本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

以我功徳力・如来加持力・及以法界力

2021-07-28 19:06:01 | 住職の活動日記

連日、オリンピックの応援で

テレビの前に張り付いて

机に座る暇さえありません

日本人選手の活躍は目覚しく

連日の金メダルラッシュ

応援にも手に力がこもります

 

見ていて思うのは

スポーツの種目によって

その鍛えられた体つきが違う

ということです

同じ人間でもこうも違うのかと

驚きます

何もしないぐうだらな体つきとは

まるで違います

 

その応援している時に思ったのは

お経に出てくる

「三力偈」サンリキゲという言葉です

「以我功徳力」イガクドクリキ

「如来加持力」ニョライカジリキ

「及以法界力」ギュウイホウカイリキ

の三つです

この言葉は法要の中では

必ずといっていいほど

唱えられます

 

自分の功徳の力(以我功徳力)

練習に励み努力してきた

自分の功徳の力でしょう

その力がまず第一です

その力によって初めて

次の

仏さまの加護の力(如来加持力)

そういうものが加わり

これは、よく分かりませんが

自分がケガもせず健康で試合に

臨めるということも

こういう仏さまの力でしょう

それから

回りからの応援の力(法界力)

一つ一つの力はさほどないかも

しれませんが

あらゆるところで応援してくれる

力が励みになり

それが自分の身に集まってくる

 

結果を残した選手は

指導してくれた方に抱きつき

まずお礼を述べておられます

そういうことも方向を示してくれた

如来加持力のような力でしょう

そして、

今回は無観客でしたが

自分を支えてくれた多くの人たち

そういう応援を一身に身に受けて

頑張られた

それが、法界力というものでしょう

 

物事が成就するには

この「三力」が揃わないと

出来ないような気がします

反対に

この三力を身に成就すると

物事は成り立つのでしょう

 

まあ、お経の意味はもっと

厳密で崇高なものかもしれません

が、身近に考えると

こういうことが言えるのでは

ないかと思います

 

どの競技を見ても

今まで積み重ねてこられた

努力の成果ではないかと

その涙を見ると

計り知れないご苦労を

感じずにはいられません

 

精一杯の力を出し切っておられる

姿は清々しいものです

頑張ってください

ささやかなが

しっかり応援しています。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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