本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

良いこと悪いこと

2007-06-16 00:09:39 | 住職の活動日記
      『 雲 』  ジョン・ラスキン

    世の人びとは今日はよい天気だ

    また悪い天気だ などというが

    皆よい天気ばかりである

    ただ種類がちがうばかりで

    晴れたよい天気 雨のよい天気

    風のよい天気とのちがいだけだ


 おそい入梅、これから鬱陶しい日が続きます。と普通言いますが、

上の詩のように種類がちがうだけなのです。

人間にとっては鬱陶しいかもしれませんが、植物にとっては恵みの雨なのです。


 真言宗にも古くから『 雨乞い 』のお勤めが伝わっています。

弘法大師も京都の『 神泉苑 』で雨乞いのご祈祷をされています。

水ということが如何に大事だったかということです。

 今も、気候の挨拶が一番に来るのは、天気というか自然が人間のいのちを

左右していたからなのでしょう。


 よく若い方がご相談にみえられ、「 何かいいことがありますように 」と、

「 そうですね! いいことがありますように、お参りしましょう 」

と、お参りします。そして「 丁寧に生きることが大事ですよ 」とつけ加えます。


 山あれば 山を観る
 雨の日は 雨を聴く
 春夏秋冬
  あしたもよろし
  ゆうべもよろし
                 山頭火
コメント (4)
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