本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

お不動さま大祭雑感

2016-05-29 22:03:23 | 住職の活動日記

雨とはいうものの、

大勢のお参りの方で賑わいました。

一本一本護摩木を焚きながら

名前と願い事を念じていると

始めて見るような方々のお名前が

多くなったことです。

住職も変わり、お参りの方も

日々新しい方が増えているようです。

 

護摩法要も終り、

片付けをしていると、

顔なじみの方、

なにかしら小さくなられたような??

寄る年波、

そういう私ももうすぐ70、

お互い老けていくものです。

 

「部屋でころんで腕を骨折しました。

でも、お不動さんだけには

お参りしたくて、

こんな体でご迷惑かけますが、…」

と、外には

大きな歩行器が置いてあります。

もう90歳を超えておられます。

自分の家の檀家寺はあるのに

お不動さまには決まって

身を運んでこられます。

「いつまでお参りできるか

わかりませんが、

身体が動く限りは必ず参ります。」

歩行器を押しながら

たどたどしい足でタクシーまで、

後ろ姿を見ながら

本当に頭が下がります。

 

一服して、

宗良君の話を伺いました。

休みを利用しては

被災地へボランティアに

行っているそうです。

作業着と作務衣と持って、

行くときは雨の日が多く、

雨の日はボランティアは中止になります。

作務衣姿を見て、

「お坊さんですか?

よかったら、話を聞いてあげてください」

ということで、

中に入ってお話を聞くうち、

やはり、家の仏壇が気になるとか

お祓いもしてほしい、

ということで、

車にいつも乗せている衣に着替え

お祓いに行ったそうです。

大変喜ばれ、

「本当に安心しました!」

ということだったようです。

 

この話を聞きながら

「宗良君」随分と成長したものだと

感心しておりました。

この子の成長を見ていると

お坊さんになるために生まれてきた

そのような姿になったのです。

今までいろいろあったと思いますが

今までの苦労が

少しずつ花開いていくようです。

 

午前中の勉強会に臨み、

後は新幹線で一路京都へ

 

 

コーヒーを一服、

ホッと一息、なんとも美味しい

カップを見ると

「相互直通5周年記念」と

書かれています。

そう、九州新幹線が走って

もう5年も経つのです。

熊本を出て、地震の影響でしょうか

スピードはやや遅めのような感じがします。

車中はずっと雨で、

近づくにつれて雨も上がるかと

思われたのですが、

京都も小雨が降っています。

 

いよいよ梅雨入りでしょうか   

もうすぐ6月です。

月日の早さを感じます。

もう今年も半ばです。

時は早く過ぎていきます。

一日一日を大切に  

というより、

その時その時を大切に

全力で臨みましょう。

 

そういえば、こういう話も

大切に仕舞っておいた

「ワイン」

地震で割れてしまった。

大切に取っておくのも大事ですが

美味しいものは先に飲まないと

何が起きるかわからない

 

確かに、

頷ける話です。

私も頂もののウイスキー

大事に取っておいて

先に焼酎を飲んでいたのですが

この話を聞いて、

先に美味しいものから飲もうっと 

 

 

 

 

 

 

コメント
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