本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 植福 』

2010-05-03 16:42:53 | 住職の活動日記
 「 植福 」 ( しょくふく) という言葉も初めて知りました。

ただ、通り過ぎていった言葉だったのですが、

あらためのご縁で、深く心に残る言葉になりました。

 くまにち新聞 『 美麗世代 』 

   「 千年桜がつむぐ 縁 の糸 」
              えにし

この文は 『 堀地久美子さん 』 が書いておられます。

以前 「 堀地さん 」 には 「 サラの苑 」 でお世話になり、

とても上品なコマーシャルを作って頂いたのです。

回数はさほど出してませんでしたが、

有り難くも 『 熊日広告賞 』 を頂いたのです。

 さすが 『 堀地さん 』 の文章力の力と思います。


 今回又お願いすることになり、

また、『 美麗世代 』 を読み返しておりました。


  「 植福 」 とは福を植えること。

  未来の人たちに福を残すこと。

  植えられた福は徐々に成長して

  社会の発展に貢献することになる。

    〈 幸田露伴著 「 努力論 」 幸福の三説より 〉


最近、 「 幸せ 」 とか 「 福がきますように ! 」

ということが叫ばれていますが、

はた、 と思い当たることは

私たちが願っていることは、「 自分中心 」 のことのような気がします。

さすが、幸田露伴です。

未来の人たちに 「 福 」 を残す。

そして、それが社会発展に貢献することとなる。

自分はさておき、未来、そして世のため人のため、という

願うことが少し違うようです。


 先日も あるお寺さんで、朝起きたら

   「 しあわせ~ ! 」 

 と三回唱えると、幸せになりますよ、

 と、とても楽しく愉快の話しておられましたが、

やはり、「 個 」 というか、「 自分さえ 」 という心がどこかに

見え隠れしているようです。


 先人の文豪のように、

未来のため、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする