雪山童子こと豊道です。
久しぶりのブログ書き込みです。
伝統(流儀、型)の尊重と継承について一言!
私の口癖は「大人(だいにん)よ、柳に風…。枝葉の問題は風まかせ。肝腎要の問題は大地にしっかりと」です。
さて、肝心要とは何でしょう?
それは、荻山貴美子理事長が前回の『ヨーガの四季』の「スーリヤ・ナマスカーラを再考する」で述べておられるように、伝統的な行法…たとえば、太陽の礼拝、月の礼拝、そして、その延長線上にある「ねどこのムドラー」を我流にアレンジしないことです。
伝統的なものは磨きに磨かれてきているものですから、省くものもなければ、ましてやつけ加えるものもないのです。大切なのは、その精神性であり、何を感じ取るかにかかっています。
ところが、しっかり継承してくれる人が多い中で、長い間の習い性で型が崩れている人も出てきているのは残念です。
ひと味違ったものを入れたいということからくるのでしょうか?もしそうなら、それは慢心でしょう。
また、何十年も前の、私が捨ててしまったもの(まだ手探りだったころの磨かれる前のもの)を一度覚えたら百年目とばかり頑固に続けている人。いや、見直さない人。つまり気づきのない人です。
あるカルチャーでホームヨーガが写真入りで紹介されました。
何と、そこに掲載されていた写真は、私が今、ご指導しているものではなく、まだこんな型が残っていたのか…と驚くものでした。
ホームヨーガの基本の基本はどこへやら…です。
また最近我流になっているものがあるのを知り、愕然としております。
その例を挙げましょう。
天空への礼拝(仰向けのダイヤのポーズ)に魚のポーズを組み入れたり、合掌の手を頭の上に伸ばしストレッチしたり…。
ねどこのムドラーの中で行う、ねじりのポーズをアルダ・マッチェーンドラ・アーサナに変えてみたり…。
実は、私がこだわっているにはちゃんとモデルがあるのです。
その根拠はまた次回お伝えしましょう。
長いことヨーガを指導しているかたはご自分の堅く信じて疑わない…という習い性を見直してみましょう。いつも初心に戻り反復練習です。
私たちは幸いにも、しっかりしたテキストを持って学んでいます。ロングセラーの『ヨーガを始める人のために』の最新版です。荻山貴美子先生の編著です。これに拠り所を求めれば間違いありません。