[遅くなりました]
『お母さんいつも産んでくれてありがとう』
VSで、もはや恒例ともなっている誕生日でのお母さんへのメッセージ。
智くんはそう言ってみんなを笑わせた。
“このギャップがたまらないんだよねぇ”
この日はやたら綺麗な顔をしていて儚げな雰囲気を醸し出していたのに
出てきたセリフは言葉が一つ多いのか、それとも一つ足りないのか。
その絶妙ないい回しに会場が沸いた。
家に帰り録画してあったVSを見ながら智くんの
可愛さを堪能していたらシャワーを浴びた智くんが
頭を拭きながらリビングに戻ってきた。
「あれ? VS見てたの?」
「そう。こないだ智くんがお母さんに誕生日のメッセージを送った回のね」
智くんはそう言って頭を拭きながら
並ぶようにソファに座った。
「翔くんは、いつもちゃんと見直してて偉いよねぇ」
「いや、まぁ」
智くんはそう感心したように言う。
でも本当はあの時の智くんがあまりにも可愛くて
もう一度見たくてみているだけなんだけどね、とは思ったけど
それは言わないでおいた。
「智くんはあんまり見直さない人だよね?」
「ふふっ。そうだね」
智くんは基本見直さない人なのでそう聞くと
苦笑いしながらそうだと答える。
まあそこが智くんらしいといえば智くんらしい所なんだけどね。
「そういえば、この時は髪を切る前だったんだねぇ」
「あ、ホントだ」
髪型のせいかこの収録の日の智くんは儚げな感じで
捕まえていないとどこかへいってしまいそうなそんな雰囲気で。
それでなくてもこれだけ一緒にいても、どこか捉えどころがなくて
捕まえていても、手を握っていても、するすると抜け出して
どこかへ行ってしまいそうな気がしてしまう。
誰よりも長く一緒にいて今もこうして一緒に過ごしているというのに、ね。
「どうしたの?」
「え?」
「何か切ない顔してる」
そう言って智くんが心配そうに顔を覗き込んできた。
「……」
“智くんがどこかへ行ってしまいそうで不安なんだと言ったら智くんは笑うだろうか?”
智くんはいつも産んでくれてありがとうと言ってたけど
それはまさしく自分の気持ち。
いつも智くんの事を産んでくれてありがとうと智くんのご両親に感謝している。
そしてジャニーズというものに興味がなかったであろう
智くんをオーディションに連れてきてくれたこと。
そしてこうして出会わせてくれたこと。
そのどれもが感謝してもしきれないほど感謝している。
「智くん、遅くなっちゃったけど誕生日おめでとう」
「んふふっ。あんまりこの年になるとおめでたくもないけど ね」
お互い忙しくて誕生日は二人でゆっくりできなかった。
だから遅くなっちゃったけど、と言っておめでとうと言ったら
智くんはそう言って苦笑いを浮かべた。
「ふふっ。そんな事ないよ。俺にとってはとっても重要で重大でおめでたい日なんだから」
「んふふっ。翔くん大げさすぎ〜」
智くんはそう言って何でもないことのように笑う。
けど大げさでも何でもない。
智くんがいなかったら人生が変わっていたといっても過言ではない。
だから智くんが産まれた日はとっても重要で大切な日。
「いつも産まれてきてくれてありがとうね」
「んふふっ。バカにしてるでしょ?」
そう言って可愛らしい顔でクスクス笑う。
「ふふっ。バカになんてしてないよ。だって本当にそうなんだもん」
「……?」
いつもあなたが産まれてきてくれたことに感謝してる。
あなたがいない世界なんてとても考えられない。
今も。
そしてこれからも。
ずっとその気持ちは変わらない。
「智くん、好きだよ」
「……うん」
昔からずっと好きだった。
だけど今はもっともっと好き。
これだけ一緒にいても年々その気持ちが大きくなっていくのが
不思議なんだけど、ね。
可愛らしくて、愛おしい存在。
かっこよくて、そしてとても頼りになる存在。
一つだけど年上の長男の自分にとっては唯一お兄さん的存在のあなた。
いつも守りたいと思いながらも守られている。
いつも助けたいと思いながらも助けられている。
「智くんがいなかったら生きている意味も価値もないよ」
「んふふっ。翔くん、何だか今日言ってること大げさ〜」
智くんはそう言ってクスクス笑う。
大げさ大げさと言うけど大げさなんかじゃない。
あなたがいなかったら、あなたと出会わなかったら
今の自分は、ない。
「智くん、愛してる」
「……うん」
愛してるというといつもあなたは照れくさそうに笑って、
そして目を伏し目がちにして俯く。
だからその顔を両手で包み込むようにして優しく上に向かせると
ふふっと可愛らしい顔でやっぱり照れくさそうに笑う。
そのまま顔を近づけていって頬にチュッとキスをすると
やっぱりあなたは照れくさそうに笑って頬を赤く染めた。
「愛してる」
そう言って顔を少し離して目をみつめると目線を上げてくる。
目と目が合う。
そして目があったままお互いにニッと笑う。
「智くん、誕生日おめでと」
唇を近づけていってその唇に唇を重ね深いキスをする。
“あなたがずっと幸せでありますように”
そう思いながらそのままその身体を包み込むようにぎゅっと抱きしめた。
智くんらしいあのコメントには大笑いでした!
