言っていいこと、悪いこと。
どんな時でも陰口ほどみっともないものはありません。
しかし、暇な人は、ないことないこと吹聴します。
言葉による錯覚。
それがご家庭のことに踏み込んだような噂話だと、刃物より鋭く刺します。
私も忘れられない蜂のひとさしがあります。
夫が亡くなって私は家にいることが怖くてすぐに復帰しました。
その私にこともあろうにこう言ったのです。
「荻山センセイも未亡人だね。今日はご馳走してやるよ。香典がわりに」
多分、元気づけようとした発言でしょう。
しかし…
全身が神経になっていた私は
「そのくらいは夫が残してくれましたよ」と喉元まで出かかるのを飲み込みました。
そっとしといてもらいたい時もあります。
要は空気を読みましょうと言うことです。