こんなことがありました。
青山NHKの夜のクラスの授業中に携帯のバイブが何度も鳴りました。
あまり頻繁なので、シャヴァ・アーサナの時に、留守電を聞きました。
ある県のカルチャーでした。
「荻山先生の携帯でしょうか?◯◯カルチャーです。今日、先生が見えないのですが…」
私も授業中ですし、とにかく終わってから連絡しなくては…と。
この日の担当は誰だか分かっていましたから何度も何度も携帯に電話をしました。
出ません。何だか心配になってきました。行き倒れたのではないか…と。
ドキドキしながら自宅に電話。
本人から「あら~、荻山センセ、珍しいですね。自宅に電話だなんて」と、軽くあしらわれてしまいました。
「きょ、きょうの◯◯カルチャーの授業、どうされました?」
すると彼女は…
「きょうは水曜日、水曜日、第3…アッ!」
つまり、彼女は普通に忘れちゃったわけです。
2ヶ月後、彼女の他の担当クラスの日、当日の2時間前に電話がきました。
「先生、今日は調子が悪くてクラスに行けませ~ん」
「ちょっと待って!そんなに急に言われても私だって新幹線に飛び乗っても間に合いませんよ。何とかして行ってくださいね」
その日の夜、電話をしました。
「体調が悪いのによく乗り切りましたね。その後いかがですか?」と。
そしたら
「やっぱり調子が悪かったので◯◯カルチャーに電話して休みにしてもらいました~。今は元気で~す」と。
カルチャーは大変だったようです。連絡しようもなく、いらした生徒さんに平謝り。
彼女にはいつもハラハラドキドキ。
正直言って、こういう無邪気な人にはちょっと憧れちゃいます。
ヨーガが大好きなのに奔放すぎる?
もちろん、彼女が担当していたクラスは程なくクローズになりました。
でも、人生はニャンとかなるのです。
横浜にいます。(荻山貴美子)