「フクシマ50」のラストシーンは満開の桜。
桜って不思議な植物です。
生きるエネルギーと人生の悲哀を感じさせます。
特に今年の私の桜は、悲哀そのもの…。
もはや夫婦で愛でることはできないのですから…。
オマケにこれからやってくる私のパースデーも悲しい日となってしまいます。
自分のパースデー、結婚記念日、夫のパースデー…
こうした記念日が、これからは悲しい日々。
ところでコロハラなる言葉が作られました。
コロナ・ハラースメント
喘息、花粉症の人は肩身がせまい思いをしていると思います。
電車の中で、ちょっと咳をしたら「お前、車両を移れ!」
職場でも咳をしたら「謝罪しろ」「コロナだろ、会社来るな!」
コロナウイルスよりも殺伐とした人間関係の方がコワイです。
マスクをして、使い捨ての手袋をつけ、観てきました。
映画「フクシマ50」
福島原発の現場の人間はまさに決死隊。
本店と現場の温度差に苛立つ吉田所長は
「ふざけんじゃねえ!こっちには、そんな余裕はねえんだ!」とキレる。
それはそうですよね。たくさんの人命がかかっているのですから…。
「日本を救った男」
吉田さんは数年後に病に倒れ亡くなりました。
時間との勝負の中で身を呈して挑んだ現場の人々はまさに戦士。吉田所長は戦死です。
頭が下がります。
一人でも多くの方に観ていただきたい映画でした。
今年に入ってから夫の夢を頻繁に見ます。
現実を受け止めようとする心の働きの様です。
夢によって傷が癒されているのでしょう。
夢に出てくる夫は優しく爽やか。
私が早く元気になることを望んでいるのですね。
さて、監禁状態も今日で4日目。家の中はどんどん片づきますが、フラストレーションが溜まります。
世の中はコロナウイルス一色です。
T・Sさんがマスクを送ってくださったので大助かり。
念のため、薬屋さんに行きましたが入荷していませんでした。アルコール消毒もありません。
断捨離は遅々として進まず、読書三昧の日々です。
今や舞台の幕は上がろうとしています。
どうやら私は主役のようです。
しかし、セリフ一つ覚えてはいない。
私を取り囲む皆さんは和気藹々。
私は、台本を手にしているけれど一行すら覚えていません。
私は役者ではないし、役者志望でもありません。
今すぐこの舞台から引き下がらなくては…
焦っているところで夢から覚めました。
よく分からない夢でした。
私たちはこの現象世界でそれぞれが主役です。
私は、その世界から逃げようとしているのでしょうか?
つまり、現実逃避?
ところで悪い習慣ができました。
夜中の3時30分に目が覚めるのです。するとアイスクリームが食べたくなります。
お取り寄せのバニラ最中。
食べたらまた眠るのです。
カルチャーや地方の師範科も休講になりました。
スケジュール表はバツマークだらけになりました。
やることはたくさんあるのですが、何だかヤル気が起こりません。
無性に夫に会いたくなっています。
築地本願寺に行ってきます。
全人類を滅ぼしかねない正体不明のウイルス感染発生。
「恐怖」は、ウイルスより早く伝染する!
がキャッチフレーズの映画「コンテイジョン」。
コワイ映画でした。
10年ほど前に夫と観たことを思い出します。
まったく今の状況と同じです。
一方、2020年代、ウイルスが蔓延。人類の90%が死滅。
こうして猿が支配するコミュニティが繁栄。
これは「猿の惑星」という映画でした。
まさに映画さながらに人類存亡の危機を感じさせる昨今です。
学校閉鎖を皮切りに各カルチャーも軒並み休講が決まりました。
公民館を活動の拠点になさっている方はプライベートクラスもお休み。
インターネットのデマに脅され、パニクる人々。
しばらくは自宅待機になり、そのうちストレスも溜まるでしょう。
全ては人類の驕りが招いた事態に思えて仕方ないです。
今日、銀行のATMに行きました。ディスプレイに明らかにクシャミの形跡が…。
目があり、鼻があり、口があれば誰でも感染しうる恐怖。
亡くなった夫が、「大変だね!」と憂えているに違いありません。
報道番組以外は、まだテレビを観ることができない私でしたが、昨夜、BSフジ土曜エンターテインメント『歌藝一代・三波春夫 国民的歌手の真実』
を観ました。
夫が大好きだったのです。
特に俵星玄蕃は毎晩のようにYouTubeで聞いていました。昨日の番組で知ったのですが、作詞は三波春夫さんご自身だったのですね。
すごい歌です。ご存知ない方は是非YouTubeで…。
まるで映画のワンシーンです。
穏やかなお人柄に、人を前向きにさせてくれる明るさ。
教養も高く、歴史研究家としても知られています。
作家の森村誠一さんは、自分の人生で三波春夫さんに出会えた幸せをしみじみ噛み締めていらっしゃいました。
豊島病院で最後の時を過ごしていた時、意識が混濁する夫にYouTubeで聴かせました。
ちゃんと反応したのです。
奇しくも夫と同じ病で華々しい生涯を閉じた三波春夫さん。
辞世の句は
「逝く空に 桜の花が あれば佳し」
晩年、永六輔さんに頼んで作ったもらったという歌がステキです。
あまりにステキなのでシェアします。
🎶想い出のふるさと
想い出の人々
明日咲くつぼみよ
今日散る花びらよ
想い出の笑顔よ
想い出の涙よ
昨日今日明日
過去現在未来
時は還らず世は移りゆく
いつか別れの言葉さようなら
想い出のあの町
想い出のあの人
明日咲くつぼみに
今日の生命を🎶
永六輔さんの詩は、心に沁みます。三波春夫さんにしては、抑えた歌い方でそれも素晴らしいのです。
これもYouTubeで是非ご覧ください。
ちなみに夫の最後の言葉は、桃を口にした時に私に言った
「上手い!」のひと言。(笑)
彼らしい言葉です。
今朝も大好物だったアイスクリームをお供えしました。
多分「上手い!」と言ってくれているはず。
お取り寄せのアイスクリームですから…。