昨日久しぶりに『レ=ミゼラブル』を一気に読み直しました。
あゝ無情…
で、思い出してくださる方も多いでしょう。
ビクトル=ユーゴーはこの作品で二つを理想を掲げています。
偏見のない社会と愛に満ちた社会です。
主人公は貧困で兄弟のために、たったひと切れのパンを盗みます。
それがもとで19年の監獄生活。
当然、心が荒んで悪の道を歩みます。
しかし、ミリエル司教の深い愛と赦しに出会い、彼は生涯、他人のために尽くします。
その尊さと美しさが描かれています。
彼のお墓に誰ともなく描かれた詩が、無情を示しています。
ここに眠る、
運命の荒波を生きぬきしひと
愛するものを失いしときに死せり
それも自然のなりゆきぞ
昼のあとには夜がくるように