の間、その左手に8畳の二の間、さらにダリ手に8畳の一の間が並んでいます。
玄関間の左手に進むと二の間、一の間に並ぶ4畳の廊下の様な鞘の間があります。
つまりそれぞれの間を仕切って使う場合、鞘の間から入れば他の間を横切らず各部屋に直接入れる仕様に出来ます。
この公邸側の広間で坐禅や茶道体験などをされるそうです。
一の間の外にも石燈籠のあるお庭があります。
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