対話は讃美と感謝と誓願ではないか…
と約2名の方からご質問?
インド大使館で功労賞授賞の時に、田原豊道先生がご挨拶なさった一文のことです。
ヨーガ=礼拝=対話
この礼拝という言葉を表現したまでのことです。
ヨーガは天地自然に存在するものを讃美することから始まり、感謝を捧げ、それらと一つになる…
礼拝は、挨拶、対話、帰一
これを端的に語呂よく、日本ヨーガ学会以外の方に分かってもらえるようにしたのが、
「対話で大切なのは讃美と感謝と礼拝」
いずれにしても同じこと。TPOに応じて表現しているのです。
さて、こんなことを聞いたことがあります。
ある出版社の校正者は出版後、誤植が見つかると、自殺しかねない落胆ぶりだそうです。
日常的にはなかなか適応が難しいタイプだそうですが、プロとしては立派です。
ごく稀ですが『最新 ヨーガを始める人のために』の一般読者の方から質問やら何やらを受けたことがあります。
たとえば、ハは太陽、タは月。この本では逆になってますよ…とか。
実はどちらでもいいのです。
陰陽のヨーガ、ハタヨーガを説明する方便なんですから…。
日本ヨーガ学会ではハは月(陰)、タは太陽(陽)としています。スワミ・サティヤーナンダ師の説と同じ。
陽陰とはあまりいわないです。
陰陽…つまり、月が先。
でも、このご質問のお陰で、この方は会員になってくださり、インドにもご一緒しました。
話は変わりますが、ベトナム人僧侶、ティク・ナット・ハンは徹底して、呼吸は、「吸って、吐いて…」
と、吸うほうが先。
その根拠になっている経典は『念処経』だと思いますが、これを「吐いて、吸って」…とするものもあるのです。
つまり、数息観を吐いて吸って…と実践するか
吸って吐いて…と実践するか。
これが流儀なのだと思います。
これだと決めたらフラフラしない。それぞれが根拠に基づいていることならば、徹底すべきだと思います。
ヨーガ・スートラ1・31
「苦痛、憂鬱、からだの不安定、呼気と、吸気の乱れは心の障害に伴うものである。」
私たちは自分が最初に習い覚えたことを絶対視する傾向があります。
たとえば、聖徳太子の17条憲法の第1条
に君父があります。辞書的にはくんぷと半濁点
しかし、中村元博士はくんぶと濁点にしています。
どちらにしても大勢に影響はない…とは思うのですが、読者の方の中には、虫眼鏡で間違い探しを試みたい、という方があることはあります。
『ヨーガの四季』は、
出来上がったら、最終的に、6人の方の校正、そして、サンライズの木村健一郎さん、事務長の松本聖美さんにも加わってもらい、はじめて皆さんのお手元にいきます。
それでもミスがあれば仕方がないのです。ですから決して自殺なんかしないようにしましょう(笑)
まずは大局でお読みいただき、虫眼鏡はそれからおもむろに出し、もしどうしても気になるところがあれば、事務局までご連絡ください。
私も普通に読書していて校正ミスを見つけることがありますが、私には、その本の1ページ、気づくことがあれば大満足の本となります。
佐賀ヨーガ連盟大会の前に一服しています。
ただいま、熊本の仲田環先生ご一行様がご到着(荻山貴美子)