先に書いた「ワルキューレ」、第3幕冒頭で8人のワルキューレたちの馬はうまい仕掛けで、彼女たちは到着後にその板を滑り台のようにして下りてきた。
一方もう一人のワルキューレであるブリュンヒルデの馬は、この演出ではここで具体的に姿を見せていない。次作第2夜「ジークフリート」ではどうなるのか楽しみだ。
ところでブリュンヒルデの愛馬の名は「グラーネ」であるが、実は中央競馬にグラーネがいる。
先日ある重賞レースを見ていて気がついた。しかも武豊の騎乗だったから期待した、このレースではそれほどでもなかった。
この名前は意識してつけたのだろうと調べてみると、牡3歳つまり今年ダービーを目指すわけで、父はネオユニヴァース、その父はかのサンデーサイレンスであるが、母の名がなんとウォークリンデ、つまり前作「ラインの黄金」に出てくるラインの乙女たちの一人、そして母の父はSingspie(ジングシュピール)で外国産馬、ジングシュピールは歌芝居(魔笛もそう)だから、そういう流れでグラーネになったと想像する。
グラーネはこのように良血で、騎手もこれまでデ・ムーロ、武豊などだから期待されてるのだろう。もう少しするとかなり走るかもしれない。