本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

宮本 緑 さん

2009-04-21 21:42:19 | 住職の活動日記
  とても笑顔の素敵な女性です。

 父より一つ若い、  それなのに

 とても話が弾むのです。

 会話のキャッチボールが出来る。

   頭が柔軟なのです。


  
   


 この笑顔がとてもいいでしょう。

 いつものカメラで、そっと撮りました。


 「 最近、身近な人が亡くなり、

   本当に人の命はわかりませんね ! 」

 「 でも、仏教では人の寿命は決まっているのでしょう ? 」

「 宿命論、みたいに決まっているものでもないのですよ。」

 「 あら、そうなの 」

 ( 話に乗ってこられる )

「 仏教では、人の運命は、決まっているとも考えないし、

  また、自分の力しだいで、変えていくことが出来るとも考えないのです。」

   

 ( こういう話に柔軟に対応されるのも立派 )

「 決まってもいないし、自分でどうにでも出来るとも考えない。

  因縁、ということをいうのです。

  縁によって、というふうに … 」

 「   そうなのね~ 」


  ご主人の二十三回忌、息子さんと二人だけのご法事、

  このような話で一時間あまりお話が出来たこと、

  なによりも、会話が出来て話が弾むのは

  本当に素晴らしい  ことではないでしょうか。

  今年 90歳になられる。

  いつまでも若々しくお元気でいてください。 

 

   
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敬天尊命

2009-04-21 21:10:47 | 住職の活動日記
 「 命に15年かかわってきて、やっと念願のお墓が出来ました。」

九州動物学院の院長先生、

 「 これで、今までかかわってきた、いのち、に対して

   供養してやることが出来ます。」


 今日 『 沙羅の苑 』 では、

『 九州動物学院 』 と 『 竜之介動物病院 』 の

お墓が建立されまして、開眼法要がありました。



    


 『 敬天尊命 』 の文字がプラチナ色に輝いています。

「 天を敬い、命を尊ぶ 」

 この学院の 『 徳田院長先生 』 の根幹を成す言葉です。

この言葉によって、『 竜之介動物病院 』 があり、

さらには 『 九州動物学院 』 があるのだと思います。


 私なりに、考えてみました。

『 天 』 という言葉ですが、 『 天命を知る 』 とかいう言葉もあり

西郷隆盛も 『 天を敬う 』 ということを

信念にしておられるようです。 

 「 神 」 とかと同じように考える方もおられるようですが、

仏教的には 「 Dharuma 」 ( ダルマ ) 

というような、 『 法 』 とか 『 道 』 というように

翻訳しますが、そういう言葉に当たるのではないかと思います。


 茶道・剣道・柔道、といっても

そういう 『 道 』 はないのです。 

その物事を成り立たせている、 『 はたらきそのもの のことわり 』

それを 『 道 』 というふうに名づけたのでしょう。


 『 天 』 ということも固定した概念ではなく、

動きを孕んだ、 …  もっと動的な、

自分をして、真の自分に成らしめるような、

そういう 「 はたらきのみなもと 」 のようなことが

『 天 』 ということではないでしょうか。


 『 敬天尊命 』 

そういう人間を生み出したい、その 『 願い 』 が

「 九州動物学院 」 という、人間形成の場を

誕生させたのではないかと、一人で思っています。


 とてもいい言葉に出会いました。
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