さすがだなぁ~ッ♪次回も楽しみにしてます♪
それをちょっと恥らいながらうける智くん。大事にされることがとてもうれしい。つい翔くん大好きなきもちが出て、あまえる。でも、最後のところで、依存してない一人の世界を持ってる。
っというふたりが感じられて(あ、わたしの勝手な思い込みですが)すごくよかったです。
おやまの二人はいつくしみ合ってるイメージがあってそれが好き♡
きらりさんときらりさんの翔くんと一緒にさとしくんのお祝いができている気分でうれしいです。
あの智くんのお母さんへのコメント最高でしたね♪
ああいう時の言葉の選び方が凄く上手なんですよね。
場の盛り上げ方というか。
いつも無自覚なのか意識しての発言なのか判断に悩むところなんですけど
どちらにせよ天才的(言い過ぎですか?)ですよね♪
誕生日から随分と過ぎてしまって、どうなんだろうと思っていましたが
ほっこりすると言っていただけて安心しました♪
本当におめでとうと何度でも言いたくなりますよね♪
そうですね。翔くんは智くんの事を本当に大事に思っているんだなっていうのが伝わってきますよね。
(そこが山の大好きなところでもあります)
智くんは自分というものを持っていて一人でもわりと
何でも出来てしまえる人ですけど
翔くんの気持ちを汲んであえて手を出さなかったり甘えたりするんですよね。
で、翔くんもそれをわかっててやってるんですよね。
そういうお互いがお互いを思いやっているこの二人の関係が本当に好きです。
ちょっとお誕生日っぽくなくなってしまいましたが(どちらかというと日常っぽい?)
お祝いできている気分と言っていただいて嬉しかったです。
いつもこまかい部分まで読んでくださっているような気がして嬉しいです。
何というか翔くんは智くんのことを宝物のように大切に、そして優しく丁寧に接しているイメージで。
決して無理強いはしない気がするんですよね。
でも翔くんとしてはきっと智くんの照れてる顔も見たいだろうなと思って
かいてみたんですけどよかったと言っていただけて嬉しかったです。
翔くんの大ちゃん大好きが伝わってきて、照れくさそうに笑う大ちゃんが想像できてしまって、なんだか優しい気持ちになりました。いくつになっても大好きな人の誕生日を祝うのって素敵なことなんだなって。
目があったままお互いニッと笑うってとこがすごい好きです。実際、ありそうだなって思ってしまって、きゅんってなってしまいました。
うちも大ちゃんに出会えてよかったです。
智くんは本当に家族のことを大切に思っていますよね。
いつもそれが伝わってくるので見ているこちらの方まで
ほんわかした気持ちになれるんですよね。
翔くんは、智くんの誕生日をすごく重要視している気がするんですよね。お祝いしたくてたまらないというか。
そして反対に智くんは自分のことなのにあまり気にしてなさそうで。
そんな温度差のある二人だけどお互いの気持ちを尊重している二人でもあるので
笑いながら受け入れているんじゃないかなっていうイメージです。
きゅんとなったと言ってくださってありがとうございます。すごく嬉しいです。
私も出会えて、好きになって本当によかったです。