日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

大切なことは目に見えない

2017年03月06日 20時14分06秒 | 思うがままに
ヨーガ・スートラ1・36に

【辛苦を離れ、光に満ちても心の清澄は保たれる】

とあります。

現象世界は、一瞬の停止もなく変化に変化を重ねていきます。

環境も社会も修行者も一点集中した心さえ変化の中にあります。

心の転変によってあらわれる心のはたらきと心の段階ですが、今日は心の段階をご一緒に見ていきましょう。

ヴィヤーサによると心の段階とは
➀動揺した状態
②ぼーっとした状態
③散乱した状態
④集中統一状態
⑤心のはたらきがコントロールされた状態

という5つである…と。


最初の3つが心の発現状態であり、あとの2つは寂静状態になります。
私はほとんど発現状態です。(笑)

寂静転変とは、発現状態の潜在印象が意識の表面に顕現する力を失い、寂静状態の潜在印象が顕現することだと、ヨーガ・スートラの第3章に述べられています。

すべての波が沈静されている状態とは程遠くても、ほんの一瞬でも辛苦を離れて光に満ちても心が穏やかになるのですから嬉しいですね。


ところで、アビヤーサ(学習)自身は難しいことは何もない…とスワミ・サッチダーナンダ師はおっしゃっていました。

ただ、やっかいなのは、私たちは古い習慣から、なかなか抜け出すことができないことだ…と。でもそれは新しい習慣を培うことにより徐々に消えていくというのですから、これもまた嬉しいことです。


私たちの日常の経験の陰には本来の自己=光り輝く魂が潜んでいます。
でも暗闇の中では見出すことができません。だったら光をもたらすといい!

昨年、コモリン岬で瞑想をした時、あの瞑想ホールにオームのシンボルマークが光の中で輝いていました。
同様にチャクラが光に満たされていたらどんなに素敵でしょう。たとえ束の間であっても…。


昨日は、盛岡塾の集中講座でした。

20名を超える熱い熱い一日でした。

光の瞑想のことで質問がありました。

アージュニャーチャクラは智慧の坐。
アージュニャー・チャクラに光を意識すると智慧が輝きだし、見えない部分を見る洞察力となります。

アージュニャーは命令という意味です。神さまの命令を受けて全身に伝える役割をします。

洞察力とは、見えない部分を見ることができること。

サン=テグジュペリの『星の王子さま』にこうあります。

【なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよくみえないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ】

洋子さんから送っていただいた写真をシェアします。



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