「 たんと 」
れっきとした日本語、
関西、主に京都かな、と思っていましたが
昔から、普通に使われていたようです。
広辞苑には 「 数量の多いさま 」
とあります。
京都では 「 たくさん 」 とか 「 広い 」
というような意味でも使われるようです。
また、 「 タント 」 という車もあります。
軽自動車ながらたくさん積めて、
室内も広々しているというような意味合いを込めて
名づけられたのではないでしょうか ??
先日、イタリアレストラン 「 タントタント 」 という店を訪ねました。
とても、おいしかったのです。
何気なく入ったのですが、
店のつくりも、土蔵風でそしてイタリアンという
ミスマッチが何ともいい雰囲気を出しています。
店内も落ち着いたそして使いこなされた
道具類が歴史を感じさせるようです。
ワインの数もたくさん並んでいます。
また、本格的な食材も京野菜や本場イタリアから取り寄せた
チーズやハムもなんともいい、
お店の方とも話していたのですが、
イタリア語でも 「 タント 」 というのは
やはり 「 たくさん 」 という意味があるそうです。
スペイン語の歌でも
「 タント・コモイ・ムーチョ 」 というような
もっと愛してという歌もあるようです。
ぶらりと歩きながら
楽しいお店に出合い、とても得した気分になりました。
お向かいには、姉妹店だそうですが、
ピザのお店もあるようです。
古い佇まいを残しながら、異国の文化を消化していく
日本人は昔から上手に異国の文化を
自国のものとして再構築していったようです。
また、ディナーでも … と思っています。
『 レストランテ タント タント 』 ですよ。