キールタンの音頭を取らせていただくことが多いので、音楽を学んだことがあったのですか?と、よく聞かれます。
実は、私は小学校からピアノを習っていました。でも、どうしてもお稽古が好きになれない…。お稽古日は月曜日だったので、月曜日の朝になると頭痛がしてくる始末。
学校に行きたくない子に心理的に起こる「月曜日の頭痛」ですね。
私の場合は学校は大好きで休みたくない。けれどピアノは休みたい…。
そんな私ですからいまだに譜面は読めません(笑)。
大分前ですが、私のキールタンをすぐに採譜された方がいらっしゃいました。
ところが、次の日に唱えた私のキールタンが微妙に違っていたらしくて「違う!違う」と呟いていたそうです。そうなんです。私はいつも気分で歌っているのです。
川越NHKに田原豊道先生の旧知の間柄でプロのオペラ歌手が生徒さんとして在籍されていたことがありました。
このかたの前で、キールタンの音頭をとるのはいささか気がひけましたが、そのかたは少しもこだわらず「(荻山は)ソプラノですね」と、おっしゃるもので身が縮む思いがしたのを覚えています。
プロ中のプロは大らかなのですね。救われました。
ですから皆さんも安心して唱えてくださいね。楽しければ良いのですから…。(荻山貴美子)