買っちゃいました。
【木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか】
第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作です。昭和30年代当時、視聴率100%で放送された試合で負け役となった木村政彦についてのノンフィクション。発売時に結構いろいろなメディアで報じられた本で、興味はあったのですが、何せ700ページ2600円の大作。700ページはともかく2600円は、貧乏サラリーマンの僕にはちょっとという思いがあり、躊躇っていました。
私事ですが、空手とプロレス。これがあったお蔭で、劣等感の塊だった僕は、10代、20代の頃を前向きに生きる事ができた。ただ、格闘技とプロレスについては、最近、いろんな事が明るみに出てきており、
”俺らって、梶原さんや大山さんに一杯喰わされてただけなんじゃね~?”
っていうのがここ数年間感じている正直な懸念。その辺の事を確かめたかった。僕が好きだったのは80年代~90年代前半のプロレスで、流石に力道山や木村政彦については教養程度(笑)の知識しか無く、試合映像も殆ど観たことがない。ですが、15年間無敗の実力者でありながら30代で負け組となった人間の、その後の半生にも興味が有りました。
この本、当然、大山さんも嘉納さんも登場する。嘉納治五郎が当て身(打撃)無しの柔道を大変危惧しており、所謂、今の柔道スタイルを”牛の角突き合いだ”と嘆いたなんて話もあり、昭和から平成の格闘技裏話も垣間見れそうです。
久し振りに、読み出したら止まらんという感じです。老いたりとは言え、格闘技ネタにはついつい喰いついてしまいます。
もしも神というものがいて、
”大会社の社長にしてやる、カネもいっぱい”
というのと、
”20年前の体に戻して強くなる為の時間や環境を望むだけやる”
というののどちらかの人生を与えてくれるのなら、即断で後者を選びますねぇ。
まあ、この長篇を読み終えたら、また感想を書く・・・・・・かもしれません。
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