本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

前住・zenju・参与

2022-12-06 20:40:16 | 住職の活動日記

住職を辞したとき

何と呼んだらいいですか

ということで困ったのですが

普通には住職を引いた人は

別当とか相談役とか

いろいろあるようですが、

何かしら

そういう役職がいやで

前の住職ということで

「前住」(ぜんじゅう)で

どうでしょうかと

いうことで

今ではすっかり「ゼンジュウ」

ということが

定着したのですが

 

ちょうど

『十地経講義』を読んでいると

「参与」という言葉が

出てきたのです。

この「参与」という言葉も

普通には

明治の頃の政府の高官とか

学識経験ある人を行政事務など

の相談にあずからせること。

というようにあります。

内閣参与とか。

 

ということで

あまり

好きな言葉ではなかった

のですが、

講義では

もっと深い意味をもった

内面的な意味をもった

言葉として出てきたのです

 

「生きてる歴史に出会えば

自分もその中に、

そういうことを参加という、

参与という。」

 

というように出てきたのです

ちょっと驚きです

 

「参与すると。

生を共同するんですわ。

個人を超え、歴史に召され、

かつ歴史を生産していく。

歴史に生まれ、

また歴史というものを

生んでいく。」

 

具体的にはどういうことを

したらいいのか

分からないのですが

まあ、「参与」ということも

いいのではないかと

思ったりしています。

 

本来は、個人を超え

本来の自分というか

本当に自分の使命に生きていく

そういうことなのでしょうが

難しいことです。

 

けど、

「名は体を表す」

ということをいいます

そういうことを

名乗ることによって

具体的なことが

発見できるのかもしれません

 

一応、

みなに提案してみようと

思っています。

「参与」

しかし、世間的には

こうう内面的な意味は

分からないと思います

何かしら権限を持ったような

そういう誤解を

生むかもしれません。

 

そういう私のことは

別にしても

「参与」という言葉には

歴史の中に参加する

というような

非常に大切な内容をもった

言葉なのです。

 

 

 

 

コメント
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