日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

おのれこそおのれのよるべ

2020年01月05日 21時28分14秒 | 思うがままに

300年ほど前、インドネシアのある島にダンサーがいました。

夫もダンサーで、2人は愛し合っていました。男の子が一人いました。平和で満たされていて、何不自由なく暮らしていました。それはそれはのどかな毎日でした。

 

しかしある日、夫と幼い子どもは海で事故死したのです。

 

突然、愛する夫と息子を亡くした彼女は寂しささえ感じ取れない、感情が麻痺した毎日を送りました。つまり受け入れることができなかったのです。

 

彼女の人生は夫と子どもと共にありましたから2人を突然失った悲しみで抜け殻になってしまいました。

 

抜け殻のまま60歳の命を閉じました。

 

何を隠そう、私が瞑想で知った私の前世の一コマです。勿論夫は、亡くなった今生の夫でした。

姿形はまったく違い、今でいうジャニーズ系。(笑)

 

この人生で学ぶべきことは、依存するな!と言うことでした。

 

まさにお釈迦さまの教えです。

 

【おのれこそおのれのよるべ

われならでたれによるべぞ

ととのえしわれのちからに

まさるものいずこにあらん】(神田寺)

                        ダンマパダ(法句経)

 

2020年、私は今ここにいます。

 

夫はまだ霊界にはいません。

何故ならば、まだ精神的自立をしていない私が心配だからです。

 

しかし、この年末年始で私には大きな心の変化がありました。

 

死別の苦しみを味わった人々の生き様をYouTubeでたくさん見ました。

 

どんなに壮絶な病気との闘いであったにせよ、すべての人が安らぎの世界に帰ったということには間違いないでしょう。

 

そして愛する人に看取られた人はそれだけで幸せであり祝福された人生に違いありません。

 

それぞれの人生にそれぞれの愛の形があります。

 

夫は痛みに悶絶することもありませんでしたし、何年も寝込むことはありませんでしたから、私たちのように幸せな別れは少ないのではないかと思えるようになりました。

 

そういうわけで明治神宮でのお祈りは感謝しかありませんでした。

 

来世でもまた出会えることを確信していますが、私の今生でのこれからの修行は厳しいものです。

 

人との関わりを大事にしながら依存しないということ。

 

年末に、実弟家族が一緒に食事をと誘ってくれました。嬉しかったけれど私にはどうしても一人で越年する必要がありました。

 

案の定、夫は確かに一緒にいました。

 

夫が私に残してくれたもの。

 

勿論目に見えるものも侮れない大事なことです。

 

しかし、目に見えないものの方が、はるかに大切なものです。

 

明日からいよいよ授業が始まります。

 

 

 

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